レンタルサーバーの稼働率とは? 99.99%の意味や計算方法、SLAとの違いを解説

サーバー稼働率とは

サーバーの稼働率ってなに?」と疑問に感じていませんか?

レンタルサーバーの公式サイトで「稼働率99.99%」などの記載を見かけますが、これが何を指すのか、高いと何が良いのか、知らない方も多いと思います。

そこで本記事ではサーバー稼働率について、以下の内容について解説します。

今すぐ稼働率99.99%以上のレンタルサーバーが知りたい方は、下記をご覧ください。

稼働率99.99%以上のレンタルサーバー一覧

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レンタルサーバー
最安プランと
月額料金(税込)
スタンダード:990円〜
プレミアム:1,980円〜
ベーシック:1,452円〜
スタンダード:2,904円〜
スタンダード:3,762円〜
プレミアム:7,524円〜
エンタープライズ:11,286円〜
シェアード:4,180円〜エコノミー:99円〜
ライト:220円〜
ベーシック:550円〜
ライト:128円〜
スタンダード:425円〜
プレミアム:990円〜
1,100円〜スタンダード:968円〜
プレミアム:990円〜
ビジネス:2,178円〜
891円〜
無料期間10日間×
(申込月が無料)
10日間10日間10日間2週間×30日以内の
返金期間あり
最大2ヵ月
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出典:各公式サイト

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目次

サーバー稼働率とは

サーバーの稼働率とは

サーバー稼働率とは、サーバーを運用している一定期間のうち、正常に動作した時間の割合です。

サーバーを運用している期間の中には、正常にサーバーが動作している時間と、トラブルなどで停止している時間があります。

運用している期間の中で、正常にサーバーが動作している時間が長いほど、サーバー稼働率は高くなります。

つまりサーバー稼働率とは、サーバーの安定性を測る指標とも言えます。

稼働率の計算式・算出方法

サーバー稼働率は以下の計算式にて算出できます。

稼働率の計算式

稼働率(%)=(総時間 ー 非稼働時間)÷ 総時間 × 100

たとえば、サーバーの運用期間を100時間とし、非稼働時間が1時間の場合の稼働率は99%です。

サーバー稼働率の算出において、上記の計算式のうち「総時間」をどう定義するかが重要になります。

サーバーの非稼働時間が1時間であった場合でも、計測対象の期間が1年か、あるいは1ヶ月かによって稼働率は異なります。

レンタルサーバーによっては、計測対象の期間を以下のように公開しているケースもあり、公式サイトで確認できます。

毎月1日から月末までの期間単位で集計します。

引用元:Xserverビジネス 集計期間

サーバーの月間稼働率算出方法は、以下の計算式によるものとします。

  • 稼働率=(稼働時間−障害時間)÷稼働時間×100
引用元:さくらのレンタルサーバ

そのため、レンタルサーバーの稼働率を確認する際には、稼働率を算出するための計測期間も確認するようにしましょう。

サーバーの非稼働時間の定義はレンタルサーバーによって異なる

サーバーの非稼働時間の定義もレンタルサーバーによって異なります。

たとえば、定期的なメンテナンスによるサーバーの停止は非稼働時間に含まれないケースもあります。

実際に各レンタルサーバーの非稼働時間の定義を見てみると、各社定義が異なることがわかります。

完全に利用不可能な状態を非稼働時間として集計します。
遅延やアクセスが不安定な状態は含まれません。
各障害は1分単位で集計し、1分未満は切り捨てます。

引用元:Xserver ビジネス 非稼働時間の定義

利用中のサーバーに完全にアクセスができなくなった場合をいいます。

引用元:ConoHa 障害の定義

以下は障害時間に含まない

  • 5分以内に復旧した障害
  • 片系のみのストレージ障害
  • サービス停止を伴わないソフトウェア不具合
引用元:さくらのレンタルサーバ

レンタルサーバーの稼働率を参考にする際には、各社が掲載している障害の定義まで確認しましょう。

稼働率99.9%と99.99%の違い

稼働率99.9%と99.99%は違う?

