Ruby on Railsはレンタルサーバー(VPSやクラウドサーバーなど)で利用可能。レンタルサーバーによって料金プランや環境構築の難易度が異なるため、予算や目的に応じて最適なサービスを選ぶことが重要です。
本記事ではRuby on Railsを使用できるレンタルサーバーや選び方のポイントについて解説します。
本記事では以下の内容を解説します!
- Ruby on Railsをデプロイできるレンタルサーバーの種類
- Ruby on Railsにおすすめレンタルサーバーの比較一覧表
- Ruby on Railsにおすすめなレンタルサーバー
- Ruby on Rails向けレンタルサーバーの選び方
Ruby on Railをデプロイできるレンタルサーバーの種類
Ruby on Railsは以下のレンタルサーバーでデプロイできます。
- VPS(バーチャルプライベートサーバー)
- クラウドサーバー
VPS(バーチャルプライベートサーバー)
メリット | デメリット |
---|---|
自由に設定変更できる Ruby on Railsをすぐに利用できる 料金が安い | 保守・運用が必要 サーバーに関する知識が必要 |
VPSは1つの物理サーバー上に仮想空間を構築して運用するサービスです。仮想空間ではroot権限も付与され、自由にソフトウェアをインストールしたり、サーバーの設定を変更したりできます。
月額1,000円(税込)未満で利用できるVPSもあり、サーバーを自由にカスタマイズできる「専用サーバー」と比較して、割安でサービスを運営できます。
また、Ruby on Railsのテンプレートが用意されており、簡単に環境を構築できる点もVPSのメリットです。
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クラウドサーバー
メリット | デメリット |
---|---|
サーバーの拡張性が高い 初期費用がかからない 自由に環境を構築できる | 専門的な知識が必要 環境構築までに手間がかかる 料金が割高になるケースがある |
クラウドサーバーとは、インターネット上にある仮想サーバーです。CPUやメモリ、OSなどサーバー環境を自由に設定・変更できる点がクラウドサーバーの強みです。
VPSと比較すると環境構築までに手間や時間がかかりますが、サービスの規模や目的に応じて即座にリソースを拡張できます。
クラウドサーバーの料金体系は基本的に使用した分だけ料金が発生する「従量課金制」が採用されています。
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Ruby on Railsをデプロイできるおすすめレンタルサーバー比較一覧表
レンタルサーバー | 画像 | 公式サイト | 月額料金 | 無料期間 | CPU | メモリ | SSD | Ruby on Rails テンプレート有無 | Ruby on Rails バージョン |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Xserver VPS | 公式サイト | 2GB:830円〜 4GB:1,700円〜 8GB:3,201円〜 16GB:7,200円〜 32GB:18,500円〜 64GB:38,000円〜 | × | 3コア 4コア 6コア 8コア 12コア 24コア | 2GB 4GB 8GB 16GB 32GB 64GB | 2GBプラン:50GB 4GB〜64GBプラン:100GB | テンプレート有 | 7.0.6-64bit [ubuntu-22.04] ※テンプレート | |
ConoHa VPS | 公式サイト | 512MB:751円〜 1GB:1,065円〜 2GB:2,033円〜 4GB:3,969円〜 8GB:8,083円〜 16GB:15,730円〜 32GB:31,460円〜 64GB:59,290円〜 | × | 1コア 2コア 3コア 4コア 6コア 8コア 12コア 24コア | 512MB 1GB 2GB 4GB 8GB 16GB 32GB 64GB | 512MBプラン:30GB 1GB〜64GBプラン:100GB | テンプレート有 | 7.1.1-64bit [ubuntu-20.04] ※テンプレート | |
シン・VPS | 公式サイト | 512MB:620円〜 1GB:820円〜 2GB:1,530円〜 4GB:3,091円〜 32GB:24,000円〜 | × | 1コア 2コア 3コア 4コア 12コア | 512MB 1GB 2GB 4GB 32GB | 30GB 100GB 150GB 200GB 1,600GB | テンプレート有 | 7.0.6-64bit [ubuntu-22.04] ※テンプレート | |
KAGOYA CLOUD VPS | 公式サイト | 1コア:日額20円〜 2コア:日額32円〜 4コア:日額55円〜 6コア:日額252円〜 12コア:日額1,006円〜 | × | 1コア 2コア 4コア 6コア 12コア | 1GB 2GB 4GB 8GB 32GB | 25GB 200GB 800GB 800GB 1,600GB | テンプレート無 | – | |
