「日本で視聴不可になっている海外サイトが見たい」「海外サイトを見るのにおすすめの方法は?」と悩んでいませんか?
日本から海外、または海外から日本の動画配信サービスなどを利用する際、ジオブロック(地域制限)によってアクセス制限され、視聴できない場合があります。
そこで本記事では、日本で見られない海外サイトを見る方法を解説します。おすすめのVPN5選や選び方、注意点も紹介しているため、日本から海外サイトを見たい人は参考にしてください。
本記事の料金はすべて税込価格です。
日本から海外サイトが見られない理由
日本から海外サイトが見られないのは、ユーザーの現在地に基づいて表示するコンテンツを制限する、ジオブロックという仕組みが働いているためです。
まずはジオブロックされる理由や、日本から見られない海外サイト、海外から見られない日本のサイト一覧を見ていきましょう。
- 国側がネット規制している
- サービス側がネット規制している
- 日本から見られないサイト一覧
- 海外からアクセスできないサイト一覧
国側がネット規制している
日本から海外サイトが見られない1つ目の理由は、国側がネット規制しているためです。
ギャンブルやポルノなどの不適切なコンテンツの表示を防いだり、中国のように外部の通信を制御し、反政府的な感情が生まれないよう統率をはかったりすることが目的です。
サービス側がネット規制している
もう1つの理由として、サービス側が海外サーバーからのアクセスを制限しているケースが挙げられます。
ライセンス契約の関係や著作権保護を目的に、自国のコンテンツを自国からのアクセスにのみ提供しているのです。
サービス側にはジオブロックする権利があり、違法性はありません。
日本から見られないサイト一覧
規制によって、日本から見られない海外の主なサービスは次のとおりです。
サービス | 内容 |
---|---|
動画配信 | Netflix(ネットフリックス※) Amazon Prime Video(アマゾンプライムビデオ※) YouTube(ユーチューブ※) |
韓国のサイト | MBC(エムビーシー) KBS(ケービーエス) TVING(ティビン) |
タイのサイト | GMM TV(ジーエムエムテレビ) TrueID(トゥルーアイディー) One31(ワンサーティーワン) iqiyi(アイチーイー) |
アメリカのサイト | FOX News(フォックスニュース) HBO MAX(エイチビーオーマックス) YouTube TV(ユーチューブティーヴィー) |
香港のサイト | ViuTV(ビューティーヴィー) |
なお、NetflixやAmazon Prime Videoは国ごとに表示するコンテンツを変えているため、視聴できないのは海外版となります。
日本で人気の高い韓国映画やタイドラマも、そのままでは観られないため注意しましょう。
関連記事 NetflixにおすすめのVPN
関連記事 AmazonプライムはVPN経由で安く契約できる?
海外からアクセスできないサイト一覧
同様に、海外から見られない日本のサービスも存在します。
サービス | 内容 |
---|---|
動画配信 | Netflix(※) Amazon Prime Video(※) YouTube(※) Hulu(フールー※) ABEMA(アベマ) U-NEXT(ユーネクスト) TVer(ティーバー) |
読み放題 | 楽天マガジン ピッコマ LINEマンガ |
フリマサイト | メルカリ ラクマ |
ラジオ | radiko(ラジコ) |
XなどのSNSや、LINEなどのチャットアプリは海外からでも利用できますが、上記のようなサービスを利用する場合は注意が必要です。
日本から海外サイトを見る方法5つ
日本から海外サイトを見る方法は、次の5つです。
方法 | 費用 | 導入のしやすさ | 通信速度 | セキュリティ |
---|---|---|---|---|
プロキシサーバー | 無料 | |||
Torブラウザ | 無料 | |||
スマートDNS DNSチェンジャー | 無料 | |||
ブラウザの 拡張機能 | 無料 | |||
【おすすめ】 VPN | かかる・安め |
それぞれの方法の特徴やメリット・デメリットについて、詳しく解説します。
- プロキシサーバー
- Tor(トーア)ブラウザ
- スマートDNS・DNSチェンジャー
- ブラウザの拡張機能
- VPN(ブイピーエヌ)
プロキシサーバー
プロキシサーバーは、ユーザーとサーバーの間で、インターネットアクセスを代わりに行うサーバーのことです。
アクセス先にはプロキシサーバーのIPアドレスが送信されるため、プロキシサーバーを国外に設定することで、ジオブロックを解除できます。
外部からの不正な通信やウイルスを遮断できるほか、個人情報の漏えいも防げるのがメリット。ブラウザから簡単に設定できます。
ただしデータの暗号化はされず、プロキシサーバー自体が攻撃されたり、アクセス履歴を見られたりするリスクもあるため、無料の公開サーバーの利用は避ける、認証設定を有効化しておくなどの対策が必要です。
Tor(トーア)ブラウザ
Torブラウザは、匿名性を高めながら利用できるブラウザの一種です。
インターネット接続の際、何重にも暗号化されたサーバーを経由するため、IPアドレスを隠したまま見たいサイトへのアクセスを許可できます。
