月曜日が来ることに絶望を感じる、仕事に行きたくないと思う人は多いものです。
休日が楽しければ楽しいほど、月曜日にやらなければならないタスクや辛い仕事、苦手な人に会う苦痛が増すものです。
しかし、月曜日が苦痛な理由は平日の1日目だからという理由に限定したものではないといえます。
原因や苦痛の理由を探り、対策をとることでストレスを和らげ、パフォーマンスを落とすことなく仕事に向き合えるようになるはずです。
月曜日に仕事に行きたくないのは正常な反応
月曜日に仕事に行くのが憂鬱だと感じることもありますが、月曜日に仕事に行きたくないと思う感情が生まれるのは自然なことです。
休日に自分のやりたいことをして充実した時間を過ごした後に「やらなければならないこと」として仕事に向き合うことを考えると苦痛を感じてしまいます。
厚生労働省の統計調査結果「自殺死亡統計の概況」から、死亡曜日別に見た自殺のデータを読み解くと、一番多いのは月曜日です。
反対に一番少ない曜日は仕事が休みであることが多い祝日・年末年始です。
どれほどやりがいがある仕事であっても、自分の自由に過ごせる祝日とは充実度や楽しさが異なります。
楽しかった休日とのギャップで辛くなり、仕事に行きたくないという現実逃避の感情が生まれるものです。
月曜日に仕事に行きたくないと思う原因
月曜日に仕事に行きたくないと思う場合、何かしらの理由があるため、自分自身のことを振り返り原因を探る必要があります。
月曜日に仕事に行きたくないと思う理由は以下の考え方や感情が原因です。
やりたくない仕事がある・仕事で失敗した
「先週末に仕事で失敗した」「やりたくない仕事は来週の自分に託す」などマイナスの感情を抱いたまま休みに入った人もいるでしょう。
先週末に失敗したことを思い出し、今週もまた同じことになるのではないかとミスを恐れる気持ちが原因で仕事に行きたくなくなることもあります。
休み明けに取り組めば大丈夫と後回しにしたことや、やりたくないと思っていた仕事に直面しなければならなくなると、憂鬱な気持ちになるものです。
これらの原因として考えられることは、休みに入る前の気持ちとの差が挙げられます。
- 休日に入る前:
休日が楽しみ
来週また気分を入れ替えて仕事をやろう - 休日明けの月曜日:
有無を言わさず現実に直面しなければならない
先週の仕事の続きが気になる
休日に入る前はプラスの感情であふれています。
休日に向けてこれからやりたいことや楽しみなことで頭がいっぱいになるため、仕事の辛さは二の次です。
一方、月曜日は自分の気持ちの切り替えがままならない段階で仕事に直面しなければならない部分があります。
自分の気持ちが切り替わる前に仕事という現実や、やらなければならないノルマ・タスクなどを思い出すことになるため、気持ちと現状が合致しなくなるのです。
気持ちと現実のズレが、仕事に対する辛さや嫌という感情、モチベーションの低下を浮き彫りにすることになってしまうものです。
そもそも仕事が嫌で行きたくない
月曜日に限らず、そもそも仕事自体が嫌で行きたくないと思ってしまう場合は、現在の仕事に向いていない可能性があります。
仕事が嫌だと思ってしまう、向いていないには下記のようなパターンが考えられます。
- 仕事にやりがいが感じられない
- 仕事内容と自分の得意分野が合っていない
- 妥協して就いた仕事である
(本当は別の仕事をしたかった)
これらに共通して言えることは「自分にとって、仕事に魅力を感じていない」ことです。
無理に続けなければならないと考えていることで、さらに苦痛が増幅してしまう悪循環に陥っているといえます。
向いていない仕事を嫌々続けていた場合、自分でも気づかない部分でストレスが溜まってしまいます。
溜まりすぎたストレスを上手く消化できない場合、鬱などの精神病になる可能性もあるため、無理は禁物です。
職場内での人間関係がうまくいっていない
仕事は1人で行うものではなく、職場の人々と協力して取り組むものです。
職場は仲良しグループではないため、気が合うひともいれば合わない人もいるでしょうが、共通目的・認識を持って協力し合うことが必要となります。
