海外FXのスキャルピングにおすすめの口座は?最適な業者5選から禁止事項まで解説
海外FXでスキャルピングする際は、業者の選定が重要です。
業者によっては、スプレッドが広がっていたり制限されていたりします。
このような方に向けて、本記事では現役トレーダーが海外FXでスキャルピングを行うメリットやオススメの業者を詳しく解説いたします。
トレード時の注意点も解説いたしますので、ぜひ一度読んでみてください。
海外FXのスキャルピングにおすすめの口座条件
海外FXでスキャルピングをする際に考慮すべき口座条件は以下の7点です。
スキャルピングが制限や禁止されてない
まずは、スキャルピングの制限や禁止がないかを確認するのが重要です。
業者の中には、トレードの回数や条件に制限を設けている業者もあります。
そのため、市場の流動性や時間帯によっては不利な条件でトレードを行うかもしれません。
また、スキャルピングを禁止している業者は以下の2社です。
トレード開始前に、利用規約を確認しておきましょう。
利用規約が英語のみの場合、DeepLなどの翻訳ツールを使うと便利です。
スプレッドと取引手数料が安い
スプレッドと取引手数料が安い業者を選びましょう。
たとえば1万通貨でトレードをする場合、スプレッドが1違うだけで1,000円も利益に差が出ます。
また、トレードごとに手数料を課す業者もいるため、なるべく手数料が安いか無料の業者を選ぶべきです。
利益を最大化したいなら、スプレッドと取引手数料が安い業者を選びましょう。
海外FXのスプレッドについて詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
約定力が高いECN方式の口座がある
スキャルピングでは、ECN口座を提供している業者を利用しましょう。
FXの注文方式は、以下の2つに分かれます。
- DD(Dealing Desk)方式
- NDD(Non Dealing Desk)方式
違いはディーラーがいるか否かであり、スキャルピングにはディーラーがいないNDD方式が最適です。
さらに、NDD方式は以下の2つに分かれます。
- STP(Straight Through Processing)方式
- ECN(Electronic Communications Network)方式
違いは業者の介入度だけであり、ECNは業者の介入はあまりありません。
スキャルピングにはECN方式が最適で、STPに比べてスプレッドが狭く約定力も高いです。
ただし、明け方やマイナー通貨ペアのトレード時にはスプレッドが広がる可能性があります。
参考までに、DD方式とNDD方式の違いを下記にまとめました。
DD | ECN | STP | |
---|---|---|---|
ディーラーの存在 | あり | なし | なし |
注文の行方 | ディーラー | 電子取引所 | FX業者 |
スプレッドなどの手数料 | なし | 低い | 高い |
海外FXのNDD方式について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
スリッページが起きにくい
経済指標発表後など流動性が高い時間帯で注文が執行されずに、希望価格とは離れた価格で注文が執行されてしまう現象です。
希望通りに注文が執行されないと、トレードの計画が大きくズレます。
スリッページを最小限に抑えるためには、約定率や業者のサーバー管理体制のチェックが必要です。
特に、EQUINIX(エクイニクス)のように世界中の金融機関が利用している信頼性の高い管理会社に委託しているかをチェックしましょう。
約定率やサーバーの管理体制は、公式サイトで確認できます。
最大レバレッジが高い
できるだけ、レバレッジが高い業者を選ぶのも重要です。
スキャルピングでは、数pipsを狙う短期トレードを繰り返します。
レバレッジが高ければ、利益を大きくできたり資金管理がしやすかったりするメリットがあります。
ただ損失も増えるため、自分のリスク許容度に応じて最適なレバレッジを提供する業者を検討しましょう。
海外FXのハイレバレッジについて詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
ロスカット水準が低い
ロスカット水準が低い業者も選択肢に入ります。
スキャルピングは短期間のトレードではあるものの、多少の値動きですぐにロスカットが執行されるのは考えものです。
ロスカット水準が低ければ低いほど、ポジションをキープできるので長期的には勝率が高くなります。
安定したスキャルピングを行う以上、ロスカット水準の低い業者は必須です。
ストップレベルが狭い
ストップレベルの狭さも考慮に入れましょう。
ストップレベルは、指値や逆指値などの予約注文を現在の価格からどれだけ離して設定できるかの距離です。
たとえば、ストップレベルが1pipsで現在のレートが100円の場合、99円か101円以内で予約注文ができます。
理想は0ですが、通貨ペアによって異なる場合があるため公式サイトでの確認は必須です。
海外FXでスキャルピングするメリット
海外FXでスキャルピングするメリットは以下の4点です。
ハイレバでスキャルピングできる
海外FXでは、高いレバレッジでスキャルピングができます。
国内FXでは金融庁が25倍までと決めていますが、海外FXは無制限です。
そのため、少ない軍資金でも大きなポジションを取れるので、利益も期待できます。
以下の条件で、10pips動いた場合の利益の違いを表にまとめました。
- 現在レート:100円
- 通貨量:1万通貨
