「レンタルサーバーのセキュリティ対策は必要?」「どんなセキュリティ対策を実施すべき?」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
レンタルサーバーを選ぶ際には、料金プランやスペックだけでなく、セキュリティ対策にも注目したいですよね。
セキュリティ対策が十分でないと、情報漏洩や不正アクセスなどのリスクが高まります。
そこで、本記事ではレンタルサーバーのセキュリティ対策に関して以下の内容を解説します。
- セキュリティ対策が必要な理由
- レンタルサーバーのセキュリティ対策
- レンタルサーバー各社のセキュリティ項目比較
- 【個人向け】セキュリティが強いおすすめレンタルサーバー
- 【法人向け】セキュリティが強いおすすめレンタルサーバー
当サイトでは「おすすめのレンタルサーバー」についても紹介しています。ほかのレンタルサーバーもあわせて検討したい方はぜひチェックしてみてください。
レンタルサーバーのリスクとセキュリティ対策が必要な理由
レンタルサーバーのセキュリティ対策は以下のリスクを未然に防ぐために必要です。
- 情報漏洩を防ぐため
- ランサムウェアの感染を防ぐため
- 不正アクセスを防ぐため
- Webサイトの改ざんを防ぐため
- WordPressに脆弱性があるため
情報漏洩を防ぐため
レンタルサーバーのセキュリティ対策は、情報漏洩を防ぐために欠かせません。
レンタルサーバー内にはメールアドレスやパスワード、電話番号などの個人情報や、Webサービスのプログラムなど企業秘密に関わるような重大な情報が大量に格納されています。
そのため、セキュリティ対策を怠ってしまうと、個人情報や企業秘密などが流出してしまうリスクがあります。
流出した個人情報などは、迷惑メールの配信先として利用されたり、ダークウェブで取引されたりするなど、悪意ある第三者に悪用される可能性もあるため注意が必要です。
とくに企業の場合、情報漏洩を引き起こすと会社の信頼にも影響を及ぼすため、必ずセキュリティ対策がされているレンタルサーバーを選びましょう。
事例1:メールアドレス5,500件流出
統計数理研究所(統数研)は2023年4月、統数研が運用しているサーバーが外部からSQLインジェクション攻撃を受け、研究者のメールアドレス5,527件が流出した可能性があると発表しました。
SQLコマンドを悪用し、データベースへ不正にアクセスすることで、情報の搾取や改ざんなどを行う攻撃です。
ランサムウェアの感染を防ぐため
サーバーのセキュリティを強固にすることで、ランサムウェアの感染を防げます。
ランサムウェアとは、パソコンやサーバーなどのデータを暗号化することで使用不可にし、暗号化したデータの復旧と引き換えに身代金を要求する手口です。
ランサムウェアに感染すると、サーバー内の個人情報などが使用できなくなるため、業務に支障をきたしたり、多額の被害が発生したりするリスクがあります。
また、近年ではデータの暗号化だけでなく、事前にデータを盗み出し、身代金を払わなければデータを公開するといった二重恐喝の被害も確認されています。
事例2:サーバー内にある利用者のデータが使用できなくなる
2017年6月、韓国のレンタルサーバー事業者「NAYANA」の全サーバーがランサムウェアに感染し、サーバー内にある利用者のデータが使用できなくなりました。
「NAYANA」は当時、攻撃者からデータを復旧するために、サーバー1台あたり10ビットコイン(約320万円)を支払うように要求されました。
「NAYANA」はバックアップデータまで暗号化されてしまい、自社での復旧を断念。最終的に13億ウォン(約1億4,430万円)を支払うことで妥結しました。
不正アクセスを防ぐため
レンタルサーバーのセキュリティ対策は、サーバーへの不正アクセスを防ぐ効果もあります。
セキュリティ対策が十分でないと脆弱性をつかれ、本来サーバーへのアクセス権を持たない者がサーバー内に侵入できてしまいます。
不正アクセスによって以下のような影響が発生するため注意が必要です。
- サーバーが停止
- 情報漏洩
- 企業の信頼低下
- 売上の低下
また、サーバーへのアクセス権が第三者に渡ってしまうと、サーバーが別の攻撃の踏み台にされるケースもあります。
事例3:レンタルサーバーを踏み台にした不正アクセス
2023年4月、新潟大学が管理するメールサーバー1台が不正アクセスを受けました。
不正アクセスによって2名のメールアカウントが乗っ取られ、新潟大学が管理するメールサーバー経由で、約151万通のスパルメールが送信されました。
Webサイトの改ざんを防ぐため