導入にコストがかからないのがメリットですが、通信内容を保護するものではなく、Torブラウザ自体をブロックする国や企業もあります。また、通信速度が低下しやすい点にも注意しましょう。
スマートDNS・DNSチェンジャー
スマートDNSとDNSチェンジャーは、いずれもDNS(ドメイン名とIPアドレスを紐づける仕組み)を変更することで、現在地とは異なる国からのアクセスに見せかける手法です。
通信速度に影響を与えず、導入が簡単なことがメリットですが、通信内容は保護されません。
ブラウザの拡張機能
Google ChromeのVPN拡張機能を使うことでも、海外サイトの閲覧が可能です。
専用のVPNアプリの用意や、VPNプロバイダとの契約の必要がなく、導入が簡単な点がメリットです。
一方で機能は限定され、有料VPNと比べると安全性も低いといえます。
ブラウザのみでVPNを使う方法については、次の記事でも詳しく解説しています。
関連記事 ブラウザVPNの接続方法
VPN(ブイピーエヌ)
VPNは、仮想の専用トンネルに回線を作り、データを暗号化する通信技術です。
IPアドレスをVPNサーバーのIPアドレスに置き換えて、ジオブロックを解除します。
他の方法と違い、通信を保護してセキュリティを高められるのが最大の特徴です。
毎月の費用はかかるものの、安いプロバイダでは300円台からと負担は少なく、導入も簡単なためもっともおすすめの方法です。
海外サイトを見る方法はVPNがおすすめ
海外サイトを見るなら、VPNを使うと次のように多くのメリットがあります。
- セキュリティを高められる
- プライバシーを保護できる
- 世界中のコンテンツにアクセスできる
- 安くて導入に手間がかからない
まず、VPNを使った通信は暗号化されるため、セキュリティを高めるのに役立ちます。
VPN以外の方法で海外サイトを見る場合、個人情報の漏えいやハッキングのリスクがぬぐえません。VPNを使うことで、悪質な攻撃から通信を守れます。
また、日本から海外・海外から日本の両方のサービスを利用できるため、国の垣根なく世界中のコンテンツにアクセスできることも大きな魅力です。
さらに、利用料金は月額300〜1,000円程度と安く、簡単な設定のみですぐに使い始められることもポイントです。
海外サイトを見るときにおすすめのVPNを比較!
海外サイトを見るときにおすすめのVPNを比較し、一覧表にまとめました。
サービス | 画像 | 公式サイト | 月額料金 | サーバー台数 | サーバー設置国 | 対応デバイス数 | 同時接続数 | ノーログポリシー | 本社 | 返金保証 | 通信容量制限 | アプリ | サポート | 暗号化方式 | 監査の有無 | プロトコル | 日本語対応 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
NordVPN | ![]() | 公式サイト | 1ヵ月:2,080円〜 1年:790円〜 2年:540円〜 | 7,150台 | 118ヵ国 | 20種類 | 10台 | パナマ | 30日間 | 無制限 | メール ライブチャット | DES RSA AES-256 | OpenVPN NordLynx IKEv2 | ||||
MillenVPN | ![]() | 公式サイト | 1ヵ月:1,738円 1年:594円 2年:396円 | 2,000台 | 137ヵ所 | 7種類 | 無制限 | 日本 | 30日間 | 無制限 | メール ライブチャット | AES-256 | OpenVPN IKEv2 | ||||
Express VPN | ![]() | 公式サイト | 1ヵ月:12.95ドル 1年:6.67ドル 2年:4.99ドル | 2,000台以上 | 105ヵ国 | 17種類以上 | 8台 | イギリス領 ヴァージン諸島 | 30日間 | 無制限 | メール ライブチャット | AES-256 | OpenVPN Lightway L2TP IKEv2 PPTP WireGuard SSTP | ||||
Surfshark VPN | ![]() | 公式サイト | 1ヵ月:2,308円〜 12ヵ月:488円〜 24ヵ月:308円〜 | 3,200台以上 | 100ヵ国 | 15種類 | 無制限 | オランダ | 30日間 | 無制限 | メール ライブチャット | AES-256 | OpenVPN WireGuard IKEv2 | ||||
CyberGhost VPN | ![]() | 公式サイト | 1ヵ月:1,790円 6ヵ月:1,000円 2年:320円 | 11,724台以上 | 100ヵ国 | 18種類 | 7台 | ルーマニア | 1ヵ月プラン:14日間 6ヵ月プラン以上:45日間 | 無制限 | メール ライブチャット | AES-256 | OpenVPN IKEv2 WireGuard | メール:× | サイト/アプリ:◯
サーバー台数やセキュリティ、料金などを比較し、自分に合ったVPNを選びましょう。
より詳しい内容については、おすすめのVPNの記事もあわせてご覧ください。
関連記事 おすすめ有料VPN
海外サイトを見るときにおすすめのVPN5選
海外サイトを見るときにおすすめのVPNは次の5つです。
NordVPN(ノードVPN)

