ホテルのフリーWi-Fiの危険性は? 宿泊時の注意点や安全に通信できるVPNについて解説

ホテルのフリーWi-Fiは危ない?」「安全にフリーWi-Fiを使用する方法はある?」と悩んでいませんか?

ホテルのフリーWi-Fiは宿泊客であれば誰でも無料で利用可能です。しかし、誰でも利用できるため、悪意のある利用者に個人情報などが傍受されるリスクもあります。

本記事ではホテルのフリーWi-Fiの危険性や安全に利用するための方法について解説します。

本記事では以下の内容を解説します!

当サイトでは「おすすめのVPN」についても紹介しています。ほかのVPNもあわせて検討したい方はぜひチェックしてみてください。

目次

ホテルのフリーWi-Fiの危険性は高い?

ホテルのフリーWi-Fiは、安全性が高いとは限りません。フリーWi-Fiはセキュリティ対策が十分でないため、ツールや専門知識があれば通信内容を傍受することも可能です。

たとえば、フリーWi-Fiを通じてクレジットカード番号などの個人情報を入力した場合、悪意のある第三者に情報が漏洩する恐れもあります

また、PCやスマホなどのデバイスがマルウェアに感染するリスクもあり、フリーWi-Fiの使用には注意が必要です。

ホテルのフリーWi-Fiに関わる危険な事例

ホテルのフリーWi-Fiに関わる実際の被害として「Darkhotel(ダークホテル)」が挙げられます。

ダークホテルとは、企業の経営陣などが宿泊する高級ホテルのネットワークにウイルスを忍ばせるサイバー犯罪の一例です。

ダークホテルの事例

企業の重役がホテルのフリーWi-Fiに接続し、偽のアップデートファイルをダウンロードすることで、パソコンがウイルスに感染。ウイルス感染後は会社の重要な機密情報などが漏洩しました。

参照:kaspersky社「Darkhotelの脅威とは」

ホテルのフリーWi-FiはSSIDとパスワードがありますが、宿泊すれば誰でもWi-Fiを使用できます。

上記の事例のようにSSIDとパスワードさえ判明すれば、ウイルスを忍ばせたり、通信データを傍受したりすることも可能です。

ホテルのフリーWi-Fiを使う際のセキュリティ対策

ホテルのフリーWi-Fiを使う際のセキュリティ対策として、以下の5つが挙げられます。

ホテルのフリーWi-Fiを使う際のセキュリティ対策
  • 個人情報を入力しない
  • SSIDを確認する
  • パスワードなしのフリーWi-Fiには接続しない
  • 暗号化方式がWPA2以上か確認する
  • Wi-Fiの自動接続機能をOFFにする

個人情報を入力しない

ホテルのフリーWi-Fi接続時には、以下のような個人情報は入力しないようにしましょう。

個人情報の一例
  • 電子メールアドレス
  • クレジットカード番号
  • 銀行口座
  • 各種ログインID

フリーWi-Fiの通信データは専門知識があれば傍受することも可能です。フリーWi-Fiを通じて上記の個人情報を入力した場合、通信データから情報が漏洩する恐れもあります

たとえば、フリーWi-Fiに接続した状態でX(Twitter)やInstagramなどのSNSにログインした場合、通信データからログイン情報が漏洩し、アカウントが乗っ取られるかもしれません。

フリーWi-Fiを使用して個人情報を入力したい場合は、後述するVPNを使用しましょう。

SSIDを確認する

ホテルのフリーWi-FiのSSIDを確認してから接続しましょう。フリーWi-FiのSSIDの多くには、ホテルに関係する名前が設定されています。

中には悪意のある第三者が、ホテルのSSIDと似たような名前のSSIDを設置し、利用者を偽のWi-Fi(なりすましアクセスポイント)に接続させるケースもあります。

偽のWi-Fiに接続した場合、個人情報が抜き取られたり、ウイルスに感染したりするため注意が必要です。

たとえば、「サンプルホテル」のフリーWi-FiのSSIDが「Sample_WiFi」だったとします。この時に、悪意のある第三者が設置した偽のWi-Fi「Semple_WiFi」に誤ってアクセスした場合、利用者の個人情報が漏洩する恐れがあります。

特にホテルでフリーWi-Fiの選択肢が複数表示された場合、必ず正しいSSIDかチェックしてから利用しましょう。

パスワードなしのフリーWi-Fiには接続しない

ホテルのフリーWi-Fiにパスワードがなかった際には、接続しないようにしましょう。

多くのホテルでは、フリーWi-Fi使用時にパスワードが必要です。しかし、導入されているフリーWi-Fiの中には、パスワードなしでも使用できるケースもあります。

パスワードなしの場合、ホテルに宿泊しなくても近くにいれば誰でもフリーWi-Fiに接続可能です。

不特定多数がフリーWi-Fiに接続できる状態なので、悪意のある第三者に通信データを傍受されるリスクも高まります

最低限のセキュリティ対策としても、必ずパスワードありのフリーWi-Fiに接続しましょう。

暗号化方式がWPA2以上か確認する

フリーWi-Fiの暗号化方式がWPA2以上か確認しましょう。暗号化方式には以下のように複数の種類があります。

Wi-Fiの暗号化方式
  • WEP
  • WPA
  • WPA2
  • WPA3

WEPやWPAは比較的に旧式の暗号化方式であり、セキュリティレベルが高いとは言えません。

一方でWPA2以上の暗号化方式では、高度なセキュリティ対策が施されているため、通信データが干渉されるリスクを低減できます

接続しているフリーWi-Fiの暗号化方式は、パソコンやスマホのWi-Fi設定画面より確認できます。まずは接続したWi-Fiの暗号化方式を確認してから利用しましょう。

