「無料ドメインのデメリットはどんなものがある?」「無料の独自ドメイン取得方法は?」と悩んでいませんか?
Webサイト運営のコストを抑えるために、無料ドメインの利用を考える人は少なくありません。しかし無料で使える分、どんなデメリットがあるかわからず不安ですよね。
無料ドメインを使わなくても、レンタルサーバーとドメインをセットで契約し、独自ドメインを永久無料にする方法があります。
そこで本記事では、レンタルサーバーで独自ドメインを無料で取得するメリットや注意点を詳しく解説しています。
サーバーと別々に契約する場合と比べてメリットが大きいため、ドメイン取得費用を安く済ませたい人や手間を省きたい人は、ぜひ参考にしてください。
本記事では以下の内容を解説します!
当サイトでは「おすすめのドメイン取得サービス」についても紹介しています。ほかのドメイン取得サービスもあわせて検討したい方はぜひチェックしてみてください。
独自ドメインとは
独自ドメインとは、自分で文字列を指定して作るオリジナルのドメインのことです。基本的には有料で取得するドメインのことを指します。
ドメインの仕組みは以下のとおりです。
ドメイン名 | example.com |
---|---|
.(ドット) | 区切り |
example(前半) | 好きな文字列にできる(※ただし重複は不可) |
com(後半) | トップレベルドメイン(TLD)と呼ばれる部分 1,000種類以上ある |
上記の例の場合、独自ドメインであれば「example」の部分を好きな文字列にできるほか、トップレベルドメインも1,000種類以上から選べます。
そのためホームページとの親和性や覚えやすさを考慮したURLにでき、オリジナリティを高められるのがメリットです。
有料ドメインと無料ドメインの違い
ドメインは有料で取得する場合と、無料で取得できる場合に分かれます。
有料ドメインと無料ドメインの違いは次のとおりです。
項目 | 有料ドメイン | 無料ドメイン |
---|---|---|
費用 | 取得・更新時にかかる | かからない |
安全性 | セキュリティが高い | サービス終了のリスクがある |
信頼性 | 高い | 低い |
選べるドメインの種類 | 自由度が高い | 限られている |
サポート | あり | なし |
無料ドメインは無料ドメイン取得サービスを利用したり、無料ブログを作った際に付与されたりすることで入手可能です。
ドメイン取得にかかるコストを抑えられますが、自由度が低く、サポートがないなどのデメリットも多いのが難点。
その点、有料ドメインは費用がかかるものの、安全性・信頼性・自由度が高くなっています。
無料ドメインのデメリット
無料ドメインのデメリットは次のとおりです。
- 信頼性に欠ける
- ドメイン名に制限がある
- 利用条件が設けられている場合がある
- サービス終了で使えなくなるリスクがある
- 有料ドメインへの移行には手間がかかる
- スパム扱いされる恐れがある
- 広告が表示される
信頼性に欠ける
無料で誰でも取得できるドメインは、信頼性に欠けるのがデメリットです。
「.com」や「.net」のようなドメインは知名度が高いため、読者も安心して訪問できます。
反対に、見慣れないドメインのサイトは読者が「海外の怪しいサイトなのではないか?」と不安を抱きやすいといえます。
すると早々に離脱したり、アクセスそのものを避けたりする原因になるため注意が必要です。
ドメイン名に制限がある
無料で作成できるドメイン名は限られています。
たとえば、無料ドメイン取得サービスで選択できるトップレベルドメインは次のようなものです。
- .f5.si
- .0g0.jp
- .hopto.org
文字列が不規則で覚えづらい、URLが長くなりやすいなどが欠点として挙げられます。
すると自分で覚えにくいのはもちろん、読者の記憶にも残りにくくなり、サイト運用の上で不利になることは否めません。
独自ドメインなら好きなトップレベルドメインを選べることを考えると、大きなデメリットだといえます。
利用条件が設けられている場合がある
無料ドメインには、サービス事業者によって利用条件が設けられていることがあります。
たとえばDDNS Nowの場合、利用規約で次のように明記されていました。
禁止されている行為
- 詐欺サイトなどの違法なサイト運営
- アダルトサイト運営
- 投資・仮想通貨・宗教・政治などのサイト運営
- アカウントの売買・再販・転売
- 日本国外からの登録
このように、無料ドメインは使える用途が限られる場合があります。自分の目的に合った使い方ができるか、あらかじめチェックしておきましょう。
サービス終了で使えなくなるリスクがある