NordVPN
Nord Security
\5月14日まで最大73%オフ!/
通信速度No.1!サーバー数や独自プロトコルで高速化
「NordVPN」は、世界最速の通信速度を誇るVPNです。
世界中にある7,150台のサーバーや、独自のVPNプロトコル「NordLynx」で高速化を実現しており、海外サイトで動画を観る際もスムーズです。
過去4回の監査で、ノーログポリシーの有効性が証明されているのもポイントです。
日本語対応しており、24時間対応のライブチャットがあるため、サポートの手厚さからも人気があります。
長期契約するほど割引率が高くなり、2年契約の場合1ヵ月あたり540円〜で利用できます。
料金プランとスペック一覧表をみる
- 料金
- スクロールできます
契約期間 コンプリートプラン
月額料金プラスプラン
月額料金ベーシックプラン
月額料金2年 860円 700円 540円 1年 1,110円 950円 790円 1ヵ月 2,400円 2,240円 2,080円 調査時点の価格 - 機能
-
サーバー台数 7,150台 サーバー設置国 118ヵ国 対応デバイス Windows macOS
Linux Android
iOS Chrome
Firefox Edge
Android TV tvOS
Fire Stick TV Chromecast
Apple TV Chromebook
Kindle Rasberry Pi
Meta Quest2 ルーター
Xbox PlayStation
Nintendo Switch同時接続数 10台 ノーログポリシー 本社所在地 パナマ 返金保証 30日間 無料プラン 通信容量制限 無制限 アプリ サポート メール
ライブチャット暗号化方式 AES-256 監査の有無 プロトコル OpenVPN
NordLynx
IKEv2日本語対応 調査時点の情報
MillenVPN(ミレンVPN)
MillenVPN
アズポケット株式会社
規制の厳しい国でも繋がりやすい
「MillenVPN」は日本企業が運営する、日本語で使えるVPNです。
日本の憲法を遵守し、ノーログポリシーに基づいて運営されています。
対応している海外サイトや接続可能な国は、公式サイトの一覧表で簡単に確認でき便利です。
規制の厳しい国でも繋がりやすいと評価が高いため、他社のVPNが使えないときも安心。
長期利用向きのサブスクプランと一時利用向きのワンタイムプランがあり、目的に合ったプランが選べるのもポイントです。
料金プランとスペック一覧表をみる
- 料金
- スクロールできます
契約期間 サブスクプラン ワンタイムプラン 2年 396円 – 1年 594円 – 30日 – 1,738円 15日 – 1,078円 7日 – 638円 調査時点の価格 - 機能
-
サーバー台数 2,000台 サーバー設置国 137ヵ所 対応デバイス Windows macOS
iOS Android
Android TV Fire Stick TV
Fireタブレット同時接続数 無制限 ノーログポリシー 本社所在地 日本 返金保証 30日間 無料プラン 通信容量制限 無制限 アプリ サポート メール
チャット暗号化方式 AES-256 監査の有無 プロトコル OpenVPN
IKEv2日本語対応 調査時点の情報
ExpressVPN(エクスプレスVPN)
ExpressVPN
Express Technologies Ltd.
速度に優れており動画視聴におすすめ
「ExpressVPN」は「急行」の名を持ち、動画視聴時も快適な速度が出るVPNです。
速度や安全性に長けた「Lightway」という独自開発プロトコルや、世界105ヵ国というサーバー数の多さで、安定した通信がかないます。
公式サイトに対応Webサービスの一覧があるため、海外サイトでどの動画が観られるか、一目でわかるのもポイント。
ノーログポリシーであることはもちろん、返金保証制度や24時間サポートも備えているため、信頼性の高いプロバイダです。
料金プランとスペック一覧表をみる
- 料金
-
契約期間 月額料金 1ヵ月 12.95ドル 1年 6.67ドル 2年 4.99ドル 調査時点の価格 - 機能
-
サーバー台数 – サーバー設置国 105ヵ国 対応デバイス Windows macOS
Linux Chromebook
Android iOS
Chrome Firefox
Android TV Apple TV
PlayStation
Nintendo Switch
Xbox
Amazon Fire Stick TV
Apple TV Android TV