ロリポップ! マネージドクラウド | 公式サイト | 1,348円 ※コンテナ起動 約2,000回まで | 10日間 | 1コア | 512MB | 10GB | テンプレート有 | – | |
AWS | 公式サイト | 使用分により変動 | あり | 自由に設定可能 | 自由に設定可能 | 自由に設定可能 | テンプレート無 | – | |
Heroku | 公式サイト | Eco・Basic:$5 プロダクション:$25 アドバンス:$250 | × | – | – | – | Webサービス公開可能 | デプロイ後即座に– |
Ruby on Railsをデプロイできるおすすめレンタルサーバー
Ruby on Railsをデプロイできるおすすめレンタルサーバーは以下の7社です。
Xserver VPS
Xserver VPS
エックスサーバー株式会社
\12月16日まで! 半額キャッシュバック!/
国内シェアNo.1「Xserver」が提供するVPS
「Xserver VPS」は国内シェアNo.1を誇るXserverが提供するVPS。Xserverがレンタルサーバーで20年以上積み重ねた豊富な運用実績とノウハウが強み。
Xserver VPSではRuby on Railsをはじめとしたプログラミング言語のフレームワークテンプレートを多数ラインナップ。
簡単にRuby on Railsをスタートできるため、おすすめなVPSです。
サーバースペックについては、以下のCPU・ストレージを搭載した性能は国内でもNo.1※です。※2024年1月Xserver VPS調べ
- CPU:第3世代「AMD EPYCTM」
- SSD:高速インターフェース「NVMe」
最安プラン「2GB」では月額830円(税込)からサーバーを利用できるため、コストパフォーマンスを重視したい人にもおすすめ。「コストを抑えたいけど、サーバースペックも妥協したくない!」という人はXserver VPSを活用しましょう。
料金プランとスペック一覧表をみる
プラン名 | 初期費用 | 月額料金 | CPU | メモリ | 容量(SSD) | テンプレート有無 | Ruby on Rails バージョン |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2GB | 0円 | 830円〜 | 3コア | 2GB | 50GB | テンプレート有 | 7.0.6-64bit [ubuntu-22.04] ※テンプレート |
4GB | 0円 | 1,700円〜 | 4コア | 4GB | 100GB | ||
8GB | 0円 | 3,201円〜 | 6コア | 8GB | 100GB | ||
16GB | 0円 | 7,200円〜 | 8コア | 16GB | 100GB | ||
32GB | 0円 | 18,500円〜 | 12コア | 32GB | 100GB | ||
64GB | 0円 | 38,000円〜 | 24コア | 64GB | 100GB |
ConoHa VPS
ConoHa VPS
GMOインターネットグループ株式会社
\12月20日まで、月額料金最大72%OFF!/
長期契約でお得にRuby on RailsテンプレートVPSを利用可能
「ConoHa VPS」でも、Ruby on Railsのアプリテンプレートが用意されています。
またConoHa VPSでは、長期利用割引サービス「まとめトク」を提供しています。「まとめトク」を活用することで、通常料金よりも最大70%オフの価格でConoHa VPSを利用可能です。※割引率は時期によって変動する可能性もあります。
たとえば「8GBプラン」を期間36ヶ月で契約した場合、「まとめトク」を活用することにより、月額8,083円(税込)が月額2,394円(税込)まで割引されます。
また、テンプレートの種類も豊富であり、Ruby on Railsをはじめ開発環境で使用される「Docker」も用意されています。
長期的にVPSを利用予定の人は、ConoHa VPSの「まとめトク」を活用しお得にRuby on Railsを運用しましょう。
料金プランとスペック一覧表をみる
プラン名 | 初期費用 | 月額料金 時間課金 | CPU | メモリ | 容量(SSD) | テンプレート有無 | Ruby on Rails バージョン |
---|---|---|---|---|---|---|---|
512MB | 0円 | 751円〜 1.3円/時〜 | 1コア | 512MB | 30GB | テンプレート有 | 7.1.1-64bit [ubuntu-20.04] ※テンプレート |
1GB | 0円 | 1,065円〜 2.5円/時〜 | 2コア | 1GB | 100GB | ||
2GB | 0円 | 2,033円〜 3.7円/時〜 | 3コア | 2GB | 100GB | ||
4GB | 0円 | 3,969円〜 7.3円/時〜 | 4コア | 4GB | 100GB | ||