稼働率99.9%と99.99%と聞くと、大きな差はないと感じるかもしれません。

しかし、稼働率0.09%の差は見過ごせる数値ではありません

サーバーを24時間365日稼働させた場合、0.09%の差を実際の停止時間に換算すると約7.9時間にもなります。

0.09%の差を停止時間に換算した場合

24時間 × 365 × 0.0009 = 7.884時間

1ヶ月換算にすると、約40分の停止時間の差が発生することなり、0.09%の差が見過ごせる値でないことがわかります。

下記は稼働率ごとのサーバーの停止時間の表です。

サーバー停止時間(ダウンタイム)
稼働率年単位月単位週単位24時間
99%3.65日7.3時間1.67時間14.6分
99.5%1.83日3.65時間50.07分7.3分
99.9%8.76時間43.8分9.99分1.46分
99.95%4.39時間21.9分5.01分43.8秒
99.99%52.56分4.38分59.92秒8.76秒
99.995%26.34分2.19分30.03秒4.38秒
99.999%5.26分26.3秒5.99秒0.87秒
サーバー停止時間早見表

稼働率99.999%の場合、1日あたり0.87秒しかサーバーは停止しません。

稼働率99.99%と99.9%を比較した場合、1日あたりの停止時間には約1分18秒の差があることが分かります。

サーバーの稼働率を重視する場合、小数点以下の数値まで確認するようにしましょう

稼働率を重視してレンタルサーバーを選ぶ際のポイント

稼働率を重視してレンタルサーバーを選ぶ際には以下の5つのポイントに注目しましょう。

稼働率を重視してレンタルサーバーを選ぶ際のポイント
  • 稼働率が記載されている
  • SLAを導入している
  • 稼働率の定義を確認する
  • 障害情報を確認する
  • 口コミや評判を確認する

稼働率が記載されている

レンタルサーバーの公式サイトに稼働率が記載されているか確認しましょう。

サーバーの稼働率を公式サイトに記載しているレンタルサーバーは、安定性があったり、運用実績が豊富であったりする可能性が高いです。

実際にXserver公式サイトでは、「創業以来99.99%以上の稼働実績」との記載があります。

出典:Xserver公式サイト

またiCLUSTA+では、過去のサーバー稼働率を円グラフや表で掲載しており、一目で稼働率を確認できます。

出典:iCLUSTA+

Webサイトを運営する上でサーバーの安定性は非常に需要な要素なので、各レンタルサバー公式サイトを確認し、稼働率の記載があるサーバーを選びましょう。

なお、稼働率の記載がある場合は、稼働率が99.99%以上であるかも合わせて確認しましょう。

ただし、サーバーの障害や突発的なメンテナンス、サーバーへの攻撃などにより、実際のサーバー稼働率が公式サイトに記載されている稼働率を下回る可能性もあります

実際の稼働率が公表している稼働率を下回った際に、保証を受けられるケースがあるため、レンタルサーバーが保証制度(SLA)を導入しているかも確認しましょう。

SLAを導入している

レンタルサーバーがSLA(品質保証制度)を導入しているか確認しましょう。

SLAとは?

SLAとはサービスの品質を保証する制度です。「SLA99.99%」のサーバーの場合、稼働率が99.99%を下回った際に返金対応が行われます。

SLAが導入されているレンタルサーバーの場合、公開している稼働率よりも実際のサーバー稼働率が下回った場合、各社の基準に応じて保証されます。

たとえば、SLAを導入しているXserverビジネスでは、稼働率が99.99%を下回った際に以下の表に応じた返金対応が行われます。

稼働率(非稼働時間)返金率
99.90%以上、99.99%未満(5~50分)月額利用料の10%
99.50%以上、99.90%未満(51~250分)月額利用料の15%
99.00%以上、99.50%未満(251~500分)月額利用料の30%
90.00%以上、99.00%未満(501~5,000分)月額利用料の50%
90.00%未満(5,001分~)月額利用料の100%
引用元:Xserverビジネス

商用目的でWebサイトを運営する場合、サーバーが停止することで収益が落ちてしまう恐れもあるため注意が必要です。

万が一の被害を最小限に抑えるためにも、SLAを導入しているレンタルサーバーを選ぶようにしましょう。

なお、SLAの保証対応は、各レンタルサーバーによって異なるため、各社の公式サイトを必ず確認してください。

SLAはサーバーの稼働率を保証するわけではない

SLAはサーバーの稼働率自体を保証する制度ではないため注意しましょう。

レンタルサーバーの公式サイトに「SLA99.99%」という記載があると、サーバーの稼働率が99.99%以上であることを保証していると勘違いしてしまう方もいるかもしれません。

