「ファクタリングってどんな仕組みなの?」
「ファクタリングのデメリットはなに?」
このような悩みを解決します。
ファクタリングとは、売掛債権をファクタリング会社に買い取ってもらうスピーディかつ便利な資金調達方法です。
一方で、ファクタリング会社には悪徳業者も存在するため、利用する際は注意しなければなりません。
この記事ではファクタリングの仕組みを図解で解説し、安心して利用できるファクタリングサービスも後半で紹介するので、ぜひご覧ください。
当サイトでは「ファクタリングのおすすめ業者」も紹介しています。
業者選びでお悩みの方はチェックしてみて下さい!
ファクタリングとは?
ファクタリングとは、ファクタリング利用者の売掛債権をファクタリング会社に買い取ってもらう資金調達方法です。
ファクタリングでは最短即日でスピーディに資金調達できます。
その理由は、ファクタリングの必要書類が銀行融資などと比較して少なく、オンライン完結も可能だからです。
ファクタリングは資金繰りの改善や事業拡大したい場合など、手元に現金がほしい場合に利用することになります。
続いて、ファクタリングはどのような仕組みなのか、図解で見ていきましょう!
ファクタリングの意味について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
ファクタリングの仕組み【図解あり】
ファクタリングとは簡単に説明すると、利用者(あなた)が売掛債権をファクタリング会社に売却し、売掛先からの入金前に資金を調達する仕組みになります。
ファクタリングの仕組みを理解するには、登場人物の役割と関係性に着目するとイメージがしやすいです。
- 利用者(あなた)・・・・売掛債権を売却して入金予定の資金を早めに受け取る
※ファクタリング会社とは契約関係、売掛先(取引先)とは取引関係 - ファクタリング会社・・・利用者から売掛債権を買い取って入金予定前に資金を振り込む
※以下で解説する3社間ファクタリングの場合、売掛先(取引先)とは契約関係 - 売掛先(取引先)・・・・売掛金を支払う
利用者(あなた)とファクタリング会社が主役で、売掛先(取引先)はサブで登場するイメージです。
具体的には、ファクタリングは「登場人物が2社か3社か」によって、次の2種類に分類できます。
- 2社間ファクタリング
- 3社間ファクタリング
2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違いは、売掛先(取引先)が登場するかしないかです。
それぞれの特徴について以下で図解を用いて解説します。
2社間ファクタリング【図解あり】
2社間ファクタリングは利用者(あなた)とファクタリング会社の2社のみで成立します。
2社間ファクタリングの特徴は以下のとおりです。
- 売掛先(取引先)にファクタリング契約がバレない!
※売掛先が登場しないため - 審査スピードが早め
※売掛先への通知・承認手続きが不要なため - 手数料が高め
※利用者(あなた)が売掛債権の代金を使い込むリスクがあるため - 利用者がファクタリング会社に売掛債権の代金を返済
※利用者は売掛先から回収した売掛債権の代金をファクタリング会社に一括で返済する必要があるため
具体的にイメージしやすいよう、2社間ファクタリングの利用事例を1つご紹介します。
・ファクタリング種別:2社間ファクタリング
※引用元:ベストファクター「塗装業社様のファクタリング事例」
・ファクタリング会社:ベストファクター
・目的:塗装の受注ラッシュに伴う先出しの費用を準備するため
・調達金額:60万円
・元請(売掛先)に知られずに資金調達完了
・申し込みから即日で口座に現金が振り込まれた
売掛先(取引先)に知られずに資金調達したい場合は、2社間ファクタリングを利用しましょう!
3社間ファクタリング【図解あり】
3社間ファクタリングは利用者(あなた)・ファクタリング会社・売掛先(取引先)が関わる契約です。
3社間ファクタリングには以下のような特徴があります。
- 売掛先(取引先)の合意が必要!