8GB | 0円 | 8,083円〜 14.6円/時〜 | 6コア | 8GB | 100GB | ||
16GB | 0円 | 15,730円〜 26.7円/時〜 | 8コア | 16GB | 100GB | ||
32GB | 0円 | 31,460円〜 53.3円/時〜 | 12コア | 32GB | 100GB | ||
64GB | 0円 | 59,290円〜 106.5円/時〜 | 24コア | 64GB | 100GB |
シン・VPS
シン・VPS
シンクラウド株式会社
大容量ストレージも兼ね備えたVPS
「シン・VPS」はストレージ容量にもこだわりたい人におすすめのVPSです。Xserver VPSでは100GBまでしかストレージが使用できませんでしたが、シン・VPSでは1,600GBまで使用可能。
Xserver VPS同様、Ruby on Railsのテンプレートももちろんあります。
性能面においても、他社と比較してCPU処理性能が約4.2倍、ディスク性能が約5.7倍と圧倒的なスペック※を誇る点もシン・VPSの強みです。※2023年8月、シン・VPS調べ
大規模サービス向けのプランだけでなく、月額620円(税込)から利用できる「512MBプラン」も用意されているため、個人開発向けにRuby on Railsをデプロイしたい人にもおすすめです。
なお、上位プランへの変更はいつでも可能ですが、下位プランへの変更に対応していない点は注意しましょう。
料金プランとスペック一覧表をみる
プラン名 | 初期費用 | 月額料金 | CPU | メモリ | 容量(SSD) | テンプレート有無 | Ruby on Rails バージョン |
---|---|---|---|---|---|---|---|
512MB | 0円 | 620円〜 | 1コア | 512MB | 30GB | テンプレート有 | 7.0.6-64bit [ubuntu-22.04] ※テンプレート |
1GB | 0円 | 820円〜 | 2コア | 1GB | 100GB | ||
2GB | 0円 | 1,530円〜 | 3コア | 2GB | 150GB | ||
4GB | 0円 | 3,091円〜 | 4コア | 4GB | 200GB | ||
32GB | 0円 | 24,000円〜 | 12コア | 32GB | 1600GB |
KAGOYA CLOUD VPS
KAGOYA CLOUD VPS
カゴヤ・ジャパン株式会社
日額料金対応で20円からVPSを利用可能
「KAGOYA CLOUD VPS」は日額料金に対応しており、日額20円(税込)からVPSを使用できます。Ruby on Railsを使用した日数分だけ料金が発生するため、他のVPSと比較してコストを安く抑えることも可能です。
各プランには月額上限が設定されており、使用日数が増えた場合でも、料金が急激に上がってしまう心配はありません。
ただし、KAGOYA CLOUD VPSにはRuby on Railsのテンプレートが用意されていません。Ruby on Rails使用時には手動で仮想環境にインストールする必要がある点は留意しましょう。
料金プランとスペック一覧表をみる
プラン名 | 初期費用 | 日額料金 | CPU | メモリ | 容量(SSD) | テンプレート有無 | Ruby on Rails バージョン |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1GB | 0円 | 20円〜 月額上限550円 | 1コア | 1GB | 25GB | テンプレート無 | なし |
2GB | 0円 | 32円〜 月額上限880円 | 2コア | 2GB | 200GB | ||
4GB (SSD:30GB) | 0円 | 55円〜 月額上限1,540円 | 4コア | 4GB | 30GB | ||
4GB (SSD:800GB) | 0円 | 126円〜 月額上限3,520円 | 4コア | 4GB | 800GB | ||
8GB | 0円 | 252円〜 月額上限7,040円 | 6コア | 8GB | 800GB | ||
32GB | 0円 | 1,006円〜 月額上限28,160円 | 12コア | 32GB | 1600GB |
ロリポップ!マネージドクラウド
ロリポップ!マネージドクラウド
GMOペパボ株式会社
10日間無料でお試し
大規模アプリ向け!「オートスケール機能」でアクセス急増にも対応
「ロリポップ!マネージドクラウド」は、大規模サイト向けのインフラ環境を提供するマネージドクラウドサービス。
以下で確認できるように、Ruby on Railsをはじめ、Node.jsやGo、Python等のテンプレートが提供されており、Webアプリケーション用の大規模サーバーとしても活用できます。
また強みとして、「オートスケール機能」を搭載しています。アクセス急増時には自動でサーバーが拡張されるため、安定してRuby on Railsを使用可能です。
テンプレートも用意されており、サーバー追加と同時に環境構築が完了する点もロリポップ!マネージドクラウドの強みです。