Aircove など同時接続数 8台 ノーログポリシー 本社所在地 イギリス領ヴァージン諸島 返金保証 30日間 無料プラン 通信容量制限 無制限 アプリ Windows macOS
Android iOS
Linuxサポート メール
ライブチャット暗号化方式 AES-256 監査の有無 プロトコル Lightway
OpenVPN
IKEv2日本語対応 調査時点の情報
Surfshark VPN(サーフシャークVPN)
SurfsharkVPN
SurfsharkVPN Ltd.
デバイスの接続数無制限! 家族利用にぴったり
「SurfsharkVPN」は同時接続数が無制限で、家族や友人と使えるVPNです。
対応デバイスの種類も多いため、ルーターに接続して家族で利用したり、Fire Stick TVなどのストリーミングデバイスで海外サイトの動画を観たりできます。
ウイルス対策機能や広告ブロッカーなどを備えており、セキュリティ対策も万全。
1ヵ月プランはやや割高ですが、24ヵ月プランでは月額308円〜と安いことから、特に海外に長期滞在する人におすすめです。
料金プランとスペック一覧表をみる
- 料金
- スクロールできます
Starter
月額料金One
月額料金One+
月額料金1ヵ月 2,308円 2,598円 2,988円 12ヵ月 488円 528円 978円 24ヵ月 308円 388円 628円 調査時点の価格 - 機能
-
サーバー台数 3,200台以上 サーバー設置国 100ヵ国以上 対応デバイス Windows macOS
Android iOS
Linux Chromebook
Apple TV Fire TV
Android TV Fire Stick TV
Chrome Firefox
PlayStation Xbox
ルーター同時接続数 無制限 ノーログポリシー 本社所在地 オランダ 返金保証 30日間 無料プラン 通信容量制限 無制限 アプリ サポート メール
チャット暗号化方式 AES-256 監査の有無 プロトコル OpenVPN
IKEv2
WireGuard日本語対応 調査時点の価格
CyberGhost(サイバーゴースト)
CyberGhostVPN
CyberGhost S.R.L.
世界中に1万台以上のサーバーあり
「CyberGhostVPN」は、世界100ヵ国以上に1万台以上のサーバーがあるVPNです。
そのため通信速度はもちろん、安定性にも優れているため、海外サイトの動画も快適に楽しめます。
PC・スマホ・ゲームなどさまざまなデバイスに対応しており、他社では対応していないコンテンツも閲覧可能。
2年の長期契約プランが月額320円と安いことから、海外に長期滞在する人に向いています。
また6ヵ月以上のプランでは、返金保証が45日間と他社より長いため、じっくり使い心地を試せる点も魅力です。
料金プランとスペック一覧表をみる
- 料金
-
契約期間 月額料金 1ヵ月 1,790円 6ヵ月 1,000円 2年 290円 調査時点の価格 - 機能
-
サーバー台数 11,724台 サーバー設置国 100ヵ国 対応デバイス Windows macOS
Linux Android
iOS Chrome
Firefox Android TV
Samsung Smart TV
LG Smart TV
PlayStation
Nintendo Switch
Xbox
Amazon Fire Stick
Apple TV Android TV
Roku TV
Google Chromecast同時接続数 7台 ノーログポリシー 本社所在地 ルーマニア 返金保証 1ヵ月プラン:14日間
6ヵ月・2年プラン:45日間無料プラン 通信容量制限 無制限 アプリ Windows
macOS
Android
iOS
Linuxサポート メール
ライブチャット暗号化方式 AES-256 監査の有無 プロトコル IKEv2
OpenVPN
WireGuard日本語対応 公式サイト・アプリ:◎
サポート:×調査時点の情報
海外サイトを見るときにおすすめのVPNの選び方7つ
海外サイトを見るときにおすすめのVPNの選び方は、次の7つです。
- 利用したい国にサーバーがあるか
- セキュリティレベルが高いか
- サーバー設置国数や台数が多いか
- ノーログポリシーか
- 目的に合ったプランが選べるか
- 対応デバイスが豊富か
- サポートが充実しているか
利用したい国にサーバーがあるか
海外サイトで使えるVPN選びでは、利用したい国にサーバーがあるかがポイントです。
たとえば、日本から韓国映画を観るなら韓国、タイドラマを観るならタイにサーバーがあるVPNを選ぶ必要があります。