※ファクタリング契約に売掛先が登場するため - 審査スピードが遅め
※売掛先への通知・承認手続きが必要なため - 手数料が安い
※利用者(あなた)が売掛債権の代金支払いを滞らせるリスクがないため - 売掛先がファクタリング会社に売掛債権の代金を直接返済
※売掛先が登場することで売掛債権の代金支払いを利用者経由で行う必要がないため
3社間ファクタリングの利用事例は以下のとおりです。
・ファクタリング種別:2社間・3社間ファクタリングの併用
※引用元:ベストファクター「システム開発会社様の利用事例」
・ファクタリング会社:ベストファクター
・目的:事業拡大(スタッフ増員)に伴う先出しの費用を準備するため
・調達金額:950万円
・売掛先(取引先)に資金繰りの事情を相談し、ファクタリング利用について快諾された
・申し込みから5日程度で口座への現金振込を確認
資金調達の手数料を安くしたい場合、3社間ファクタリングを利用しましょう!
ファクタリングを利用するメリット
ファクタリングを利用するメリットは以下の4つです。
ファクタリングを利用するメリットを把握し、ファクタリングを最大限に活用しましょう!
以下で詳細について解説します。
売り上げをすぐに現金化できる
売り上げをすぐに現金化できるのは、ファクタリングを利用する最大のメリットといえます。
現金化までの時間が短い理由は、利用者が売掛債権の代金を売掛先からの入金前に売却できるからです。
主要ファクタリング会社の「現金化までの最短時間」を以下の表で整理しました。
ファクタリング会社 | 現金化までの最短時間 |
ペイトナーファクタリング | 10分 |
PAYTODAY | 30分 |
QuQuMo | 2時間 |
日本中小企業金融サポート機構 | 3時間 |
ビートレーディング | 即日 |
最近では、最短即日で現金化できるファクタリング会社が増えています。
ファクタリングを利用して早期の現金化を実現し、資金繰りを改善しましょう!
即日ファクタリングについて詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
返済負担のない資金調達ができる
返済負担のない資金調達ができるのもファクタリングを利用するメリットになります。
「返済負担はない」といえるのは、ファクタリングには以下の特徴があるためです。
- ファクタリングは銀行融資のような借入ではない
- ファクタリングでは保証人が必要ない
ファクタリングと銀行融資の具体的な違いを以下の表で整理しました。
ファクタリング | 銀行融資 | |
借入有無 | なし | あり |
---|---|---|
返済負担 | なし | あり |
金利分の支払い | なし | あり |
保証人・担保 | 不要 | 必要 |
手数料 | あり | あり |
ファクタリングは返済負担のない安心のサービスといえます。
2社間ファクタリングなら売掛先に知られない
2社間ファクタリングでは売掛先にファクタリングの件を知られることはありません。
売掛先に知られない理由は、2社間ファクタリングでは利用者とファクタリング会社のみが登場し、売掛先への連絡・承認が不要だからです。
2社間ファクタリングの仕組みについて、3社間ファクタリングと比較して以下の表で整理しました。
2社間ファクタリング | 3社間ファクタリング | |
登場人物 | 利用者 ファクタリング会社 | 利用者 ファクタリング会社 売掛先 |
---|---|---|
売掛先への通知・承認 | 不要 | 必要 |
売掛債権の代金支払い | 利用者→ファクタリング会社 | 売掛先→ファクタリング会社 |
ファクタリングの事実を売掛先に知られた場合、「資金繰りが困難」と判断されて今後の取引に影響が出る可能性があります。
売掛先との関係や今後の取引を悪化させたくない場合、2社間ファクタリングを利用するのがおすすめです。
貸借対照表に影響がない
ファクタリングは貸借対照表への影響がありません。
その理由は、ファクタリングとは売掛債権の売却であり、銀行融資のように「借入金(負債)」とはならないからです。
貸借対照表に影響がないと、以下のようなメリットがあります。
ファクタリングが貸借対照表に影響がないことを理解し、ファクタリングをより安心して利用しましょう!
ファクタリングを利用する際のデメリット
ファクタリングを利用する際のデメリットは以下の3つです。
ファクタリング利用時のデメリットを事前に把握できれば、ファクタリングで失敗するリスクを減らせます。
以下で各デメリットについて見ていきましょう!
