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新たな仕事や職場環境に慣れず、不安や恐怖心でいっぱいになっている人も少なくありません。
「自分には仕事が向いていないのでは」「職場に行くのが辛い」と感じてしまう場合の原因や対処法を紹介します。
新しい職場でストレスを解消しながら無理なく仕事に向き合い続けるために必要な考え方や人間関係、仕事の覚え方の工夫を取り入れることで新しい環境にも次第に慣れてくるはずです。
それでもなお職場に馴染めない、仕事が辛いと感じてしまう場合の次なる行動としての転職についても、メリット・デメリット含め解説していきます。
新入社員が仕事に行きたくないと思うのは甘えではない
新入社員で仕事に行きたくないと思ってしまう自分が甘えているのではないかと悩んでしまう人も多いようです。
新入社員で仕事に行きたくない気持ちが生まれてくるのは、甘えではありません。
これまでの生活から大きく変化し、急に「社会のため、生活のため」と慣れない仕事に向き合うと当然心身ともにストレスもかかります。
新入社員の場合、新たな環境や仕事に慣れるまで大なり小なりストレスにさらされていると言ってもいいでしょう。
厚生労働省が公表した新規学卒就職者の離職状況によると、新規高卒就職者の35.9%、新規大学卒就職者の31.5%が就職後3年以内に離職しています。
3人に1人が新しい生活や環境に馴染むことが難しい、仕事に行きたくないと退職している現状があるのです。
新入社員が仕事に行きたくないと感じる原因
新たな環境で仕事に向き合い続けなければならない新入社員ですが、行きたくないと思うには原因があります。
仕事に行きたくないとストレスが溜まった状態になってしまう理由は環境、人間関係、社風など様々な要因があるのです。
行きたくないと感じる場合に多く見られる原因について以下では解説します。
職場の人間関係がよくない
職場の人間関係がよくないと、仕事のしにくさが浮き彫りになるものです。
仕事の内容そのものではなく、職場にいることが苦痛に感じるようになってしまいます。
人間関係がいい職場の場合、風通しのよさもあり仕事そのものや覚えもスムーズに進むでしょう。
しかし、人間関係がよくない職場の場合、以下のことが懸念されます。
- 仕事の相談や質問がしにくい
- 仕事以外のストレスが溜まりやすい
- 社内・社外問わず関わり合いを持つことに苦痛を感じてしまう
人間関係のよさは、仕事のしやすさに直結するといっても過言ではありません。
「またあの人と話さなければならないのか」とストレスに感じるため、精神的にも職場に行きにくくなります。
上司や先輩が怖い
新入社員にとって、上司や先輩はこれまで関わりがあった人たちと話し方や対応など異なるものばかりです。
そのため「上司や先輩への怖いという感情はすべての人が通る道」と言えども、どうしても耐えられないと感じてしまう場面もあります。
上下関係に加え、知らないことばかりで注意される場面が増えるのも理由の1つといえるでしょう。
社会人の先輩として、見逃せない部分を注意することも多々ありますが、注意されることに対しての恐怖心が大きくなってしまうと、仕事に支障が出てしまいます。
分からないことがあっても質問できない、社会人の基本である報連相がうまくできないなど悪影響があるのです。
「上司や先輩が怖い→報連相ができない→注意される」の負のループに陥ってしまうでしょう。
社風がイメージしていたのと違う
イメージしていた会社の雰囲気と、実際に入社して抱いた印象が異なると、ギャップに驚かされることもあります。
入社する前までは初めての仕事に対する期待感でいっぱいですが、実際に働いていくとイメージとは異なって見えてくるものがあります。
社風は働き方、人間関係、仕事の内容などすべての根本とも言える部分です。
社風とイメージとのギャップが大きいほど、ショックも比例して大きくなってしまうでしょう。
イメージと違うことで、モチベーションや仕事の向き合い方にマイナスの影響が出てしまう場合は要注意といえます。
思っていた仕事内容でない
入社するまで、あれこれとイメージを膨らませている新入社員は多いことでしょう。
「入社したらあの業務にチャレンジしたい」「バリバリ仕事をしていきたい」など理想は膨らむばかりです。
しかし、実際に入社してすぐは新人としての仕事が待ち受けているものです。
そのため、「雑用ばかりで嫌になる」「事務職を希望していたにも関わらず、営業ばかり」など思っていた仕事内容ではないとショックを受けることもあるでしょう。
思っていた内容と実態がかけ離れている場合、やる気がなくなりやすいといえます。
第一に言えることは、はじめの段階で思っていた仕事内容に就けるとは限らないということです。
一見地味にも見える、何のためかよくわからない仕事だとしても後々仕事として必要なピースの1つであることに気づくことになるでしょう。