反対に、留学や出張で海外にいながら日本のサービスを利用する場合は、日本にサーバーがあるVPNでなければなりません。
サーバーがある国や地域は、各VPNの公式サイトからチェックできるため、あらかじめ確認しておきましょう。
セキュリティレベルが高いか
海外サイトでVPNを使う場合、セキュリティレベルが高いかどうかもチェックしてください。
VPNは暗号化されているとはいえ、暗号化技術が低ければすぐに解読される恐れがあります。
アメリカ政府に認定された国際基準である「AES-256暗号化」を採用しているかどうかを、一つの目安にしてください。
また、VPNごとに使われているプロトコル(コンピューターのルール)が異なり、それぞれセキュリティ性能や通信速度に違いがあります。
「OpenVPN」や「IKEv2」のほか、VPNごとに独自開発したプロトコルなど、強力なプロトコルを採用しているVPNを選ぶと安心です。
VPN | 暗号化方式 | プロトコル |
---|---|---|
![]() NordVPN | DES RSA AES-256 | OpenVPN NordLynx(独自開発) IKEv2 |
![]() MillenVPN | AES-256 | OpenVPN IKEv2 |
![]() | AES-256 | OpenVPN Lightway(独自開発) IKEv2 |
![]() SurfsharkVPN | AES-256 | OpenVPN IKEv2 WireGuard |
![]() CyberGhostVPN | AES-256 | OpenVPN IKEv2 WireGuard |
サーバー設置国数や台数が多いか
VPNサーバー設置国数や、サーバー台数が多いかもポイントです。
サーバー数が少ないと、海外サイトの動画視聴時の通信速度の低下や不安定な通信を招きます。
反対に、サーバー数が多いほどアクセスを分散しやすく、サーバーと物理的な距離が近いほど速度が出やすくなります。
また、別のサーバーに切り替えることで混雑を防げるため、速度や安定性を求めるならサーバー数の多さをチェックしましょう。
VPN | サーバー設置国数 | サーバー台数 |
---|---|---|
![]() NordVPN | 118ヵ国 | 7,150台 |
![]() MillenVPN | 137ヵ所 | 2,000台 |
![]() ExpressVPN | 100ヵ国 | 2,000台以上 |
![]() SurfsharkVPN | 100ヵ国 | 3,200台以上 |
![]() CyberGhostVPN | 100ヵ国 | 11,724台以上 |
ノーログポリシーか
海外サイトで使えるVPN選びでは、ノーログポリシーであることも重視してください。
ノーログポリシーを掲げているVPNは、ユーザーがオンラインで接続した場所や利用記録、入力した個人情報などを残しません。
データが残らないことで情報漏えいやデータの改ざんを防ぎ、プライバシーを守れます。
中でも、第三者機関の監査を受けているVPNは、ノーログポリシーの信頼性が証明されているためさらに安心です。
VPN | ノーログポリシー | 第三者機関の監査 |
---|---|---|
![]() NordVPN | ||
![]() MillenVPN | ||
![]() ExpressVPN | ||
![]() SurfsharkVPN | ||
![]() CyberGhostVPN |
有料サービスの多くがノーログのVPNですが、一部の有料VPNや無料VPNではログを残していることもあるため、注意しましょう。
ノーログポリシーのVPNについて、詳しくは以下の記事でも解説しています。
関連記事 ノーログVPNとは
目的に合ったプランが選べるか
目的に合ったプランが選べるかどうかも、VPNを選ぶポイントの一つです。
1ヵ月契約 月額料金 | 6ヵ月契約 月額料金 | 1年契約 月額料金 | 2年契約 月額料金 | |
---|---|---|---|---|
![]() NordVPN | 2,080円〜 | – | 790円〜 | 540円〜 |
![]() MillenVPN | 1,738円 | – | 594円 | 396円 |
![]() ExpressVPN | 12.95ドル (約2,033円) | – | 6.67ドル (約1,047円) | 4.99ドル (約783円) |
![]() SurfsharkVPN | 2,308円〜 | – | 488円〜 | 308円〜 |
![]() CyberGhostVPN | 1,790円 | 1,000円 | – | 320円 |