手数料がかかる
ファクタリングでは手数料がかかるのがデメリットの1つ目です。
ファクタリングの手数料に関して、以下の予備知識を知っておきましょう。
- ファクタリング会社は手数料により利益を得ている
- 利用者は現金を早期に調達できる代わりに手数料の支払いが必要となる
また、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングで手数料の相場が異なることにも留意が必要です。
ファクタリングの種類 | 手数料の相場 | |
2社間ファクタリング | 8〜18% | |
3社間ファクタリング | 2〜9% |
手数料の相場を押さえた上で優良なファクタリング会社を選定しましょう。
ファクタリングの手数料について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
手数料が安いファクタリング業者について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
悪徳業者も存在する
デメリットの2つ目は悪徳業者も存在することです。
ファクタリング自体は安心のサービスですが、悪徳業社が「給与ファクタリング」などと称して違法な貸金を行うこともあります。
※引用元:金融庁「ファクタリングの利用に関する注意喚起」
実際に事件になったこともあるので十分に注意してください。
悪徳業者には以下のような特徴があります。
ファクタリングでは業社選びが重要です。
悪徳業者の特徴を押さえ、ファクタリング契約の際に見分けられるようにしましょう!
ファクタリングの悪徳業者について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
給与ファクタリングについて詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
3社間ファクタリングは売掛先の承認が必須
デメリットの3つ目は、3社間ファクタリングでは売掛先の承認が必須なことです。
3社間ファクタリングでは利用者・ファクタリング会社・売掛先の3社が登場し、「売掛先への通知・承認」の手続きが必要になります。
「売掛先への通知・承認」として必要な手続きは以下の2つです、
・3社間ファクタリングの利用にあたり、売掛先に承認をもらう。
・ファクタリング会社による売掛債権の買い取り完了後、売掛先に「債権譲渡通知」を行う。
3社間ファクタリングでは売掛先への通知・承認手続きにより審査時間が遅くなるため、留意した上で申し込みましょう。
おすすめのファクタリング業社
おすすめのファクタリング業社5選は以下のとおりです。
ファクタリング会社には悪徳業者もいますが、当サイトでは安心して利用できる業者のみ紹介しています。
各サービスの特徴について以下で見ていきましょう!
日本中小企業金融サポート機構
対象 | 法人・個人 |
取扱サービス | 2社間・3社間ファクタリング |
サービスの特徴 | ・必要書類が2点のみ(売掛債権の書類、通帳のコピー) ・手数料1.5%〜10% ・最短即日で現金化 |
URL | https://chushokigyo-support.or.jp/scomplete/ |
日本中小企業金融サポート機構は関東財務局長などが認定する経営支援機関になります。
他社と比べたメリットは以下の2つです。
手数料は一般社団法人だからこそ実現可能な業界屈指の安さとなっています。
日本中小企業金融サポート機構は費用を抑えて資金調達したい方におすすめのファクタリングサービスです。
日本中小企業金融サポート機構について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
ビートレーディング
対象 | 法人・個人 |
取扱サービス | 2社間・3社間ファクタリング |
サービスの特徴 | ・取引実績5.2万社以上、累計買取額1,170億円 ・必要書類が2点のみ(売掛債権の書類、通帳のコピー) ・手数料2%〜 ・最短即日で現金化 ・3万円から利用可能 |
URL | https://betrading.jp/ |
ビートレーディングは1985年に設立された老舗のファクタリング会社です。
他社と比べたメリットは以下の3つになります。
ビートレーディングの取引実績・累計買取額は他社と比べて圧倒的に高いです。
企業の信頼度と必要書類・利用可能額の少なさを重視したい方は、ビートレーディングを利用しましょう!
ビートレーディングの評判について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
QuQuMo
対象 | 法人・個人 |
取扱サービス | 2社間ファクタリング |
サービスの特徴 | ・必要書類が2点のみ(請求書、通帳) ・手数料1%〜 ・最短2時間で現金化 ・債権譲渡登記が不要 |
URL | https://ququmo.com/ |
QuQuMoは2017年に設立された比較的新しいファクタリング会社になります。
他社と比べたメリットは以下の2つです。
QuQuMoの手数料の安さと現金化までの時間は業界最高水準を誇ります。
手数料と資金調達時間にこだわりたい方はQuQuMoの利用を検討しましょう!
