仕事のことを考えると涙が出る・吐き気がする場合、体と心からSOSが出ている危険な状態といえます。
このSOSを無視して働き続けるべきではなく、すぐにでも仕事を休むべきです。
なぜ仕事から離れて休むべきなのか、今後のためにどのように対処していくべきかをこの記事で紹介します。
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涙が止まらないのは心がSOSを出してるサイン
仕事は楽しいことばかりではなく、時に辛い時もあるでしょう。
そうは言えども、涙が止まらなくなるというのは心身にとって異常事態といえます。
心身がもう限界を超えてしまい、SOSが出ている状態です。
涙が止まらないほどに辛い仕事は心身に大きな負担をかけます。
この先も続けるとさらなる不調を引き起こし、自分ではどうしようもないまでに悪化する場合もあるのです。
心身の不調や、悪化した場合に出てくる症状は以下で解説いたします。
今後の仕事については一旦置いておき、まずは自分から自然に出ているSOSにしっかりと耳を傾けて対処することが大切です。
精神状況が悪い時に出てくる症状
身体の症状 | 心の症状 |
---|---|
・食欲の異常(食欲不振/過多) ・疲労感 ・お腹の不調(便秘/下痢) ・睡眠障害(眠れない/やたら寝過ぎる) ・いつもできていたことができなくなる (入浴/掃除/趣味など) | ・やる気が出ない ・不安感に襲われる ・何も楽しめない ・怒りっぽくなる ・自分の感情や価値が分からなくなる |
これらの問題が2週間以上など、長期的・継続的に起こっている場合、明らかに精神状況が悪いといえます。
初めは大したことはないと放っておく場合が多いものでしょう。
しばらく様子見していても改善する気配がない、かえって酷くなる場合は早急に手をうつ必要があるのです。
無意識に表面化するほどに精神的に追い詰められている状況といえます。
症状が出ているにも関わらず放置していると、うつ病や適応障害などを引き起こす危険性があります。
うつ病や適応障害は心の不調であり、目にみえる怪我や病気ではないからこそ完治や緩和が難しいものです。
自分ではどうしようもないまでに放置すると、治療の長期化も避けられません。
「もう心身ともに限界かもしれない」と認識した時が対処するべきタイミングです。
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重要なのは休暇をとって心身を休ませること
精神状況が悪いまま仕事を続けることで、自分にとってはもちろんのこと、周囲にとってもリスクとなってしまいます。
- 仕事で大きなミスをしてしまう
- 人間関係の悪化
- 周囲と仕事の連携が取れなくなる
正常な判断ができない状態で、騙し騙し仕事をこなしてもクオリティを保てません。
そればかりか、大きなミスをしてしまい周囲との人間関係や信頼関係が悪化する最悪のケースも考えられます。
風邪や怪我をした時は治療に専念し、復帰してからまた仕事に取り組むように、精神状況が悪い中仕事をするのは避けるべきです。
休暇をとって自分自身をしっかり労ってください。
心身の疲れやストレス、不安感を可能な限りリセットして本調子になってから仕事に取り組みましょう。
精神の問題は自分でも気づかない、分からないことがあるほどデリケートなものです。
可能であれば専門のクリニックを受診し診断をもらい、休職することが最善の治療方法です。
仕事を休むことは甘えではない
- 誰しも大変な仕事をこなしているんだから、これしきでへこたれるわけにいかない
- 自分が休んだら、周りに迷惑がかかってしまう
- これくらいで仕事を休んだら、甘えていると思われる
真面目で周囲に迷惑をかけられないと考えがちな人ほど、仕事を休む=甘えと考えがちです。
しかし、仕事を休むことは甘えではありません。
そもそも甘えの定義もあいまいで、人によって仕事への向き合い方は違います。
ストレスが溜まり精神的に疲れてしまったり、身体を壊してしまうことは誰にでもあることです。
おそらく責任感が強いうえに、休むことに対して自分を責めてしまうことが多いと思うのですが、無理して頑張ると心身に支障をきたしてしまう恐れがあります。
先ほども説明した通り、精神的理由で仕事に行きたくないと思う気持ちは心からSOSのサインが出ていることです。
「仕事を休むのは甘えだ」と自分を抑え込むのではなく、「何が辛いのか」「何を伝えたいのか」ちゃんと自分の心に寄り添ってあげましょう。
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仕事のことで涙が出る・吐き気がしてしまう人の特徴
仕事のことを考えるとつい涙が止まらなくなる、吐き気を催す人は精神的に限界を迎えているといっても過言ではありません。