無料ドメインには、ある日突然使えなくなるリスクも存在します。
有料の独自ドメインでは、万が一サービス終了した場合、ほかの事業者にドメイン移管して使い続けることも可能です。
しかし、無料ドメイン取得サービスや無料ブログサービスが提供を終了した場合は、使っていた無料ドメインもそのまま使えなくなってしまうのです。
するとこれまで積み上げてきたサイト評価を失う上、新たなドメインを取得しサイトを作り直す手間もかかってしまいます。
無料ドメインを使うなら、突然なくなっても痛手ではないお試しサイトや、数記事のみで完結する趣味サイト程度にとどめておきましょう。
有料ドメインへの移行には手間がかかる
無料ドメインで始めて有料ドメインへ移行する場合、手間がかかることも覚えておいてください。
「初心者だから」ととりあえず無料ドメインでサイトを作り、慣れたら独自ドメインにしようと考える人は多いもの。
しかし、同じサービス内の有料ドメインへ移管するのでない限り、サーバーごと移行する必要が出てきます。
サーバー移行には費用がかかったり、自動転送設定や広告の貼り直しが必要だったりします。また、メールアドレスの設定やサイト構造にも影響を及ぼしかねません。
このような手間をかけたりリスクを負ったりするのであれば、最初から独自ドメインでサイトを作ったほうが遥かにラクです。
スパム扱いされる恐れがある
無料ドメインは、検索エンジンからスパム扱いされるリスクもあります。
誰でも簡単に作れるドメインは、スパムサイトやフィッシング(詐欺)サイトに利用されることが多いためです。
無料ドメインで作ったサイトというだけでも、スパム判定される可能性がゼロではないことを知っておきましょう。
広告が表示される
無料ブログサービスなどで取得できるドメインでは、サイトに広告が表示されます。
無料で提供する代わりに広告で収益を得ているため、視認性が悪くなり、読者の離脱へつながる恐れがあります。
また、すでに広告があることで、自分が使いたい広告を思い通りに貼れなくなることもデメリットです。
本格的なサイト運営をするなら独自ドメインを取得しよう
本格的なサイト運営を考えている場合は、有料の独自ドメインを取得しましょう。
無料ドメインはドメイン名に制限がある、突然終了するリスクがあるなどのデメリットが多く、基本的にはおすすめできません。
向いているのはコストを抑えてお試し利用したい場合や、趣味・日記サイトを作りたい場合など、限定的に使うケースです。
有料の独自ドメインは自分が保有しているため、サーバーを引っ越してもドメインが変わりません。また信頼性やセキュリティが高く、読者からも検索エンジンからも安心して見てもらえます。
無料ドメインから独自ドメインへの変更にも手間がかかるため、はじめから独自ドメインを取得することを検討してください。
関連記事 ドメイン取得サービス おすすめ
【おすすめ】レンタルサーバーの契約で永久無料ドメインがもらえる
無料ドメインの利用以外に、レンタルサーバーとセットで契約し、本来は有料の独自ドメインを永久無料でもらう方法があります。
サイトを運営する場合はドメインだけではなく、レンタルサーバーが必要です。
そのため、レンタルサーバーとドメインを別々に契約して支払うよりも、セット契約したほうがお得になります。
本来は有料である独自ドメインが実質0円で使えるため、信頼性やセキュリティも問題なく、かつコストも抑えられることから、もっともおすすめの方法です。
独自ドメインを無料取得できるレンタルサーバー8選
独自ドメインを無料取得できるレンタルサーバー8社を比較し、以下にまとめました。
サービス | 画像 | 公式サイト | 月額料金 | ドメインの数 | 取得可能なドメインの種類 | 取得可能な適用条件 | ドメイン管理 | 評判をみる |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Xserver レンタルサーバー | 公式サイト | スタンダード:990円〜 プレミアム:1,980円〜 ビジネス:3,960円〜 | 12ヶ月以上の契約:1個 24ヶ月以上の契約:2個 | スタンダード:11種類 プレミアム:12種類 ビジネス:16種類 | 12ヶ月以上の契約 自動更新設定 移転時は解除手数料あり ドメイン変更可能 | Xserverドメイン | Xserver評判 | |
ConoHa WING | 公式サイト | ベーシック:1,452円〜 スタンダード:2,904円〜 プレミアム:5,808円〜 | 2個 | 1個目:20種類 2個目:8種類 | ドメイン変更不可 | ConoHa WING | ConoHa WING評判 | |