Webサイトの改ざんを防ぐためにもセキュリティ対策は必要です。
悪質な改ざんによって、Webサイトのコンテンツを書き換えられたり、マルウェアを埋め込まれたりするためです。
マルウェアとは「トロイの木馬」や「ワーム」など悪意のあるソフトウェアの総称です。
マルウェアに感染すると、気付かぬうちにアクセス権が奪われたり、サーバー内のデータが使用できなくなったりします。
Webサイトが改ざんされると、個人情報が漏洩したり、意図しない画像やメッセージが表示されたりするケースがあります。
事例4:Webサイト改ざんによるカード情報流出
2023年2月、オアシス珈琲有限会社が運営するオンラインショップ「オアシス珈琲」が攻撃を受けました。
攻撃を受けたことで、オアシス珈琲にてクレジットカード決済したユーザーのカード情報4,215件が流出した恐れがあると発表しました。
カード情報が流出した原因は、オアシス珈琲に内在していたシステム上の脆弱性でした。
脆弱性をつかれ、決済用アプリケーションが改ざんされたことがカード情報の流出につながりました。
WordPressに脆弱性があるため
WordPressには脆弱性があるため、セキュリティ対策は欠かせません。
近年、WordPressの脆弱性につけ込んだ攻撃も多発しています。
WordPressの脆弱性につけ込まれると、Webサイトを改ざんされたり、サイトの管理者権限が与えられたユーザーを勝手に作成されたりするため注意が必要です。
WebサイトをWordPressで作成している方もいるかと思いますが、上記のような被害を未然に防ぐためにも、必ずセキュリティ対策を施しましょう。
レンタルサーバーのセキュリティ対策
レンタルサーバーのセキュリティ対策として以下が挙げられます。
- SSL
- ファイアウォール
- Webアプリケーションファイアウォール(WAF)
- IDS/IPS
- Web改ざん通知
- 国外IPアクセス制限
- セキュリティ診断
- ログイン試行回数制限
SSL
SSLとは、ブラウザとサーバー間でやり取りされるデータを暗号化するセキュリティ対策であり、昨今では必須レベルで重要です。
データを暗号化することで、ブラウザで入力したカード番号や電話番号などの個人情報が盗聴されたり、改ざんされたりするのを防ぎます。
SSLが導入されているWebサイトは、リンクの始めがhttps://
となっており、リンクの左横に鍵のマークが表示されています。
一方でSSLが導入されていない場合、リンクの始めがhttp://
となっており、鍵のマークが表示されません。
SSLが導入されていないWebサイトを利用した場合、情報が漏洩する危険もあるため注意が必要です。
SSLにはセキュリティレベルが高いものや無料で取得できるものなど、様々な種類があります。
個人ブログなどには無料SSLでも大丈夫ですが、企業のWebサービスやホームページなど、規模が大きいWebサイトには、セキュリティレベルが高い有料のSSLも検討しましょう。
ファイアウォール
ファイアウォールとは、サーバーとの通信を制限するセキュリティ対策です。
ファイアウォールが導入されたサーバーは、あらかじめ設定されたIPアドレスやポート番号しかサーバーと通信できません。
設定によってサーバーとの通信を制限できるため、不正アクセスやサーバーの乗っ取りなどを防止できます。
ただし、許可されたIPアドレスやポート番号からの攻撃は防げないため、別のセキュリティ対策が必要になります。
Webアプリケーションファイアウォール(WAF)
Webアプリケーションファイアウォールは、Webアプリケーションに特化したファイアウォールの一種です。
ファイアウォールがサーバーへの不正アクセスを制限するのに対し、WAFではWebサイトへの攻撃を防ぎます。
Webサイトにアクセスされる通信をチェックし、Webアプリケーションの脆弱性を突く攻撃を防御することで、データの改ざんや情報漏洩を防止します。
WAFを導入しなかった場合、Webアプリケーションの脆弱性を突く攻撃「SQLインジェクション」や「クロスサイトスクリプティング(XSS)」の対象となるため注意が必要です。
悪意ある第三者がWebサイトの入力フォームや掲示板などにスクリプトを仕込み、個人情報などを抜き取る攻撃です。
IDS/IPS
IDSは不正侵入検知システムと呼ばれ、外部からの不正アクセスを検知し、サーバー管理者に通知するセキュリティ対策です。
IPSは不正侵入防止システムと呼ばれ、不正検知に加えて自動で攻撃を防護するセキュリティ対策です。
