この記事では就活で「志望動機なんてねーよ」と考えている方向けに、人事を納得させられる志望動機の書き方を解説しています。
当サイトでは「志望動機」に関するアンケートを20代以上の就活経験がある方に向けて独自調査を行いました。
多くの人が「志望動機なんてねーよ」と感じている事実
実は「志望動機なんてねーよ」と、志望動機が浮かばず書き方について悩んでいる人は少なくありません。
当サイトでのアンケート結果では、「志望動機が書けなくて困ったことがありますか?」という質問には203名中、72.9%(148人)の方が「はい」と回答しております。
夢や目標のある人には具体的な理由があり、面接や履歴書に志望動機をありのまま書くことができる一方で、「生活費のため」「休みが多いから」「卒業して周囲も就職しているから」といった理由で、面接で使えるような動機はない方も実際のところ多くいます。
そもそも「志望動機」は嘘つき大会ではないのか?
実際に志望動機を考えるなら、嘘をついて会社側の理念に合わせたほうが採用されやすくなるのではないか。と考えている方も多いのではないでしょうか。
こちらも「採用面接や履歴書などの志望動機で嘘をついたことはありますか?」というアンケートでは46.3%(94人)の方が「嘘をついたことがある」という結果になりました。
しかし就活中に嘘の志望動機を使って何社も面接するうちに、「嘘をついているだけでいいのか?不採用の原因では?」などと悩む人もいて、志望動機が就活のスランプになる可能性もあります。
嘘をつくというのは気持ちの良い行為ではないですし、できれば気分を悪くすることなく自分の言葉で志望動機を表現したいところです。
ただし「志望動機なんてねーよ」と思っていても適当な回答はおすすめしない
ただし「志望動機なんてねーよ」と思っていても、実際に面接等で正直に「お金が欲しいから」など雑に回答するのは印象も悪く不採用になるケースが多いのでおすすめしません。
会社側に志望動機を合わせて事実とかけはなれた動機を作ってしまうと、人事からされる質問に返す言葉が出てこなかったり、入社してからもその嘘を突き通すには苦労する可能性があります。
面接では採用のためにまるっきり嘘をつくのは危険なので、事実を印象の良い言い方に変えたり程よく誇張したり、自分自身が納得できる動機で適切な表現にして伝える事が大切です。
「志望動機なんてねーよ」という人はできるだけ難しく考えすぎないのがコツ
そもそも「志望動機なんてねーよ」と考えている人は、「志望動機」の内容を難しいものだと考えているのが原因です。
動機は無いならまずは自分が経験してきたこと、やりたいこと、興味のあることを何でも書き出してみましょう。
経験したこと、やりたい事とその業種の共通点を見つけて「経験を活かしたい」「やりたいことが御社でできるから」という志望動機になりそうな表現に変えてみましょう。
他にもおすすめなのは、会社のホームページを見て素直に興味を持てる部分を探すことです。
会社概要などで特に前に出している情報や仕事内容で少しでもやってみたい事があれば、そこに興味をもったと丁寧に話すだけで面接で使える志望動機が作成できます。
会社に対しての理解度が高いと思って貰える上に、「この会社で実際に働くイメージを持っている」といった印象を与えることができます。
他には「志望動機に困った際に取った行動」に対するアンケートの結果では、
などの回答があり、志望する企業の調査を怠らない回答が多数見受けられました。
会社が面接で志望動機を聞く理由や意図
そもそもなぜ、会社は面接で志望動機を聞くのでしょうか?