不慣れな仕事でわからないことが多い
不慣れな仕事でわからないことばかりで、不安に押しつぶされそうになっていることもあります。
人間初めてのことに対して、不安や緊張感を持つのは当然です。
仕事についても同様です。
「失敗できない」「もし失敗したらどうしよう」と不安ばかりが押し寄せ、プレッシャーを感じてしまうのです。
新入社員にとって、会社で起こることや初めての仕事はわからないことばかりでしょう。
不安やプレッシャーに負けそうになる気持ちは、社会人であれば誰しもが通る道です。
初めは不慣れでわからないことばかりだとしても、回数や経験を積み重ねていくごとに身につくこともあります。
「初めは誰しもが初心者で、失敗もあった」と念頭に置き、経験や知識を身につけるためにも新しいことにチャレンジするべきです。
教えてくれる人がいない
初めての仕事・職場の中で右も左もわからない新入社員にとって、教えてくれる存在がいないのは由々しき事態と言えるでしょう。
基礎や社会人として必要な知識を教わった上で、独り立ちできるよう慣らしていくことで仕事を覚えていくのが一般的です。
しかし、仕事においてメンターや指導者がいない場合、新入社員は右も左も分からない中、1人取り残されている状態といえます。
例えるならば、初めての町で地図もナビもない中、目的の店に行き買い物をするようなものです。
仕事上のメンターや指導者は、地図や道標の役割を果たしますが、指導者やメンターとなる存在がいない場合、仕事の覚えが遅くなる傾向があります。
加えて、新入社員のメンタルにも大きな影響を与えることになりかねません。
社会人として必要不可欠な「仕事に向き合う姿勢や考え方」にも悪影響を及ぼすでしょう。
希望とは違う部署に配置された
誰しも、入社前にやりたい仕事や入りたい部署があるでしょう。
しかし、どの部署に配属するか、何の仕事を主に任せるかを決める決定権があるのは企業です。
自分の希望とは全く異なる部署に配属されることも少なくなく、要望が100%叶うことの方が少ないでしょう。
しかし、職場としては新入社員にショックを与えるために部署選択をしているわけではありません。
仕事にあたる人数や適正、将来性などを総合的に考慮した上で配置決定をしています。
配属に意味があるものとしてプラスに捉え、与えられた環境でできる業務を精一杯取り組み仕事を覚えることが先決です。
新入社員が仕事に行きたくないと感じた時の対処法
仕事に行きたくないと悩む前に、やるべきことがあります。
自分の問題や課題はできる限り自分で解決するべきです。
新入社員で仕事に行きたくないと感じてしまった場合に取るべき行動は以下のとおりです。
無理して会社に溶け込もうとしない
会社に溶け込もうと無理をするのは、長い目で見ると不可能です。
会社は仕事をする場所であり、友達や仲間を作ることが目的ではないため、無理して仲間を作ろうとしなくてもいいのです。
関わる人全員と合うように立ち振る舞うと、どこかで無理が生じてしまい疲弊してしまいます。
社会人として必要なスキルは、必要な時に必要な人と関係性を築く臨機応変な対応です。
その時々で求められていることやアクションを察知し、必要な動きをすることで次第に溶け込んでいけるでしょう。
大きな目標ではなく小さな目標を立てる
いきなり大きな目標を立ててしまうと、無理がたたりペースを崩してしまいます。
新入社員として達成できないような大きすぎる目標を立てても実現不可能で、やる気をなくしてしまうでしょう。
身近であり、少し頑張ればできそうと思えるレベルの小さな目標を立てるべきです。
小さな目標を少しずつクリアしていくことで、自己肯定感やスキルも高まります。
歩みを止めないで少しずつ進み続けることで、目標を達成する自信や仕事のスキルの定着に役立つでしょう。
年齢が近い先輩に相談してみる
年が近い先輩だからこそ、感じるものや思うことがわかる部分もあり、意外な視点やアドバイスに気づけるかもしれません。
かつての先輩が悩んだことや困ったことを振り返りながら、役に立つアドバイスや具体的な行動を教えてくれるでしょう。
あまりにも年齢が離れている先輩よりも、年齢が近い先輩の方が話しやすい雰囲気もあります。
先輩にとっても自分がたどってきた道のりだからこそ役に立ちたい気持ちがあるでしょう。
コミュニケーションを深めると同時に、解決の緒が見つかるかもしれません。
違う会社で働く友人に相談してみる
違う会社で働く友人に相談することで、見えてくるものがあるかもしれません。
友人に話すことで、これまで当たり前だと思っていたことがそうではないと気づくこともあります。
新たな視点や発見に気づくことで、当たり前だと感じていた会社の方針に疑問を抱くきっかけになるかもしれません。
友人の客観的な視点から見た悩みや会社のあり方に触れることで、これからのアクションの指針になるでしょう。
なるべく頑張りすぎない