ロリポップ! レンタルサーバー | 公式サイト | ハイスピード:550円〜 エンタープライズ:2,200円〜 | 2個 | 1個目:47種類 2個目:9種類 | ハイスピードまたは エンタープライズプラン 12ヶ月以上の契約 12ヶ月以上の自動更新設定 2個目のドメインは 1個目を取得済みであること ドメイン変更不可 | ムームードメイン | ロリポップ評判 | |
シン レンタルサーバー | 公式サイト | 【通常プラン】 ベーシック:770円〜 スタンダード:1,540円〜 プレミアム:3,080円〜 | 通常プラン:1個 ビジネスプラン以上:2個 | 通常プラン:11種類 ビジネスプラン:12〜16種類 | 移転時は解除手数料あり ドメイン変更可能 | シンドメイン | シンレンタルサーバー 評判 | |
お名前.com | 公式サイト | 891円〜 | 1個 | 13種類 | 12ヶ月以上利用 自動更新設定 ドメイン変更不可 | お名前.com | お名前.com評判 | |
コアサーバー | 公式サイト | 【V2プラン】 CORE-X:390円〜 CORE-Y:690円〜 CORE-Z:1,990円〜 | 1個 | 6種類 | 更新費用のみ無料 自動更新設定 V2プラン以上 ドメイン変更不可 | バリュードメイン | コアサーバー評判 | |
ABLENET レンタルサーバー | 公式サイト | ライト:830円〜 スタンダード:1,320円〜 プレミアム:3,170円〜 | 1個 | 5種類 | 年払い契約 | ABLENET レンタルサーバー | ABLENET評判 | |
ムームーサーバー | 公式サイト | 始めの2ヶ月:無料 3ヶ月目以降:1,430円 | 1個 | 47種類 | クレジットカード利用 1年契約 | ムームードメイン | ムームーサーバー評判 |
サービスごとに、選べるトップレベルドメインの種類や条件が異なります。比較しながら検討してみてください。
上記のレンタルサーバーは以下の記事でも徹底比較しています。
関連記事 おすすめレンタルサーバー比較ランキング【2024年最新版】
レンタルサーバーで無料ドメイン取得するメリット
レンタルサーバーで無料ドメイン取得するメリットは次のとおりです。
- コストを抑えられる
- 自分で設定する手間を省ける
- 1つの画面で管理がラクになる
コストを抑えられる
レンタルサーバーで無料ドメインを取得すると、その分ドメインにかかる費用を抑えられます。
本来であれば、独自ドメインには取得費用のほか、1年ごとなど定期的に更新費用がかかります。
特にドメインは取得費用よりも、毎年かかる更新費用のほうが高額な場合が多く、コストがかさみがちです。
しかし、レンタルサーバーとドメインをセット契約した場合は更新費用が永久無料になるため、長く使うほどお得になります。
自分で設定する手間を省ける
レンタルサーバーで無料ドメインを取得することで、自分で設定する手間を省けるのもメリットです。
無料ドメインサービスを利用すると設定が難しい上、海外サイトの場合は英語のため手順を間違える恐れもあります。
一方、レンタルサーバーとドメインとセット契約すると、面倒なDNS設定をサーバー側で行ってくれます。
レンタルサーバーの申込みとドメインの購入さえ済ませれば、すぐにサイト運営を始められるため面倒がありません。
1つの画面で管理がラクになる
レンタルサーバーで無料ドメインを取得すると、管理がラクになる場合があります。
もしサーバーとドメインを別々で契約すると、それぞれ別のサービスで設定・管理をしなければなりません。
するとドメインの更新期限に気づかなかったり、サーバー移転やドメイン変更時に大きな手間がかかったりするリスクがあります。
しかし、セット契約なら1つの画面でサーバーとドメインを一元管理できるため、スムーズに手続きを進められます。
ただし、サービス事業者によって異なるため、あらかじめ確認しておきましょう。
レンタルサーバーで無料ドメイン取得する際の注意点
レンタルサーバーで無料ドメイン取得する際の注意点は次のとおりです。
- 取得できるドメインの種類は限定される
- サーバーを解約すると通常の費用がかかる
- 無料で使える条件はサーバーごとに異なる
取得できるドメインの種類は限定される
レンタルサーバーで無料ドメイン取得した場合、使えるドメインの種類はある程度限られます。
たとえば、次のようなものです。
レンタルサーバー | 取得できるドメインの種類 |
---|---|
Xserver (※スタンダードプラン) | .com / .net / .org / .info / .biz / .xyz / .link / .click / .blog / .online / .site |