職場内での人間関係がうまくいっていない場合、意思疎通やコミュニケーションの失敗など仕事自体にも支障が出てしまうのです。
仕事そのものに問題はないとしても「仕事=苦手な人間関係と直面しなければならない」と考えてしまい、マイナスの感情が生まれます。
職場の人間関係がうまくいかないパターンで多く見られる問題は以下のとおりです。
人間同士、さまざまなバックボーンや考え方があるため、合う人もいれば合わない人もいるのは当然のことです。
仕事として割り切って付き合う、社会人として最低限のマナーを持って仕事に向き合う必要がありますが、残念ながら中にはできない人もいます。
休日・平日のギャップが大きい(サザエさん症候群)
サザエさんの愉快な話を見ていると辛くなる場合、このアニメの名前が付けられた「サザエさん症候群」であると考えられます。
国民的アニメ「サザエさん」は現在、日曜日の夕方に放送されています。
日曜日夕方にサザエさんの世界観を目の当たりにし、自分とのギャップや明日から始まる仕事の辛さに直面してしまうことで起こります。
リラックスした休日から一変し、正反対のストレスが多い日常に戻らなければならないという精神的負担の大きさが原因です。
リラックスした状態、楽しかった休日であればあるほど、現実の仕事とのギャップが大きくなり、精神的な負担も大きくなるといえます。
月曜の仕事に行きたくない気持ちがある時の対処法
仕事に行きたくない気持ちがある場合、職場でのパフォーマンスにも影響するため、できる限り対処すべきです。
行きたくない気持ちに上手に向き合い、1週間のいいスタートダッシュを決めるために取り組みたいことの一例を紹介します。
早起きし準備を整える
憂鬱な気持ちが大きい時こそ、あえて早起きして準備を万全にした状態で仕事に向き合うべきです。
休日の疲れが残っている場合、気持ちの沈み方が大きく感じてしまうものです。
また、休日の疲れや気持ちの整理がついていない状態で仕事に向き合おうとするといつもはしないようなミスをしてしまうことも考えられます。
早起きしてゆとりを持って準備をしていくことで、徐々に仕事モードに切り替えることができると同時に、リフレッシュ効果も期待できます。
月曜日を迎える現実を受け入れたくない、ギリギリまで休日を楽しんでいたいと夜更かしする人も多いようですが、睡眠不足は翌日以降の仕事のパフォーマンスにも影響を与えることになるため、おすすめしません。
早起きして準備を整える際におすすめの行動やルーティンの一例は以下のとおりです。
- 30分早起きしてシャワーを浴びる
- 前日のうちに仕事の準備や着る服を決めておく
- 少し早めに起きてお気に入りのコーヒーを飲みながら、今週やるべき仕事を整理する
週末の生活リズムを崩さない
休日という開放感から、普段はできない夜更かしや深酒などをしがちですが、生活リズムの崩れはストレスの元となってしまいます。
休日の夜更かしなど生活リズムを崩す行為は、月曜日以降のギャップをかえって大きくすることに他なりません。
月曜日に起きるのが辛い、寝不足だと感じるなど心身ともに悪影響です。
休日という開放感や仕事の達成感もありますが、生活リズムのギャップを生まないよう心がける必要があります。
休日と平日の生活リズムが異なる場合、基本的なこととして起床や入眠の時間、食事や昼寝の長さなどを見直すことをおすすめします。
仕事をする目的を意識する
仕事に行きたくない、辛いと感じる時こそ自分が仕事をする理由や目的を振り返り、意識することがポイントです。
人はなぜ仕事をするのか、理由や目的はさまざまありますが、共通していえることは「自分自身のため、家族のため」といえます。
自分自身や家族が生活するため、よりよい暮らしをするため、生きがいを感じるためなど多々ありますが、仕事は生活のための手段です。
「仕事は嫌なもの、月曜日になったらやらされるもの」という後ろ向きな思いは自らの首を絞める考え方です。
「生活のためにやらなければならないこと、自分や家族のためにやるべきこと」と手段に焦点を当てて意識するようにしてください。
仕事の持つ、手段の部分に焦点を当てて向き合うことで、仕事に対して感じてしまうストレスはある程度軽減されるはずです。