そのためIPSでは不正アクセスを検知後は、管理者が自ら対策を行う必要がなく、迅速な対処が自動で行われます。
IDS/IPSでは、サーバーへの不正アクセスを防止できるため、DoS攻撃などのサーバーを直接狙った攻撃を防止できます。
サーバーに対して大量のデータを送りつけ、サーバーダウンを狙う攻撃です。
Web改ざん検知
Web改ざん検知とは、Webサイトが改ざんされているかを確認し、改ざんが発生している場合、管理者に通知するセキュリティ対策です。
近年ではWebサイトの脆弱性につけ込んだ攻撃が多発しており、その手口も巧妙化しています。
そのため、Webサイトを目視で確認しただけでは、Webサイトの改ざんに気付けないかもしれません。
Web改ざん検知があることで、高確率でWebサイトの改ざんを防ぎ、情報漏洩などの事態を未然に防止できます。
たとえば、Xserverビジネスでは全プラン無料でWeb改ざん検知を適用しているため、365日自動でWebサイトのチェックが行われます。
国外IPアクセス制限
国外IPアクセス制限とは、国外IPアドレスからの接続を遮断するセキュリティ対策です。
サーバーやWebサイトを狙ったサイバー攻撃の多くは、国外のIPアドレスを経由しています。
そのため、国外のIPアドレスを事前に遮断しておくことで、不正アクセスやDoS攻撃を防げます。
レンタルサーバーによっては、国外IPアクセス制限は無料で使用することも可能です。
たとえば、Xserverやシン・レンタルサーバーでは、WordPressセキュリティ対策として、国外IPアクセス制限が簡単に設定できます。
セキュリティ診断
セキュリティ診断とは、サーバーやWebアプリケーションの脆弱性を洗い出すセキュリティ対策です。
セキュリティ診断を行うことで、現状のセキュリティレベルを把握できます。
現状の課題を確認し、適切なセキュリティ対策を行うことで、未然に情報漏洩や不正アクセスを防止できるのです。
多くのレンタルサーバーでセキュリティ診断が実際されており、定期的に自社のサーバーのセキュリティレベルを確認することで、サービスの安全性を高めています。
ファイアウォールやIDSなどによる監視をはじめとして、外部企業による定期的なソフトウェアなどの脆弱性診断をサーバー・サービスレベルで実施しています。
引用元:Xserver ビジネス よくある質問
ログイン試行回数制限
ログイン試行回数制限とは、連続してログイン情報を間違えた場合、アクセスを制限するセキュリティ対策です。
ログイン情報の入力回数に制限がなかった場合、ブルートフォースアタックによる不正アクセスを許してしまう恐れがあります。
ログイン情報などのパスワードのパターンすべてを実行するサイバー攻撃です。
ログイン試行回数制限はさくらのレンタルサーバやmixhostなど、多くのレンタルサーバーに導入されています。
レンタルサーバー各社のセキュリティ項目比較
レンタルサーバー各社のセキュリティ項目を比較した表は以下の通りです。
レンタルサーバー名 | SSL | ファイアウォール | WAF | IDS/IPS | Web改ざん検知 | 国外IPアクセス制限 | セキュリティ診断 | ログイン試行回数制限 | 公式サイト |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Xserver(エックスサーバー) | IDSのみ対応 | 詳細を見る | |||||||
シン・レンタルサーバー | IDSのみ対応 | 詳細を見る | |||||||
カラフルボックス | ※ | 有料プラン詳細を見る | |||||||
mixhost | ※有料プラン | 詳細を見る | |||||||
さくらのレンタルサーバ | ※有料プラン | ※有料プラン | 詳細を見る | ||||||
ロリポップ! | ※2023年12月上旬より提供予定 | 詳細を見る | |||||||
CPIレンタルサーバー | IDSのみ対応 | ※有料プラン | ※有料プラン | 詳細を見る | |||||
Xserverビジネス | IDSのみ対応 | 詳細を見る | |||||||
スマイルサーバー | IPSのみ対応 | 詳細を見る | |||||||
iCLUSTA+(アイクラスタプラス) | ※有料プラン | IPSのみ対応 | ※有料プラン | ※有料プラン | 詳細を見る |
セキュリティが強いおすすめレンタルサーバー
セキュリティに強いおすすめレンタルサーバー6社を紹介します。
Xserver(エックスサーバー)
- WAF導入によりWebサイトの保護が可能
- 定期的な脆弱性診断導入