入社してすぐの段階で頑張りすぎると、無理が生じてしまいます。
社会人生活はいわば長距離走のようなものです。
ペース配分を無視して序盤で過度なペースアップをしてしまうと、後々辛くなり潰れてしまうでしょう。
自分の実力や体力以上に頑張りすぎると、周囲からの過度なプレッシャーの原因にもなります。
また、無理して頑張りすぎると、後々の自己過大/過小評価にも繋がりかねません。
自己過大/過小評価を元に仕事に取り組むことで、周囲との認識や向き合い方などにもずれが生じてしまうものです。
あくまで無理し過ぎず、長期的に見てできる範囲のペースで仕事に取り組み続けることを視野に入れて行動するべきでしょう。
精神的につらい場合はカウンセリングへ通う
精神的な辛さが長期間続き辛さが表面化してきた場合、カウンセリングに通うのも1つの方法です。
カウンセリングを受けるメリットは数多くあるため、自身の体調や精神状態と相談しながら検討してください。
カウンセリングのメリットは以下のとおりです。
- 今抱えている問題を整理できる
- 考え方をポジティブに切り換えられる
- 悩みや不安と上手に付き合うための方法を見つけられる
- 人として成長するきっかけになる
熱が出た時や具合が怪我をした時に病院を受診するように、精神的に調子が悪い時には専門家を頼るべきです。
精神が安定し元気な状態ではないと、何事においてもベストなパフォーマンスを発揮することができません。
自分の悩みや辛さに向き合い、外に出すことで気持ちをリセットし、また気持ちを新たに向き合おうとする気力が出てくる可能性もあります。
続ける自信がないのであれば転職を考慮
仕事や職場で過ごす時間は生活の大部分を占めるものです。
上記のような仕事が辛い原因を知った上で対策を講じてもなお続ける自信がない場合は転職も視野に検討する方法もあります。
今後のキャリアやライフバランスなど考慮しながら、今の仕事を続けるべきか、転職して環境や仕事内容を大幅に変えるべきか整理するべきです。
仕事を続ける自信がない状態で今の仕事を続けたとしても、仕事のパフォーマンスや姿勢、成長度合いとしてもプラスの作用はありません。
長期的に働くイメージがわかないほどに自信がない場合は、心からの赤信号が出ている状態です。
新入社員が転職を決断する前に考えておくこと
「入ったばかりの会社だが、もう限界だから辞めたい」と考えることもあるでしょう。
心身の限界を迎えている場合、転職も問題解決方法の1つです。
しかし、同じ失敗や後悔の繰り返しを防ぐためにも、事前に考えておくべきこともあります。
転職先で同様の後悔をしないためにも、転職前に考えておくべきことを紹介します。
環境や人のせいにしていないか
仕事や人間関係がうまくいかない現状を環境や人のせいにしていないか、客観的に見つめ直す必要があります。
物事がうまくいかない原因を環境や人のせいにすることは簡単ですが、他責思考では状況や今後のあり方を正しく判断できなくなってしまいます。
結果として、転職先でも同様の問題を抱えてしまうことになりかねません。
根本的な解決には繋がらないため、今後も同様のことで悩み、退職することを繰り返してしまうでしょう。
自分のことを客観的に見つめ直して判断することは難しい部分もありますが、物事の原因の本質を見つめ直す必要があります。
他人を変えることはほぼ不可能ですが、自分の考え方や行動を変えることはできます。
改善点を考えることで、物事が好転する例もあるでしょう。
人の意見に流されていないか
自分の意見をしっかり持っているか、人の意見に流されていないか原点に立ち返って見つめ直す必要があります。
自分にはない意見や考え方に触れた場合、目から鱗が落ちる思いで受け入れることもあるでしょう。
自分の人生に関わることのため、自分の考えと他人の意見・考え方を切り離して考える必要があるのです。
他人の意見と自分の本当の気持ちや考え方を区別せずに決断した場合「こんなはずではなかった」と後悔の元になります。
自分のことは自分で根拠を持って決めるべきであり、行動や考えに責任を持たなければなりません。
本当に不当な扱いをされているか
そもそも本当に会社や上司・仕事仲間から不当な扱いを受けているのか見つめ直す必要があります。
不当な扱いを受けていると感じている事実は心理的なストレスをもたらします。
しかし、不当な扱いを受けていると感じる出来事や感情を辿っていくと、意外な事実にたどり着く場合もあるのです。
- 自分の行動が原因で、不遇な扱いを受けている
- 傷つきやすく、ちょっとしたことで不遇な扱いを受けていると感じてしまう
客観的に見ても問題ないにも関わらず不当な扱いを受けていると一方的な被害者意識を募らせていた場合、正しい判断ができなくなる恐れがあります。
自分に非はないのか、不当な扱いを受けないためにできることはないか冷静に考える必要があるでしょう。
即転職するのはリスクが高い