前提として会社とは「営利行為を業とする目的で設立した社団法人」のことで、簡単に言えば利益を出すことを目的なので、雇用ではあなたを採用することで将来的に会社の利益になるかを見る必要があります。
人事は入社を希望するあなたを見極めるために「活躍できるか」「継続できるか」「人柄」「知性」が特にわかる志望動機を確認しているので、これらが欠けている人と思われないことが重要です。
会社の理念や社風に合う人材かを知るため
多くの企業が存在する中で「なぜこの業界、業種なのか、さらになぜこの会社なのか」を知りたいというのが大きな理由の一つです。
仕事に対する考え方が合っていれば継続が期待できますし、あなたが学んできた事と業務内容が繋がれば、利益が期待できる戦力として見てもらうことができます。
逆に例えば、「黙々と作業ができる継続力、堅実さ」を求める会社の面接で、「何事にも挑戦するチャレンジ精神があります!」と強くアピールしすぎても、逆効果になってしまいます。
仕事に対する熱意を知りたいため
志望動機が薄く曖昧な人は「すぐ辞めてしまうのでは?」という印象を持たれてしまいます。
逆に仕事のモチベーションとなるような原動力がどこかにあったり、将来を考えて入社後に実現したいことがある人は採用したいと思われます。
もしあなたが会社側で利益を出せる人材が欲しい時、「熱意がなくなんとなく来た人」と、「熱意があり会社を選んだ動機がある人」が来た場合どちらを採用するでしょうか。
答えは簡単ですが、志望動機だけを考えるあまりなぜ聞かれているのか見えなくなっている方も多いので、雇いたいと思ってもらうためということを意識して志望動機を作成しましょう。
理由を論理的に話すことができるかどうか
志望動機を話す所からコミュニケーション面や思考力の確認もできるので、単純に会社に入りたい理由を論理的に話せるかという所も大きな評価要素にもなります。
コミュニケーションが求められるのは営業職だけではなく、黙々とコードを書いているイメージのSE(システムエンジニア)、PG(プログラマー)でも、受注から完成までコミュニケーションが多く非常に重要で、コミュニケーションが全く要らない仕事は存在しません。
緊張を抑えて相手に伝わるように、早口になりすぎず論理的に、はきはきとわかりやすく面接で志望動機について話せるとより良い印象を与えます。
また、人事は志望動機について具体的に求めている事が多いので、質問されそうな部分について何を聞かれても返せるように準備しておきましょう。
実際に志望動機を就活や転職などで利用する際の例文
実際に就活や転職で使える志望動機の例文をいくつか紹介します。
演技力がなければ他人の言葉を自然に話すことは難しいので、自分に合わせて改変するなどして、質問されても返せる対策をして面接に挑みましょう。
理由から簡潔に話し、その根拠となる情報や経験、エピソード、入社後の意気込みという構成が面接では一般的です。
例文:新卒向けの志望動機(人材業界)
私は在学中に家庭教師のアルバイトを経験してから、人の成長に関わる仕事がしたいと考えるようになりました。担当した生徒にどうすればうまく伝わるか深く考え、学習方法を工夫して生徒のやる気を上げるサポートに尽力しました。生徒の入学試験で成果が出て、合格した生徒の笑顔を見れたとき強いやりがいを感じたので、人の成長に貢献できる御社に志望したいと考えました。入社後は家庭教師のアルバイトで培った経験を活かし会社の利益に繋げるとともに、私の原動力でもある人を育てる力を伸ばしていきたいと思っています。
予想される質問「生徒のやる気を上げるにはどんな工夫をしましたか?」→まず雑談の中から将来像や目標を聞き出して、その為に必要な事を話して将来への希望とモチベーションを持ってもらいました。次に「あと10問解いたら休憩しよう」「10分だけ集中してみよう」と短期目標で達成感を感じてもらい、少しでも結果が出れば沢山褒めて伸ばしました。
例文:転職向けの志望動機(電気電子工学系)
御社を志望した動機は、大学で学んだ事を活かせると感じたからです。大学では電気工学を学んでいたのですが、新卒で入社した会社の配属先は私の知識を活かせる場ではありませんでした。しかし先日御社の開発部門を見学したところ私が大学で専攻した分野と合致していたので、自分の学んできた事を活かせるのではないかと強い興味を持ち今回志望させて頂きました。プライベートでも秋葉原で部品を買って電子回路の制御ソフトを作成するなどこの分野に強い関心があり、御社は関係資格のE-ラーニングにも力を入れているとのことだったので、採用して頂いた暁には経験を活かして従事しつつ沢山の事を学びたいです。
学んだ事を活かしたいという志望動機は、例文の電気工学に限らず学校で研究・専攻した分野に言い換えれば殆どの分野で使えます。
「志望動機なんてねーよ」のまとめ
- 志望動機なんてねーよと思う人は少なくない
- 難しく考えないことが大切
- 経験、やりたい事を仕事と繋げて志望動機にする
- 会社はあなたの志望動機から会社の利益になる人材か判断する
「志望動機なんてねーよ」と考えている方向けに、志望動機を簡単に作成できる方法を紹介しました。
例文も記載してありますが、実際に面接で聞かれた時にすぐ対応できるのは自分の言葉なので、これまでの経験やこの記事を通して浮かんだあなただけの志望動機をぜひ考えてみてください。