QuQuMo(ククモ)の評判について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
ペイトナーファクタリング
対象 | 法人・個人 |
取扱サービス | 2社間ファクタリング |
サービスの特徴 | ・必要書類が3点(売掛債権の書類、本人確認書類、通帳のコピー) ・手数料10% ・最短10分で現金化 |
URL | https://paytner.co.jp/factoring |
ペイトナーファクタリングは法人・個人向けの2社間ファクタリングを提供する会社です。
他社と比べたメリットは以下のとおりです。
ペイトナーファクタリングの現金化までの時間は業界トップ水準になります。
ペイトナーファクタリングでは初回の申請可能金額が25万円と少ないため、フリーランスや個人事業主に向いているといえます。
ペイトナーファクタリングの評判について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
PAYTODAY
対象 | 法人・個人 |
取扱サービス | 2社間ファクタリング |
サービスの特徴 | ・AI審査を取り入れ ・必要書類が4点(請求書、本人確認書類、入出金明細、決算書) ・手数料1%〜9.5% ・最短30分で現金化 ・10万円から利用可能 ・債権譲渡登記が不要 |
URL | https://paytoday.jp/ |
PAYTODAYはAI審査を取り入れたオンライン完結型のファクタリング会社になります。
他社と比べたメリットは以下の2つです。
AI審査の取り入れは手数料の安さとスピーディな入金に繋がっているといえます。
手数料の安さや入金スピードを重視したい方はPAYTODAYを利用しましょう!
ファクタリングの仕組みに関するよくある質問
ファクタリングの仕組みに関するよくある質問は以下の4つです。
以下で詳細に解説します。
ファクタリングの売掛金とは?
ファクタリングの売掛金とは、企業が取引先に対して保有する売掛債権をファクタリング会社へ売却して手数料を差し引いた現金を得る仕組みです。
手数料は引かれますが、早期に資金を確保できるため企業の資金繰りの改善に役立ちます。
ファクタリングはやばい?
「ファクタリングはやばい」と言われることがあるため、真相を解説します。
ファクタリングがやばいと言われる理由は以下の3つです。
一方、「やばい」が良い意味で使われた場合は以下の内容となります。
周りの言動に翻弄されず、自身でファクタリングの事実関係を押さえた上で利用しましょう!
ファクタリングはやばい?について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
ファクタリングの手数料はいくら?
ファクタリング手数料の相場を以下の表で整理しました。
ファクタリングの種類 | 手数料の相場 | |
2社間ファクタリング | 8〜18% | |
3社間ファクタリング | 2〜9% |
ファクタリングの手数料では、以下の2点に注意しましょう。
・2社間ファクタリングと3社間ファクタリングで手数料の相場が異なる。
・不当な手数料を提示する場合は悪徳業者である可能性が高い。
手数料はファクタリング会社を選定する際の重要な判断基準となります。
ファクタリングでは手数料の相場を意識して契約しましょう!
ファクタリングの手数料について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
手数料が安いファクタリング業者について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
ファクタリングで取り立てが発生することはある?
安全なファクタリング会社で取り立てが発生することはありません。
その理由は、ファクタリングは借入ではなく貸金業法の取り立てを受けることはないからです。
ただし、悪徳業者と契約してしまうと、ファクタリングと称した違法な取引や取り立てが発生するリスクがあるので注意してください。
安全なファクタリング会社を選定し、取り立てに関する悩みをなくしましょう!
ファクタリングは違法?
ファクタリングは違法ではありません。
なぜなら、ファクタリングとは法律に基づく債権の譲渡(売買)契約だからです。
具体的には、ファクタリングの法的根拠として民法第466条で以下のとおり記載されています。
第466条(債権の譲渡性)
引用元:e-Gov法令検索
債権は、譲り渡すことができる。ただし、その性質がこれを許さないときは、この限りでない。
悪徳業者の存在によりファクタリング自体が違法と勘違いされることがあるので、注意しましょう。
ファクタリングの違法について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
売掛金をファクタリング業社に払えない(返済できない)場合どうなる?
売掛金をファクタリング会社に払えない場合は、法的な問題(詐欺罪など)や信用を失うリスクが伴います。
必要に応じては専門家に相談する必要があるかもしれません。
対処法として早期の連絡と資金繰りの見直しが求められます。
ファクタリングは資金をスピーディに調達できる仕組み!
ファクタリングは売掛債権を売却することでスピーディに資金調達できる仕組みです。
ファクタリングの仕組み・メリット・デメリットを把握した上で、本記事で紹介した「安心して利用できるファクタリングサービス」を選べばスムーズに利用できます。
悪徳業者や手数料に注意し、ファクタリングを有効活用しましょう!