- 国外IPアクセス制限対応
XserverはWAFを導入しているため、Webアプリケーションの脆弱性につけ込む攻撃からWebサイトを保護できます。
WAFの設定はサーバーパネルの設定画面より設定できるため、初心者でも簡単にセキュリティ対策の実施が可能です。
また国外IPアクセス制限も導入されており、管理者画面から有効にすることで、不正ログインやDDoS攻撃の踏み台になることを防止できます。
そのほかにも、Xserverでは全プラン無料でWeb改ざん検知機能を利用可能です。
URLを登録することで365日自動で診断が行われ、脅威が見つかった際にはメールで通知されます。
Xserverにはさまざまなセキュリティ対策が施されているため、情報漏洩やウィルス感染などを防止したい方は、ぜひ活用しましょう。
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Xserverの特徴や評判については、以下の記事で詳しく解説しているため、ぜひ合わせてご覧ください。
シン・レンタルサーバー
- 定期的な脆弱性診断を実施
- WAF導入
- 独自SSL搭載
シン・レンタルサーバーは、コストパフォーマンスに優れたレンタルサーバーです。
コストパフォーマンスに優れていながら、Xserverと同等のセキュリティ対策を実施している点がシン・レンタルサーバーの魅力と言えるでしょう。
たとえば、シン・レンタルサーバーでは、外部企業による定期的な脆弱性診断を実施しています。
WAFも導入しているため、クロスサイトスクリプティング(XSS)やSQLインジェクションなどの攻撃からWebサイトを保護できます。
また、独自SSLも取り扱っており、多彩なSSL証明書を手軽に導入可能です。無料で使用できる「無料独自SSL」もあります。
Xserverよりも費用をかけずにセキュリティ対策が実施できます。
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カラフルボックス
- 次世代セキュリティ機能「Imunify360」搭載
- 地域別 自動バックアップ機能標準搭載
カラフルボックスの魅力は、次世代セキュリティ機能「Imunify360」を全プランに標準搭載されている点です。
「Imunify360」はWAFやIPS、IDSに対応しているため、マルウェアによる感染やWebサイトの改ざんなどを防止できます。
「Imunify360」には「Proactive Defense」機能も搭載されているため、既知のマルウェア以外に、未知の脅威からもWebサイトを保護できます。
また、バックアップデータを別の地域にあるサーバーに設定できる「地域別 自動バックアップ機能」も標準搭載されているため、万が一に備えたい方にもおすすめレンタルサーバーです。
カラフルボックスでは上記のセキュリティ対策が全プランで適用されています。
30日間無料でお試し可能
mixhost(ミックスホスト)
- セキュリティ診断サービスを提供
- 自動バックアップ機能搭載
- 次世代セキュリティ機能「Imunify360」搭載
mixhost(ミックスホスト)は有料オプションにてセキュリティ診断サービスを提供しています。
診断のみを行う「調査レポートプラン」は、月額550円(税込)より利用でき、Webサイトの状況から脆弱性などが分析されます。
また、調査結果から最適なセキュリティ対策プランも提案されるため、セキュリティ対策の経験がない方にもおすすめです。
「Imunify360」も搭載されているため、既存のウィルス対策に加えて、未知のウィルスにも対応可能です。
そのほかにも、脆弱性対応やマルウェア除去まで実施される「保守プラン」なども用意されており、用途に合わせて最適なセキュリティ対策を行えます。
30日間返金保証あり
さくらのレンタルサーバ
- WAF「SiteGuard(サイトガード)」導入
- 有料プランにてWeb改ざん検知サービスも利用可能
さくらのレンタルサーバは、全プランにてWAF「SiteGuard」を導入しています。
「SiteGuard」が導入されているため、クロスサイトスクリプティングやSQLインジェクションなどの攻撃からWebサイトを保護できます。
また「SiteGuard」では設定に必要な定義ファイルが自動更新されるため、最新の攻撃パターンにも即座に対応可能です。
有料プランにて「Web改ざん検知サービス」も提供しており、Webサイトの改ざんやマルウェアの感染を防止したい方は、より強固なセキュリティ対策も実施できます。
2週間無料でお試し
ロリポップ!