料金体系は「基本料金+従量課金」システムを採用。アクセスが急増時には安定したサービス運用が可能であり、少ない際にも低価格でVPSを利用できます。
実際に使用してから契約したい人は、まずは10日間の無料お試し期間を活用しましょう。
料金プランとスペック一覧表をみる
初期費用 | 月額料金 | CPU | メモリ | 容量(SSD) | テンプレート有無 |
---|---|---|---|---|---|
0円 | 1,348円 ※コンテナ起動 約2,000回まで | 1コア | 512MB | 10GB | テンプレート有 |
AWS(Amazon Web Services)
AWS(Amazon Web Services)
Amazon Web Services
大手企業も利用しているクラウドサーバー
AWSとはAmazonが提供するクラウドサービス。仮想サーバーをはじめ、ストレージやデータベースなど200種類以上のサービスを提供しています。
株式会社NTTドコモや株式会社リコーなどの大手企業もAWSを利用しており、豊富な運用実績を兼ね備えています。
仮想サーバーを構築できる「Amazon EC2」では、CPUやOS、ディスク容量などを自由に設定可能。Ruby on Railsをデプロイするために必要な環境を1から構築でき、自由にリソースを拡張できます。
AWSの料金はリソースを使用した分だけ変動する「従量課金制」を採用しています。
料金プランとスペック一覧表をみる
初期費用 | 料金 | CPU | メモリ | 容量(SSD) | テンプレート無 |
---|---|---|---|---|---|
0円 | 使用分によって変動 (従量課金制) | 自由に設定可能 | 自由に設定可能 | 自由に設定可能 | テンプレート無 |
Heroku
Heroku
Heroku
デプロイするだけですぐにWebサービスを公開
HerokuはPaaSの代表的なサービスであり、Ruby on Railsをデプロイ可能。ネットワーク構築や動作環境設定など以下の手間を省略でき、初心者でも安心して利用できます。
- ネットワーク構築
- OSのインストール
- データベースの設定
- Rubyの実行に必要な動作環境の準備
ただし、AWSなどと比較するとHerokuは拡張性が低い傾向にあります。カスタマイズ性を重視したい人はAWSを、デプロイの容易さを重視したい人はHerokuを利用するなど、目的や用途に応じてサービスを使い分けましょう。
料金プランとスペック一覧表をみる
Eco・Basic | プロダクション | アドバンス | エンタープライズ |
---|---|---|---|
$5 | 約$0.035/時間から (上限$25/月から) | 約$0.347/時間から (上限$250/月から) | 要相談 |
Ruby on Rails向けレンタルサーバーの選び方
Ruby on Railsをデプロイできるレンタルサーバーを選ぶ際には以下のポイントに注目しましょう。
- 初期費用、月額料金
- 環境構築のしやすさ
初期費用・月額料金
レンタルサーバーの初期費用、月額料金を確認しましょう。レンタルサーバーの料金プランは以下のようにさまざまであり、毎月かかる費用もサービスによって異なります。
- 月額料金制:毎月の支払い料金が一定
- 時間料金制:1時間単位で料金が発生
- 日額料金制:1日単位で料金が発生、月額の上限料金が設定されているケースもあり
- 従量課金制:使用した分だけ料金が変動
- 基本料金+従量課金制:基本料金を上回る頻度でサーバーを使用した場合、追加で料金が発生
たとえば、長期的にRuby on Railsを利用したい場合、ConoHa VPSのような長期割引サービスを提供しているVPSを活用した方がコストを抑えられます。
一方、短期間であれば、日額料金制や時間料金制を導入しているレンタルサーバーを利用した方がお得です。
Ruby on Railsの使用期間や用途を検討した上で、最適な料金プランを選択しましょう。
環境構築のしやすさ
レンタルサーバーを初めて利用する人の場合、環境構築のしやすさも視野に入れましょう。
レンタルサーバーによって環境構築の難易度は異なります。Ruby on Railsのテンプレートがすでに用意されているサービスもあれば、1から環境構築が必要なケースもあります。
たとえば、Xserver VPSやConoHa VPSの場合、テンプレートが用意されているため簡単にRuby on Railsを使用可能です。
AWSなどのクラウドサーバーの場合は1から環境構築する必要があり、初心者にとってはハードルが高くWebサービスの公開までに手間と時間がかかるかもしれません。ただし、1から環境構築できるためカスタマイズ性が高く、ポートフォリオにもAWSでWebサービスを公開した実績をアピールできます。
VPS | クラウドサーバー | PaaS(Heroku等) | |
---|---|---|---|
環境構築 の難易度 | テンプレートがあり簡単 | 難易度は高い | 1から環境構築が必要でありWebサービスを公開でき簡単 | デプロイするだけで