新入社員であっても、心身ともに不調をきたすほどの辛さを感じている場合、仕事を離れて転職を決意するのは逃げではありません。
しかし、入社したばかりの会社を即退職し、転職活動をするのはリスクも付きまといます。
新入社員が原因や今後の将来性、ライフプランやキャリアなど考えるべきことを考慮せずに直感的に転職した場合に起こりうることやリスクは以下のとおりです。
- 企業からいい印象を持たれない
(すぐ仕事を辞める、逃げ癖がある、人間関係が上手くできないなど) - キャリアがないため、転職活動が難航する
- 失業保険が受給できない
入社してすぐに転職した場合、仕事で身につけたキャリアや経験がないため、自分の武器や強みと言えるものがありません。
また、経歴として入社した年月日と期間は残るため「入社間もなく辞めた人」の事実は一生ついてまわります。
「すぐに仕事を辞める人」「逃げ癖がある人」「仕事の能力や人間関係など何かしら問題がある人」と誤解されてしまう恐れがあるのです。
生活面では、失業保険が受給できず金銭面で苦労することが挙げられます。
入社してから1年未満の場合は失業保険受給の対象外になるため、無収入での生活になってしまいます。
生活面、今後の転職活動やキャリアのことを考えると本当に転職すべきか否か、見えてくるものがあるでしょう。
新社会人におすすめの転職エージェント
新社会人が転職する場合、社会人で経験を積んできた人と比べると苦戦する場面も多々あります。
経験や知識などの面で不利になってしまう新社会人の場合、自分の力のみで転職活動をするには限界があるといえるでしょう。
効率よく武器としての強みを見つけ出し、転職を成功させるためにはエージェントの活用がおすすめです。
転職エージェントは数多くありますが、新社会人の強みを上手に引き出せるおすすめのエージェントは以下のとおりです。
おすすめ転職サイト | 求人数 | 対応地域 | 職種 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
約36万件 | 日本全国 | 全職種 | ・圧倒的な求人数の多さ ・どの年代や職種にも対応 | |
約18万件 | 日本全国 | 全職種 | ・充実した内容や専門性の高いキャリアドバイザーによるサポート | |
約3万件 | 日本全国 | ハイクラス中心 | ・ハイクラス向けの転職エージェント ・女性向けの転職にも力を入れている |
転職成功実績No.1【リクルートエージェント】
運営 | 株式会社リクルート |
求人数 | 約36万件 |
対応地域 | 日本全国 |
職種 | 全職種 |
公式サイト | https://www.r-agent.com/business/ |
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運営 | パーソルキャリア株式会社 |
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対応地域 | 日本全国 |
職種 | 全職種 |
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新入社員だけど仕事に行きたくないと感じる原因のまとめ
- 新入社員が仕事に行きたくないと感じる背景は、人間関係や社風、仕事内容のギャップなど人によってさまざま
- 仕事に行きたくないと感じた時には無理をせず、自分のペースで仕事をこなしつつ、先輩や社外の友人に相談するのも方法の1つ
- 新卒入社であっても、心身ともに辛く、仕事を続けられないと感じた場合は転職するのもあり
- 新入社員で転職した場合、リスクもつきものであるため現状と将来の可能性などを照らし合わせて後悔のない選択をするべき
- 新入社員で転職をしたい場合は、ポテンシャルやスキルの棚卸しなども必要であるため、転職エージェントの利用がおすすめ
これまでと比べると生活スタイルも大きく変化する社会人生活は思っている以上に大きなストレスがかかります。
そのため、新入社員で会社に行きたくないと思うのも甘えとは言い切れません。
長い社会人生活、序盤で心身ともに無理をしてしまうと仕事が続けられなくなってしまう恐れもあります。
人に相談する、目標の立て方を工夫するなど、できる範囲で無理のない仕事との向き合い方を確立するべきです。
それでもなお仕事に行くのが辛いと感じてしまう新入社員の場合、転職するのも方法の1つです。
しかし、新入社員で退職するとその後の面接の第一印象や失業保険、経歴などでデメリットとなる部分も出てくるため、慎重に検討するべきです。
現在の仕事と将来のあり方と天秤にかけて転職を決意した場合、社会人としての新人の可能性を最大限に引き出せる転職エージェントの利用をおすすめします。
転職エージェントを利用することで、自分では気づかなかった可能性や適正に気づくきっかけにもなるでしょう。