月曜に仕事をためないようにタスクを細分化する
人間は楽するために後回しにすることも多々あります。
しかし、「後でやればいいや」を繰り返していくうちに、月曜日にやらなければならないことが山積みという現実に直面するのです。
月曜日に自分のキャパシティ以上に仕事を溜め込まないためにも、普段からの仕事への向き合い方や工夫が必要になります。
- どの曜日も仕事量が均一になるようにスケジュール調整する
- タスク管理を行い、やらなければならないことを後回しにしないよう心がける
- 後回しにせず、できることから取り組み、前倒しで終わらせる気持ちで仕事を進める
月曜日に仕事をためないように自分自身でやるべきことや考え方の癖を見直すべきです。
特定の曜日に限らず普段からタスクの管理をし、スケジュール調整をすることで仕事に無理が生じにくくなります。
結果として、仕事が多いから行きたくないという後ろ向きな気持ちも軽減できるでしょう。
また、タスクを見直して仕事に取り組むハードルを下げることで達成感や目標が明確になります。
最終的に自信をもって仕事に取り組めるようになるでしょう。
月曜日の仕事終わりに予定をいれる
月曜日の仕事が憂鬱だとしても、仕事終わりに自分へのご褒美があると頑張ろうという気持ちになるものです。
普段は行かないような場所に出かける用事を作る、ちょっとした美味しいものを用意しておくなど「ご褒美や楽しみ」を作ると、仕事の辛さが軽減されるでしょう。
「月曜日の仕事はしんどいけれども、終わったら楽しみがあるから頑張って乗り切ろう!」と前向きに考えられるようになります。
日曜日の憂鬱さを解消する方法
土日休みの仕事の場合、休日1日目の土曜日は100%楽しめるものの、日曜日になると平日の存在を感じてしまい満足に楽しめないこともあります。
憂鬱さを感じてしまう日曜日を少しでもポジティブに捉えることがポイントです。
気持ちを整理するために取り組みたいことは以下のとおりです。
翌週の予定を組んでみる
「日曜日で休日が終わればまた仕事ばかりで楽しみがない」とマイナス思考になりがちです。
しかし、翌週の予定を作り楽しみな気持ちや待ち遠しい思いを自ら作り出すことで、気持ちの変化が生まれます。
「日曜日が終わって仕事が始まるが、次の休日には別の楽しみがある」と思えるようになるでしょう。
自分がやりたいこと、ウキウキすることをたくさん作りだし「この楽しみのために仕事も頑張っていこう!」と思えるようにすることがポイントです。
楽しみを増やし、日曜日の憂鬱さを吹き飛ばしましょう。
休日はアクティブに過ごす
つい平日の疲れを癒そうとしますが、休日だからこそ体を思いっきり動かしてアクティブに過ごすといいリフレッシュになります。
社会人は日常的に運動する機会も限られるため、意識しなければすぐに運動不足・体力減少まっしぐらです。
散歩やジョギング、ジム通いやサークル活動など意識して体を動かすことで運動不足解消、体力増進はもちろん、いい気分転換になります。
体に疲れを残さないためにも、体力の限界を把握すると同時に運動後のケアも忘れずに行ってください。
日曜日は趣味に没頭する
趣味は自分自身の気持ちを高め、楽しい・幸せという感情を呼び起こすものです。
仕事ばかりではメリハリもなくなってしまいます。
何のために仕事をしているのか分からなくなるばかりでなく、日常の楽しみややりがいが見いだせなくなるのです。
仕事とプライベートの楽しみのバランスを取り、日曜日だからこそ、自分自身の時間を大切にすることも心がけてください。
趣味がない、思いつかないという人は「趣味がなければならない」「人に言えるようなものでなければならない」とオーバーに考えることなく、単純に捉えてみてはいかがでしょうか。
昔から密かに好きだったこと、つい寝食を忘れて取り組んでしまうことなどに思いっきり向き合ってみてください。
月曜日の仕事を休みたいときは休むのもあり
ここまでいくつか原因や解決策を紹介しましたが、どれほど取り組んだとしても、どうしても月曜日に仕事に行きたくないと思うこともあるでしょう。
自分自身で気持ちの整理がつかない、何をしても仕事に行きたくない気持ちが勝る場合は思い切って月曜日に休むことも視野に入れてはいかがでしょうか。