SLAは実際の稼働率が保証対象の稼働率を下回った際に、返金対応が行われる制度です。

SLAの保証内容については、事前に公式サイトをチェックしてくことをおすすめします。

稼働率の定義を確認する

レンタルサーバーの稼働率の定義を確認しましょう。

稼働率を公式サイトに記載しているレンタルサーバーの中には、稼働率の算出方法を掲載しているケースもあります

特に確認すべき内容は非稼働時間の定義です。非稼働時間の定義はレンタルサーバーによって異なります。

サーバーのメンテナンス時間や短時間の障害などは、非稼働時間に含まれないケースもあります。

サーバーの稼働率の定義はSLAの保証対応にも関係するため、忘れずに確認しましょう。

障害情報を確認する

レンタルサーバー公式サイトに掲載されている障害情報を確認しましょう。

実際に発生した障害情報を確認することで、サーバーに関する以下の情報を把握できます。

障害情報で把握できる内容
  • 障害の発生頻度
  • 復旧にかかった時間
  • 障害内容

障害の発生頻度が低かったり、復旧までの時間が短かったりするレンタルサーバーは安定性が高い傾向にあるため参考にしましょう。

またレンタルサーバーによっては、障害情報以外にも、サーバーのメンテナンス予定も記載しているケースもあります。

実際にさくらのレンタルサーバでは、現在のメンテナンス・障害情報以外にも、今後のメンテナンスのスケジュールや作業にかかる時間、影響範囲などを詳細に掲載しています。

「急にサーバーが停止したら困る」という方は、レンタルサーバーがメンテナンス情報を発信しているかも確認しましょう。

口コミや評判を確認

実際のサーバーの停止頻度や、復旧までの時間などが気になる方は、口コミや評判も確認しましょう。

口コミや評判には、実際にサーバーを使用している利用者の声が記載されており、とくにサーバー障害情報に関する不満は書き込まれやすいためです。

サーバーが停止した際には、口コミや評判に、サイトが閲覧できないことや復旧までにどれくらいの時間がかかったなどが書き込まれるため参考になります。

レンタルサーバーによってサーバーの非稼働時間の定義はさまざまです。そのため、サーバーが停止しても公式サイトに障害情報が掲載されないケースもあります。

公式サイトの情報だけでなく利用者の声も参考にして、どれだけサーバーが安定しているかを確認しましょう。

サーバーを使用する際は、稼働率99.99%以上のレンタルサーバーがおすすめ

稼働率99.99%以上のレンタルサーバーがおすすめ

快適にWebサイトを運営するためにも、サーバーを使用する際には稼働率99.99%以上のレンタルサーバーを選びましょう

ただし、公式サイトに「稼働率99.99%」と記載があっても、実際の稼働率が99.99%を下回る可能性もあります。

稼働率が99.99%を下回った際に保証される、SLAを導入しているレンタルサーバーを選ぶことをおすすめします。

以下は稼働率が99.99%以上のレンタルサーバーの一覧です。

レンタルサーバー稼働率SLAの有無
Xserver99.99%SLAあり
さくらのレンタルサーバ99.99%SLAあり
Xserverビジネス99.99%SLAあり
CPIレンタルサーバー100%SLAあり
ConoHa WING99.99%SLAあり
mixhost99.99%SLAあり
ロリポップ!99.99%SLAあり
お名前.comレンタルサーバー99.99%SLAあり
ヘテムル99.99%SLAなし
レンタルサーバーの稼働率一覧

安定したサーバーを利用したい方は、上記のサーバーを選ぶとよいでしょう。

もっと詳しくおすすめレンタルサーバーを比較したい方は、以下の記事をご覧ください。

関連記事 おすすめレンタルサーバー比較ランキング【2024年最新版】

サーバーの稼働率に関するよくある質問

サーバーの稼働率について、よくある質問とその回答をまとめました。

SLAと稼働率の違いは?

SLAはサービスの品質を保証する制度です。保証制度のことであり、サーバーの安定性を示す稼働率とは違います。

レンタルサーバーの場合、実際の稼働率がSLAに記載されている稼働率を下回った場合、返金対応が行われます。

SLAの稼働率の目安は?

SLAの稼働率の目安は99.99%以上です。SLAの稼働率が99.99%の場合、1日に8.76秒以上サーバーが停止した場合、保証の対象となります。

サービス稼働率の計算式は?

サービス稼働率(サーバー稼働率)は以下の計算式で算出できます。

稼働率の計算式

サービス稼働率(%)=(サービス総時間 ー サービス非稼働時間)÷ サービス総時間 × 100

サーバーを選ぶ際には稼働率99.99%以上のレンタルサーバーを選ぼう

稼働率を重視したサーバーの選び方は以下のとおりです。

「稼働率」を重視してレンタルサーバーを選ぶときのポイントまとめ

  • 稼働率が記載されているか
  • SLAを導入しているか
  • 稼働率の定義は何か
  • 障害情報を確認する
  • 安定性に関する口コミや評判を確認する

安定したWebサイトを運営したい場合は、サーバー稼働率が99.99%以上のレンタルサーバーを選びましょう。

ただし、サーバーの非稼働時間の定義はレンタルサーバーによって異なるため、事前に各社のサーバー稼働率の算出方法を確認してください。

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