仕事のことで涙が出たり吐き気が出たりするほどに不調をきたす人には、考え方や行動にある特徴があります。
ひとりで抱え込んでしまう
- 周りに迷惑をかけたくない
- 使命感が強すぎる
- 誰かと協力したり、頼ったりすることが苦手
- 自分1人だけでどうにかできると過信している
問題やトラブルがあったとしても、誰かに頼る・協力を仰ぐといった発想がなく、どうにかして1人で対処しようとしがちです。
どれほど有能で経験豊富な優れていても、1人の力には限界があります。
もしも失敗した場合、「私のせいで台無しになった」「あの時、もっとこうすればよかった」など自分だけを責めてしまいがちです。
1人で問題や課題を抱え込みながら、自分のことをとことん追い詰めてしまうため精神的にボロボロになってしまいます。
相手に気持ちを伝えるのが苦手
- 自信がなくて消極的
- 警戒心が強い
- 相手にどう思われるのか常に不安
- 相手によく思われたい
考えや気持ちを伝えるのを苦手としている場合、問題や考えを自分だけで抱え込んでしまいます。
「言っても分かってもらえない」「できない人と思われたくない」といった警戒心から、少しでもよく見せたいと気付かぬうちに自分の限界を超えてしまうことも多々あるのです。
納得できる行動や結果を残せず、無意識に自分自身を過小評価してしまうことになります。
完璧主義者である
- 失敗することが怖い
- 理想が高い
- 自分は完璧な人間だと自負している
これまで高い実績を誇り、周囲からの評価も高かった人に多い傾向があります。
理想の高さ故に自分のミスが怖い、許せない、そして実力以上に頑張りすぎて無理をしてしまうのです。
心身に大きな負担がかかり、不調を見逃しやすい状況です。
精神的なストレスを無意識にためこみ気づいたら限界だったということも多々あります。
人間は機械ではないので「完璧」「絶対」はありません。
自分の心身の体調を守るためにも「ちょうどいい塩梅」「完璧でなくても大丈夫」を意識していくことがポイントです。
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仕事がつらすぎて涙が出る・吐き気がするときの対処法
仕事が辛いあまり涙が出てしまう・吐き気を催すことで日常生活に支障が出ている場合に取るべき対処法を紹介します。
早急に対処し、1日でも早く心身の不調が回復に向かうよう働きかけるのがポイントです。
仕事だけの問題か考える
涙が出てしまう・吐き気を催すといった心身の不調によるSOSの原因を突き止め、仕事だけの問題か否かを考える必要があります。
ストレスの根源が仕事の環境や内容によるものなのか、それともプライベートや健康状態から来るものか冷静に見直すのです。
プライベートの問題や健康状態の問題も同時に重なっている場合、分けて考える必要があります。
プライベートの悩み(結婚や妊娠、介護など将来が左右される悩み)と仕事の悩みが重なってしまうと、メンタルの消耗で自己判断ができなくなることがあります。
また、引越しや転勤など環境の変化がある場合も、心身の負担が大きく感じてしまうでしょう。
心身の不調によるSOSの根源を突き詰めていくことで、今後取るべき対処や行動が見えてきます。
自分で解決できる問題か考える
心身の不調でSOSを出している根源がある程度絞れた場合、自分で解決できる問題か否かを冷静に考える必要があります。
内容によっては「自分自身の問題ではなく、本来他人が抱えるべき問題も肩代わりしていた」「相談で解決しそうなものだった」など新たな気づきや改善方法が見えることもあるでしょう。
しかし中には問題が大きすぎる、自分の力量や経験値ではどうしても解決できない場合も考えられます。
これまでの経験や知識などから1人で解決できないと判断した場合は、すぐに抱え込むことをやめて手放すのがポイントです。
「周りにどう思われるか怖い」「自分の評価が落ちる」など頭をよぎることもあるでしょう。
しかし、一番は自分の心身の回復と問題解決と割り切り、助けを求める勇気も必要です。
休職をする
ストレスの解決のため、ストレスそのものから距離を置く方法があります。
つまり、ストレスの根源が仕事である場合、休職でしばらく離れるべきです。
長期休暇を取り、仕事から距離を置くことでストレスの軽減、自分自身を客観的かつ冷静に見つめ直す時間を作れるメリットがあります。
時に非日常を感じることで心身がリフレッシュされ、前向きになることもあるでしょう。
真面目で追い詰められている人の場合、まとまった休暇を取ることに後ろ向きなこともありますが、休暇を取るためにおすすめの手段や考え方は以下のとおりです。
- 体調不良のため通院、自宅療養
- 遠方の親戚の危篤
- 限界まで働いた自分へのご褒美、必要なものと言い聞かせる
※インフルエンザなど出勤停止となる病気や冠婚葬祭を理由とした場合、証明となる領収書などの提示を求められることもあります