Wi-Fiの自動接続機能をOFFにする

ホテル宿泊時にはWi-Fiの自動接続機能をOFFにしましょう。自動接続機能は近くにあるWi-Fiに自動で接続できる便利な機能です。

しかし、自動接続のため、偽のフリーWi-Fiへ勝手に接続される恐れもあります。接続したWi-Fiを確認せず利用してしまった場合、個人情報が漏洩したり、ウイルスに感染したりする可能性もあります。

フリーWi-Fi使用時には、必ず自分で使用するWi-Fiを選択しましょう。

ホテルのフリーWi-Fiの安全性を高めたい場合はVPNがおすすめ

ホテル宿泊中にも、フリーWi-Fiを通じて個人情報を入力したり、仕事のメールを送ったりしたいケースがあるかと思います。ホテルのフリーWi-Fiを安全に使いたい場合は、VPNを活用しましょう。

VPN(Virtual Private Network)とは、インターネット上に仮想的なプライベートネットワークを構築する技術です。

トンネリング」と呼ばれる仮想回線を構築することで、第三者から通信データに干渉されるリスクを最小限に抑えます。

たとえば、フリーWi-Fiを介してSNSにログインする場合、VPNを使用することで通信データが保護されるため、第三者はログイン情報を傍受できません。

おすすめのVPNや選び方については以下の記事で詳しく解説しているため、そちらも合わせてご覧ください。

関連記事 VPN有料サービス おすすめ

ホテルのフリーWi-Fi以外でインターネットに接続する方法

ホテルのフリーWi-Fi以外でインターネットに接続する方法として、以下の2つが挙げられます。

ホテルのフリーWi-Fi以外でインターネットに接続する方法
  • ポケットWi-Fi
  • テザリング

ポケットWi-Fi

ポケットWi-Fiはモバイルルーターとも呼ばれており、小型で持ち運び可能な通信機器です。ポケットWi-Fiを使用することで、スマートフォンやパソコンなどの通信端末を、どこでも簡単にWi-Fiに接続できます

ホテルでもポケットWi-Fiを通じてインターネットに接続でき、仕事のメールのやり取りをすることも可能です。

また、ポケットWi-FiにはWPA2やWPA3などの暗号化対策が適用されているため、通信データが盗聴されるリスクを最小限に抑えられます。

テザリング

テザリングとは、iPhoneやAndroidなどのスマートフォンに搭載されている機能です。

スマホがモバイルルータの役割を果たし、ホテルのフリーWi-Fiに接続しなくても、スマホを介してパソコンやタブレットをインターネットに接続できます

テザリングではスマホ側で契約している通信キャリアの回線を使用するため、フリーWi-Fiと比較してもセキュリティレベルは高いと言えます。

ただし、テザリングを利用すると、スマホの通信量を消費する点には注意が必要です。特に長時間動画を視聴したり、大容量のファイルをダウンロードしたりすると通信量を激しく消費します。

パソコンやタブレットなどで長時間インターネットに接続したい場合は、基本的にはポケットWi-Fiを利用しましょう。

ホテルのフリーWi-Fiに関するよくある質問

ホテルのフリーWi-Fiに関するよくある質問について回答します。

パスワードありのWi-Fiを使用する場合、どこにパスワードの記載がある?

フリーWi-Fiのパスワードは主に以下の場所に記載があります。

フリーWi-Fiのパスワード記載箇所
  • 各部屋の備え付けの案内
  • フロント
  • 室内テレビ
  • カードキーケース

iPhoneで「安全性の低いセキュリティ」と表示されたらどうすればいい?

「安全性の低いセキュリティ」と表示された場合、フリーWi-Fiは使用しないことをおすすめします。

上記はフリーWi-Fiの暗号化方式などが古く、セキュリティレベルが低いときに表示されるメッセージです。

暗号化方式などはルーターの暗号化アルゴリズムを更新する必要があり、ユーザーが変更できるものではありません。

フリーWi-Fiを使用したい場合は、VPNを活用し通信データを暗号化するように対策しましょう。

ホテルのWi-Fiに繋がらない時の対処法は?

ホテルのフリーWi-Fiが繋がらない時には、以下の対処法を実践しましょう。

病院のフリーWi-Fiが繋がらない時の対処法
  • パスワードを入力する
  • フリーWi-Fiと通信端末の規格を確認する
  • Wi-Fi機能を有効にする
  • 機内モードのON/OFFを切り替える
  • ログインIDとパスワードを入力する(認証機能が有効の場合)

なお、Wi-Fiの周波数帯には2.4GHzと5GHzの2つがありますが、中には5GHz帯のみ提供しているケースもあります。通信端末が5GHzに未対応の場合、Wi-Fiに接続できません。

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