- 「海外アタックガード」導入
- 有料オプションにてウイルス対策ソフト導入可能
- 「脆弱性診断サービス」提供予定(2023年12月上旬)
ロリポップ!は「海外アタックガード」を導入しているため、海外IPアドレスからのアクセスを未然にブロックできます。
サイバー攻撃の多くは、海外IPアドレスを経由しているため、「海外アタックガード」を活用することで、Webサイトの乗っ取りやDoS攻撃を防止できます。
またロリポップ!では、ウイルス対策ソフトを月額550円(税込)〜より導入可能です。
ウイルス対策ソフトは自動で更新されるため、常に最新状態となり新種のウイルスにも即座に対応できます。
2023年12月には「脆弱性診断サービス」も提供予定のため、気になる方はロリポップ!の公式サイトをチェックしましょう。
\12月31日まで、契約期間2倍!/
10日間無料でお試し
【法人向け】セキュリティ対策重視のレンタルサーバー
セキュリティ対策重視の法人向けレンタルサーバー4社を紹介します。
CPIレンタルサーバー
- 不正侵入検知機能(IDS/ADS)導入可能
- マルウェア診断/Web改ざん検知導入可能
- 解析結果はレポートとして閲覧可能
- 専用ファイアウォール導入
- SSLサーバー証明書適用
CPIレンタルサーバーでは有料プラン「不正侵入検知機能(IDS/ADS)」にて、不正侵入検知と防御が自動的に実施できます。
IDSによって多種多様なハッキングパターンを検知し、ADSによって攻撃元からのパケットを破棄することで、不正アクセスを防ぎます。
また有料プランにて「マルウェア診断/Web改ざん検知」も導入可能です。
「マルウェア診断/Web改ざん検知」を導入することで、1日1回自動でWebサイトの解析が行われます。
解析結果はレポートとして閲覧可能なので、解析結果をもとに新たなセキュリティ対策を施すことも可能です。
そのほかにもCPIレンタルサーバーでは、「SSLサーバー証明書」や「専用ファイアウォール」など、さまざまなセキュリティ対策が実施できます。
10日間無料でお試し可能
Xserverビジネス
- 「Web改ざん検知機能」標準搭載
- 多彩なSSL証明書を提供
- WAFを無料で利用可能
Xserverビジネスは、国内No.1シェアを誇るXserverが提供する法人向けのレンタルサーバーです。
セキュリティレベルはXserverと同等のため、「セキュリティを強化したい」という企業にもおすすめです。
Xserverビジネスでは、全プラン無料で「Web改ざん検知機能」を利用できます。
「Web改ざん検知機能」には専用のアンチウィルスエンジンやGoogle社の「WebRiskAPI」を利用しているため、高確率でサイバー攻撃を検知できます。
診断するURLを登録するだけで、1日1回、自動で診断を開始するため、簡単かつ確実にWebサイトの脅威を検出可能です。
SSL証明書も無料で利用できるSSLから、セキュリティ診断が付与されたSSLまで豊富なラインナップが揃えられているため、目的に応じて選択できます。
\ 2025/4/8まで 初期費用0円! /
10日間無料でお試し
スマイルサーバ
- IPS標準搭載
- セキュリティパッチ適用
スマイルサーバでは、全プランにIPSが標準搭載されています。
IPSが標準搭載されているため、サーバーへの攻撃を検知するだけでなく、通信の遮断まで行われ、不正アクセスの防止が可能です。
また、セキュリティパッチも適用しており、最新のウイルス対策も実施されているため、安心してサーバーを利用できます。
2週間無料でお試し可能
iCLUSTA+(アイクラスタプラス)
- WAF「攻撃遮断くん」提供
- 「GMOサイバー攻撃ネットde診断」にてセキュリティ診断可能
iCLUSTA+では有料オプションにて、WAF「攻撃遮断くん」を提供しています。
「攻撃遮断くん」を導入することで、システムの保守・運用作業は作業者が実施するため、利用者はセキュリティ対策に手間をかける必要はありません。
また「攻撃遮断くん」では、他サーバで受けた攻撃情報を全サーバに瞬時に共有します。
そのため、サイバー攻撃の情報を瞬時に自身が利用しているサーバーに展開でき、セキュリティ対策をより強固にできます。
「GMOサイバー攻撃ネットde診断」も活用することで、Webサイトの脆弱性診断も可能です。
30日間返金保証あり
セキュリティ対策はサイト運営者側での対策も必須
サイト運営者側は以下のセキュリティ対策も実施しましょう。