多くのVPNは、1〜2年単位で長期契約するほど、ひと月あたりの料金が安くなります。
留学や仕事で海外に長期滞在したり、日本から海外サイトのコンテンツを観たりする場合は、長期プランで契約するとコストを抑えられます。
反対に、一時的な出張や海外旅行など、短期利用の場合は1〜6ヵ月の短期プランを選びましょう。
対応デバイスが豊富か
対応デバイスの種類が多いVPNであるほど、使い方の幅が広がります。
たとえば、海外サイトの動画を観るならPC(パソコン)、SNSを見るならスマホ、ゲームをするならゲーム機器に対応していなければなりません。
ルーターで使えるVPNなら、機器ごとに個別設定する必要がない上、家族みんなで安全にインターネットを楽しめます。
ただし、同時接続数が決まっているVPNもあるため、大人数や多くのデバイスを同時に使いたい場合は確認しておきましょう。
VPN | 対応端末 | 同時接続数 |
---|---|---|
![]() NordVPN | Windows macOS Linux Android iOS Chrome Firefox Edge Android TV tvOS Fire Stick TV Chromecast Apple TV Chromebook Kindle Rasberry Pi Meta Quest2 ルーター Xbox PlayStation Nintendo Switch | 10台 |
![]() MillenVPN | Windows macOS iOS Android Android TV Fire Stick TV Fireタブレット | 無制限 |
![]() ExpressVPN | Windows macOS Linux Chromebook Android iOS Chrome Firefox Android TV Apple TV PlayStation Nintendo Switch Xbox Amazon Fire Stick TV Apple TV Android TV Aircove など | 8台 |
![]() SurfsharkVPN | Windows macOS Android iOS Linux Chromebook Apple TV Fire TV Android TV Fire Stick TV Chrome Firefox PlayStation Xbox ルーター | 無制限 |
![]() CyberGhostVPN | Windows macOS Linux Android iOS Chrome Firefox Android TV Samsung Smart TV LG Smart TV PlayStation Nintendo Switch Xbox Amazon Fire Stick Apple TV Android TV Roku TV Google Chromecast | 7台 |
サポートが充実しているか
サポートが充実しているかも、海外サイトで使えるVPN選びのポイントの一つです。
海外の国は日本と活動時間帯が異なるため、万が一トラブルが起きたとき、24時間体制のライブチャットなどのサポートがあると安心です。
また、期間内なら自由に解約できる返金保証制度の有無もチェックしましょう。
万が一、希望のサービスで使えなかったときでも、返金してもらえれば余分なコストがかかりません。
さらに、VPNは海外のサービスが多いことから、英語が苦手な場合は日本語対応しているVPNを選びましょう。
VPN | 返金保証 | サポート | 日本語対応 |
---|---|---|---|
![]() NordVPN | 30日間 | ライブチャット | メール|
![]() MillenVPN | 30日間 | ライブチャット | メール|
![]() ExpressVPN | 30日間 | ライブチャット | メール|
![]() SurfsharkVPN | 30日間 | ライブチャット | メール|
![]() CyberGhostVPN | 1ヵ月プラン:14日間 6ヵ月プラン以上:45日間 | ライブチャット | メールサポート:× | 公式サイト・アプリ:◎
VPNで海外サイトを見る方法4ステップ
VPNで海外サイトを見る方法は、次の4ステップです。
今回は、MillenVPNでiPhone(アイフォン)を使う場合を解説します。
- VPNに申し込む
- アプリをインストールする
- 利用したい国のVPNサーバーに接続する
- 利用したいサイトにアクセスする
1. VPNに申し込む
まずはMillenVPN公式サイトにアクセスし、画面右下にある「お申し込み」をタップしてください。