一般的な通院や自宅療養、遠方の親戚の危篤の場合は、提出書類なしでスムーズに休暇を取れる可能性が高いといえます。
中には「嘘をつくようで罪悪感がある」「バレたらどうしよう」と考え、かえって悪化する人もいます。
大切なのは「自分の心身の健康を守り、最善の行動をしたまで」と自分自身を納得させることです。
風邪をひいたら休む、骨折したら病院に行くなどと同様のことであり、心身のSOSが出ている以上決してズル休みではありません。
十分な休暇やリフレッシュで状況を整理することで、プラス思考になる、これからのことを冷静に考えられるようになるでしょう。
クリニックで受診してみる
人間の心については分からないことも多く、専門家に相談するのが一番の近道であるといえます。
精神科や心のクリニックなど、専門機関を受診してうつ病なのか適応障害なのか判断してもらうべきです。
「精神科に行きたくない」「この程度のこと、ちょっと様子見すれば治る」と放置していた場合、気付かぬうちに悪化し、自分ではどうしようもないほどにひどくなっていることもあります。
早めに専門医に相談し、自分の気持ちや体調を第一に考えた行動をとってください。
風邪をひいたら内科、目が痛くなったら眼科に行くように、心身が辛くなったら専門機関を受診すべきです。
これからの行動や仕事との向き合い方、自分自身の考え方などを見直すことができるため、有効な治療のきっかけになるでしょう。
退職をする
仕事がストレスの根源であり、状況が改善する気配がない、もしくはかえって悪化してしまう場合は退職も1つの方法です。
自分のいるべき場所は今の職場1つではありませんし、会社も仕事もこの世の中数えきれないほどあります。
自分自身を大切にできず、ボロボロになる環境に身を置くべき人間は1人もいません。
自分で納得できるまで尽力してもなお改善されない場合は、環境や状況を変えるために退職・転職するべきです。
もちろん、退職=全ての問題が解決で薔薇色の人生とは限らず、新たな問題が出ることも考えられます。
転職して少しでも問題解決のために行動するか、それとも少しの可能性を無視して、無理して働き続けるのか、どちらが自分にとって幸せか考えてみてください。
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精神状況が悪いのであれば休職・退職するのがベスト
精神状況が悪く、日常生活や仕事に支障をきたしている場合は自分自身を守るためにも休職・退職するべきです。
休職や退職は今後のキャリアや人生を左右する決断ともなるため、二の足を踏んでしまう人もいるでしょう。
心身の不調を悪化させた場合、1人ではどうしようもなく、元気な状況に戻るまでに何年もかかる場合もあります。
1日でも早く元気な状態を取り戻し、問題なく日常生活や仕事ができるようになるためにも早急に行動を起こし、休職・退職すべきです。
休職・退職による今後のメリットは以下のとおりです。
- 環境を変えることができる
- 自分の成長やキャリアアップにつながる
- 人生経験が豊かになる
- 多面的な視野で物事を見られるようになる
休職や退職はキャリアを手放すこととして、一時的にはマイナスと捉える人もいるでしょう。
しかし、長い目で見ると環境や仕事内容を変えることで自分自身の成長やキャリアアップ、人生経験に大きく役立ちます。
「この会社でやっていけない人はどこも長続きしない」「最低でも○年は勤めないと1人前とは言えない」「親やパートナーに反対されている」など退職や転職に後ろ向きな人もいるでしょう。
そもそも、自分の人生で歩むべき道や幸せの掴み方は自分で決めるべきであり、誰かに左右されるものではありません。
自分にとって最善の方法は何か、じっくり考えるべきです。
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退職を言い出せないのであれば退職代行サービスの利用を検討
職場環境や精神状態から、自分から退職を言い出すのが難しいケースもあります。
自分から言い出せない、退職を受け入れてもらえない場合は1人で悩まず、プロに相談して手伝ってもらうのが解決の近道です。
退職代行サービスを利用することで、簡単かつスムーズに退職できるメリットがあります。
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一度心身の不調を引き起こしてしまった場合、完治して元通りの生活に戻るまでは長い時間がかかります。
また、自覚がなく治りきっていない状態で無理をしてしまうと、これまで以上に悪化するおそれもあります。
客観的な意見を取り入れるためにも、医師や家族との今後の相談は必須です。
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