- SiteLockなど脆弱性診断ツールを導入・定期的なスキャン
- WordPressならセキュリティ対策プラグインを導入
- WordPressやテーマ、プラグインのアップデート
- 使わないテーマやプラグインなどの削除
- ユーザー権限の徹底管理
- (個人向け)容易に類推できるパスワードを設定しない
SiteLockなど脆弱性診断ツールを導入・定期的なスキャン
SiteLockなどの脆弱性診断ツールを導入しましょう。
脆弱性診断ツールを導入することで、Webサイトが攻撃されていないかを自動で監視・診断できます。
万が一ウイルスに感染した場合は自動で復旧対応が行われ被害を最小限に抑えられるため、セキュリティ対策の経験がない方でも安心して利用可能です。
また、脆弱性診断ツールの中には、WordPressにも対応したものもあります。
WordPressは普及率が高いため、WordPressの脆弱性につけ込んだサイバー攻撃も増加しています。
所有するWebサイトが不正な改ざんやウイルスに感染しないためにも、脆弱性診断ツールを導入しましょう。
WordPressならセキュリティ対策プラグインを導入
WordPressを利用する場合は、セキュリティ対策プラグインを導入しましょう。
WordPressでは、Webサイトの不正改ざんや個人情報の漏洩などを防ぐために、さまざまなプラグインが用意されています。
たとえばセキュリティプラグイン「Wordfence」では、様々な機能が搭載されているため、不正アクセスやマルウェア感染などのリスクを最小限に抑えられます。
- ログインセキュリティ
- 2要素認証
- マルウェアスキャン
- Wordfence Firewall
そのほかにもプラグインによって、自サイトのセキュリティ強度を測定できたり、ファイアウォールの設定を強固にできたりするため、必要に応じて導入しましょう。
WordPressやテーマ、プラグインのアップデート
WordPressのテーマやプラグインは必ずアップデートしましょう。
アップデートを行うことで、WordPressの脆弱性につけ込んだ新種の攻撃にも対策でき、Webサイトの不正改ざんや個人情報の漏洩などを防止できます。
アップデートをしないと、Webサイト訪問者までウイルスに感染する恐れがあります。
そのため、WordPressのテーマやプラグインは常に最新の状態にしておきましょう。
使わないテーマやプラグインなどの削除
WordPressの使用しないテーマやプラグインなどは削除しましょう。
使用しないテーマやプラグインなどが放置された環境では、アップデートが行われないため、最新のサイバー攻撃に対応できません。
その結果、古いテーマやプラグインの脆弱性につけ込まれ、不正アクセスや情報漏洩につながるケースもあります。
使用しないテーマやプラグインなどは放置せず削除し、脆弱性につけ込まれないように対応しましょう。
ユーザー権限の徹底管理
ユーザー権限の管理は徹底しましょう。サイト運営者の管理者権限が漏洩してしまうと、ソースコードなど重要な部分が編集されてしまう可能性があるためです。
ユーザー権限が悪意ある第三者に漏洩した場合、Webサイトが改ざんされ、ウイルス感染サイトに誘導するスクリプトが埋め込まれるなどの危険があります。
そのため、ユーザー権限を与える数は最小限に抑えるなどして、徹底的にユーザー権限の管理を行いましょう。
容易に類推できるパスワードを設定しない
ログイン情報設定時、容易に類推できるパスワードを設定しないようにしましょう。
自身の誕生日や名前など、簡単に推測しやすいパスワードは解読される可能性が高まり、不正アクセスされる危険も高くなります。
パスワードを設定する際には、ランダムの文字列を長めに設定するなどして、第三者が推測できないように心がけましょう。
レンタルサーバーのセキュリティ対策は必須
不正アクセスや情報漏洩などのリスクを防ぐためにもレンタルサーバーのセキュリティ対策は必須です。
とくに企業の場合、一度の不正アクセスや情報漏洩などの問題は企業の信用にも関わるため、決して引き起こしてはいけません。
レンタルサーバーを選定する際には、本記事で紹介したセキュリティ対策が導入されているか確認しましょう。
「セキュリティに強いレンタルサーバーが分からない」という方は、ぜひ今回紹介したレンタルサーバーを参考にしてください。
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