気持ちが乗らない中、無理に仕事をしたとしても生産性が上がらないばかりか、周囲に迷惑をかけてしまうこともあります。
会社によっては有給休暇や特別休暇を利用して月曜日に休みを取ることができることもあるので、どうしても月曜日に職場に足が向かない場合は検討してみてはいかがでしょうか。
しかし、有休消化や特別休暇で月曜日に休むのはあくまで非常事態の解決策です。
毎週行きたくない気持ちが勝り、月曜日に休むことが常習化する場合、「仕事せず体を休めるべきだ」という体からのSOSだと考えられます。
その場合は次の章で紹介することを参考にしてください。
毎週のように仕事に行きたくない気持ちが出る場合
時々月曜日に仕事に行きたくないと感じてしまうのはよくある話です。
しかし、毎週のように月曜日が憂鬱、行きたくないという思いから心身に影響が出てしまう場合は限界を迎えているといえます。
心身に限界を感じるまでに月曜日を苦痛に感じてしまう場合の対応策を紹介します。
転職を視野に入れてみる
体からのSOSが出ている場合、何かしらの大きな原因があると考えられます。
職場内の人間関係、仕事の相性や適性などが原因で行きたくない気持ちが表面化している状態といえます。
心身に悪影響を及ぼすほどに仕事に行きたくない、憂鬱だと感じるようであれば転職も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
苦痛を感じる仕事に向き合い続けている場合、気づかないところでストレスがだるま式に膨れ上がってしまい、自分だけでは対処しきれなくなる危険性もあります。
無理に苦痛を感じる仕事に向き合い続けることで得られるものはほとんどないに等しいものです。
これらの問題を解決するためにも、自ら動き出して別の職場に転職するべきです。
今抱えているストレスや感情を洗い出し、解決するためにはどのような仕事が適しているか考える必要があります。
自分1人で考えるよりも、転職のプロとして数多くの転職希望者をサポートしてきたエージェントの利用がおすすめです。
全国規模で転職成功者も多く輩出、利用者満足度も高いエージェントとして「リクルートエージェント」や「doda」が挙げられます。
各社サービスの強みや得意とする職種・分野も異なるため複数のサービスを並行して利用することをおすすめします。
現職に勤めるのが限界であれば退職代行サービスを利用する
月曜日に限らず今の職場には行きたくない、どうしても職場に行くことを考えると心身に不調をきたす場合は退職代行サービスを利用した退職をおすすめします。
退職代行サービスとは、自分の代わりに退職に関わる手続きの一切を行うサービスです。
退職代行サービスに退職したい意向と質問事項への回答を伝え、料金を支払うのみで利用可能です。
退職したいものの職場に伝える勇気がない、引き止めにあうのが怖い、手続きをする気力も体力もなくなってしまった人はぜひ利用してはいかがでしょうか。
具体的には「退職代行サービスのおすすめランキングまとめ」に関する記事をご参考ください。
月曜日に仕事に行きたくない原因・対処法のまとめ
- 楽しく充実した休日と、やらなければならないことが山積みの平日のギャップが大きいほど、月曜日の苦痛も大きくなる
- 月曜日の仕事の苦痛を和らげ、週のスタートを乗り切るための工夫をするべき
- 工夫や対策をしてもどうしても仕事に行きたくない気持ちが勝る場合は心身へのダメージが大きいため、転職も視野に入れるべき
楽しく充実した休日を過ごせば過ごすほど、仕事とのギャップは大きくなります。
そのため、日曜日に仕事のことを思い出し憂鬱になることも、月曜日に仕事に行きたくないと思ってしまうことも仕方のないことです。
自分の気持ちを整理するとともに、休日と平日のギャップを埋めて心身ともに無理をしないためにもここで紹介した工夫や取り組みを実践してみてください。
しかし、どれほど工夫したとしても仕事に行きたくない気持ちは変わらない、月曜日に限らず仕事のことを考えると苦しくなるなど心身に影響が出ている場合は転職や退職代行サービスの利用も視野に入れるべきです。