料金プランが表示されたら、契約したいプランの項目欄にある「今すぐお申し込み」をタップしましょう。

契約期間を選択・ユーザー名を入力して「続ける」をタップします。


料金プランを確認し、問題なければ「詳細情報の入力」をタップしましょう。クーポンがある場合は、クーポンを入力して適用させてから決済に進んでください。

次の個人情報を入力し、利用規約を確認して同意後に「注文完了」をタップします。
- 氏名
- メールアドレス
- パスワード
- 在住している国
- クレジットカード情報(銀行振込、PayPalもOK)


以下の画面が表示されていれば、申し込み完了です。登録したメールアドレスにも登録完了のメールが届くため、確認しておいてください。

2. アプリをインストールする
次に、App StoreからMillenVPNのアプリをダウンロードします。App Storeの検索窓に「MillenVPN」と入力し、表示されたら「入手」をタップしましょう。

3. 利用したい国のVPNサーバーに接続する
続いて、マイページの「VPNアプリ ログイン情報」内にあるユーザー名とパスワードを確認します。

VPNアプリへのログインに使用するパスワードと、マイページへのログインに使用するパスワードは異なるため注意が必要です。
MillenVPNアプリを起動し、ログイン画面が表示されたらユーザー名とパスワードを入力後、「ログイン」をタップしてください。