お名前.com | .com / .net / .org / .biz / .info / .xyz / .link / .click / .tokyo / .blog / .site / .online / .tech |
ロリポップ! レンタルサーバー (※1個目の場合) | .com / .jp / .net / .info / .org / .xyz / .work /.tokyo / .shop / .mobi / .club / .biz / .me / .pro / .in.net / .okinawa / .cloud / .art / .nagoya / .blue /.yokohama / .link / .group / .jp.net / .dev / .company / .asia / .promo / .icu / .jpn.com / .pink /.ryukyu / .red / .in / .click / .page / .be / .us / .business / .pet / .top / .コム / .kim / .pictures /.vip / .futbol / .rocks |
限られるとはいっても、「.com」「.net」のような主要ドメインには対応していることがほとんどです。
またロリポップ!レンタルサーバーは種類が豊富な上、人気の「.jp」も無料取得できます。
そのため、よほどマニアックなトップレベルドメインを希望していない限り、利用には問題ありません。
サーバーを解約すると通常の費用がかかる
もしセット契約したレンタルサーバーを解約すると、ドメインの永久無料も終了します。
そのためドメインをそのまま使い続けたい場合、その後に発生する更新費用を払わなければなりません。
他社サーバーへの移管もできますが、その際に解除手数料がかかるサービスもあります。
独自ドメインが無料で使えるのは、あくまでレンタルサーバーを契約している間のみとなる点に注意しましょう。
無料で使える条件はサーバーごとに異なる
レンタルサーバーとセット契約し、ドメイン無料で使う条件はサーバーごとに異なります。
たとえば、次のようなものがあります。
レンタルサーバー | 条件 |
---|---|
ロリポップ!レンタルサーバー | ハイスピードプラン・エンタープライズプランのみ対象 12ヶ月以上で契約する 12ヶ月以上の自動更新設定をする 対象ドメインの変更は不可 2個目のドメインは1個目を取得済みの場合に限る |
Xserver (※スタンダードプランの場合) | 12ヶ月以上で契約する 自動更新設定をする 対象ドメインの変更可能 ドメイン移管時は解除手数料あり |
コアサーバー | 更新費用のみ無料 自動更新設定をする V2プラン以上で利用可能 対象ドメインの変更は不可 |
サービスによって契約期間やプランが限定されていたり、ドメイン変更ができなかったりする場合があるため、契約前によく確認しましょう。
無料ドメインに関するよくある質問
無料ドメインに関するよくある質問に回答します。
無料ドメインは危険?
突然サービス終了する恐れがあり、利用には不安が残ります。
本格利用するなら、独自ドメインを取得するのがおすすめです。
Googleドメインはなくなったの?
以前はGoogle Domainsというサービスがありましたが、2023年9月に新規登録を停止しています。
フリードメインとはなに?
ドメイン料金を支払わずに使えるドメインのことで、無料ドメインと同様の意味です。
無料ブログ・無料ドメイン・無料サーバーなどの各種サービスで取得できます。
主要なフリードメインの一覧は?
次のとおりです。
フリードメイン取得サービスとしてよく紹介されているFreenomやDot TKは、2024年時点でドメインの新規取得ができないため注意しましょう。
無料ドメインまとめ
- 無料ドメインはデメリットが多くおすすめしない
- 本格利用なら有料の独自ドメインを取得しよう
- サーバーとセット契約で独自ドメインが永久無料になる
- セット契約ならコストを抑えられ管理もラクになる
- 使える条件やサーバーの解約で無料ではなくなる点に注意
無料で使えるドメインに魅力を感じる人は多いですが、信頼性やセキュリティ面で不安が大きくおすすめしません。
その点レンタルサーバーとドメインのセット契約であれば、本来有料の独自ドメインを永久無料で使えるため、大幅にコストを抑えて利用できます。
サービスごとに使える条件が異なる点や、サーバーを解約してしまうとドメイン無料ではなくなる点には注意してください。
レンタルサーバーとドメインをセット契約し、コストや手間のかからない快適なサイト運営を実現しましょう。