画面中央に表示されている接続先に問題がなければ、「接続」をタップします。

次のポップアップが表示されるため「許可」をタップしてください。

次の画像のように、接続先と現在のIPアドレスが表示されていれば、VPN接続は完了です。

接続先を変更したい場合は、画面下部にある「サーバー」をタップしてください。

接続先の一覧が表示されるため、好きなVPNサーバーを選択しましょう。画像ではアメリカのVPNサーバーを選択します。

画面中央の「あなたの仮想的な場所」に、変更したサーバーが表示されていれば変更完了です。

4. 利用したいサイトにアクセスする
あとは、見たいサイトや動画サイトに通常どおりアクセスすればOKです。
サーバーはいつでも切り替えられるため、さまざまな国の動画を観る、繋がりやすさに応じて変更するなど自由に楽しんでください。
VPNで海外サイトを見るときの注意点4つ
VPNで海外サイトを見るときの注意点は次の4つです。
- IPアドレスでアクセス拒否される場合がある
- VPN自体が使えない国がある
- 通信速度が低下する場合がある
- サポートや公式サイトが英語の場合がある
IPアドレスでアクセス拒否される場合がある
海外サイトへアクセスする際、IPアドレス単位で通信を遮断されてしまうと、特定のサイトにアクセスできなくなる場合があります。
国やサービス側にVPN経由でのアクセスだと判断されたり、自分のIPアドレスが制限対象になったりすることが原因です。
この場合は、サーバーや国の変更を試してみてください。
VPN自体が使えない国がある
VPNを利用した海外サイトへのアクセスは、日本では合法ですが、中には使えない国も存在します。
次のように全面的に禁じている国もあれば、一部サービスや認可したVPN以外を規制している国もあります。
VPNを禁じている国 | 北朝鮮 ロシア イラク |
---|---|
VPNを規制している国 | 中国 トルコ エジプト |
上記の国から日本のコンテンツへアクセスしたい場合は、法律をよく確認しておきましょう。
関連記事 中国で使えるVPN
通信速度が低下する場合がある
VPNは一般的に、通信速度が通常よりも遅くなります。
暗号化通信によってデータ量が増えるだけでなく、サーバーの負荷の高さやサーバーとの距離、VPN回線自体の速度が遅いことなどが原因です。
なかなか速度が出ないときは、デバイスの再起動やサーバーの切り替え、高速通信をうたっているVPNを選ぶなどで対処しましょう。
サポートやサイトが英語の場合がある
VPNには海外のサービスが多く、サポートや公式サイトが英語の場合があります。
契約や問い合わせ時に英語が必要になるため、苦手意識がある人は注意が必要です。
もし不安であれば、日本のVPNや日本語対応しているVPNを選択しましょう。
VPNで海外サイトを見る際によくある質問
ここでは、VPNで海外サイトを見る際によくある質問に回答します。
VPNの利用は違法?
今回紹介した方法であれば違法にはならず、問題ありません。
ただし、国外での利用が認められていないコンテンツへのアクセスや、不正アクセスによって解除しようとする行為は禁止されているため、注意してください。
関連記事 VPNは違法?
iPhoneやAndroid(アンドロイド)などのスマホでも海外サイトは見られる?
無料のVPNの危険性は?
VPNには無料のサービスも存在しますが、危険性が高いためおすすめできません。
運営元の信頼性やセキュリティレベルが低いこと、機能制限があることなどがその理由です。
無料VPNを使う場合は、ベースが有料サービスで、無料お試しから始められるProtonVPN(プロトンVPN)やTunnelBear(トンネルベア)がおすすめです。
関連記事 無料版Proton VPNの使い方
関連記事 TunnelBear 使い方
そのほかのおすすめ無料VPNについては、以下の記事にまとめているため参照してください。
関連記事 無料VPN おすすめ
VPNを使うと日本から中国サイトにアクセスできる?
VPNを使ってもエラーが出るときはどうする?
サーバーや国の切り替え、再接続を試してみましょう。
IPアドレスでアクセス制限されている場合は、IPアドレスを切り替えることで対処できる場合があります。
海外から日本のサイトを見るときもVPNは必要?
必要です。
とくに動画配信サービスにおいて、国やサービスが国外の利用者を制限しているケースは多く見られます。
海外にいて、日本のドラマ・映画・アニメなどをよく観る場合は、VPN契約しておくと便利です。
関連記事 海外で使えるおすすめVPN
海外サイトを見る方法まとめ
- 海外サイトはジオブロックで見られない場合がある
- 海外サイトを見るには5つの方法がある
- 安全性が高くもっともおすすめなのはVPNを使うこと
- VPN選びは利用したい国のサーバー数やセキュリティを重視する
- IPアドレスの拒否や利用できない国に注意する
海外サイトは、国やサービス側の地域制限によって見られない場合があります。
5つの方法で制限を解除できますが、中でも安全性が高く、メリットが多いためおすすめなのがVPNを使って見る方法です。
VPN選びでは、利用したい国のサーバー数やセキュリティを重視しましょう。
ただし、状況によってはIPアドレスを拒否されたり、利用できない国があったりするため注意が必要です。
VPNを活用して、海外のさまざまなコンテンツを楽しみましょう。