- 軍資金:100万
1倍 | 25倍 | 100倍 | |
---|---|---|---|
必要証拠金 | 1,000,000円 | 400,000円 | 100,000 |
ロット数 | 0.1 | 2.5 | 10 |
10pips動いた 場合の損益 | 1,000円 | 25,000円 | 100,000円 |
海外FXのハイレバについて詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
ゼロカットシステムで借金リスクがない
ゼロカットシステムがあれば、借金のリスクがありません。
ゼロカットシステムは、急な値動きにより証拠金以上の損失が出た際に業者が損失を負担する仕組みです。
国内ではゼロカットシステムは禁止のため、損失は追証としてトレーダー自身が払います。
ただし、ゼロカットシステムの執行タイミングは業者によって異なるため、利用規約の確認は必要です。
海外FXの追証について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
ボーナスを使ってスキャルピングができる
海外FXでは、ボーナスを使ってスキャルピングもできます。
国内FXに比べて、ボーナスの金額が大きいため軍資金が少なくてもトレードが可能です。
ボーナスだけで利益を出すのも夢ではありませんが、使用条件はトレード前に確認する必要があります。
海外FXのボーナスについて詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
為替変動のリスクが小さい
為替変動のリスクが小さいのもメリットです。
基本的に市場の値動きは緩やかですが、経済指標の発表時などでは大幅な値動きが発生します。
そのため、デイトレードやスイングトレードに比べて、為替変動のリスクはあまりありません。
スキャルピングはリスク管理を行いやすいトレードスタイルといえます。
海外FXでスキャルピングするデメリット
逆に、海外FXでスキャルピングをするデメリットを以下2つの観点から解説します。
取引手数料が多くかかる
海外FXでは、取引手数料が多くかかります。
国内とは注文方式が異なるため、取引手数料が高いのは致し方ありません。
その上、海外FXでは流動性や時間帯によってスプレッドが変わるため、コストを重視するなら国内FXの利用も検討すべきでしょう。
しかし、適切な分析の上でエントリーと利益確定ができれば、コスト以上の利益が見込めます。
分析が必須
スキャルピングでは、正確な分析が必須です。
為替変動のリスクが少ないため、ファンダメンタルズ分析よりもテクニカル分析が重要になります。
分析スキルを磨くためには、ボーナスやデモ口座を活用して様々なテクニカル分析を試してみましょう。
実際に試せば、本番でもトレードの成功率が高まる分析スキルが身につきます。
スキャルピングにおすすめの海外FX業者
ここまで海外FXでスキャルピングするの業者の選定基準やメリットをお伝えしました。
実際におすすめの業者は下記の5社です。
- AXIORY
- Exness
- TitanFX
- Tradeview
- ThreeTrader
AXIORY
- スプレッドが狭い上、取引手数料0
- EQUINIXにサーバー管理を依頼しているため、抜群の約定率
- 信託保全を採用しており、万が一の倒産にも対応
AXIORYのスタンダード口座は、スプレッドの狭さに加え取引手数料も0なので、非常にローコストでトレードできます。
また、サーバー管理をEQUINIX社に委託しているため、約定率も申し分ありません。
顧客資金の管理に信託保全を採用しているため、安全性にも優れています。
Exness
- ロスカット水準とストップレベルが共に0
- 実質無制限のレバレッジにより、資金管理も行いやすい
- 業界最難関の金融ライセンスを取得済みのため、安全性も抜群
Exness(エクスネス)はAXIORY以上にスプレッドが狭い上、ロスカット水準とストップレベルが0となっています。
レバレッジも実質無制限となっており、少ない軍資金でも大きなトレードが可能です。
AXIORYよりもスキャルピングに特化しているため、トレードを戦略的に行いたい方に向いています。
口座は初心者であればスタンダード口座。中級者以上であればプロ口座がおすすめです。
TitanFX
- 取引制限がないため、いつでもスキャルピング可能
- 為替以外の金融商品でもスキャルピング可能
- ボーナスは一切ないため、軍資金はある程度必要
TitanFXでのおすすめはゼロブレード口座で、スタンダード口座に比べてさらに狭いスプレッドを提供しています。
また、ゼロブレード口座なら為替以外の金融商品でもスキャルピングが可能です。
スキャルピングに一切の制限がないため、自由自在にトレード戦略を組み立てられます。
Tradeview
- 最小スプレッドが0.1と激狭
- リーズナブルな取引手数料
- 最大レバレッジは200倍まで
Innovative Liquidity Connector口座は、ドル円の最小スプレッドが0.1と非常に狭いです。
取引手数料は往復4ドルなので、コストを抑えたい方にとって大きなメリットになります。
コストを抑えつつ、着実に利益を重ねたい方にとっては選択肢の1つとなり得ます。
ThreeTrader
- 取引制限は一切なし。狭いスプレッドも魅力
- トレードごとにポイントが貯められ、様々な商品と交換可能
- 初回入金額が10万円。
平均スプレッドが1pips以下という極めて狭いスプレッドを提供している上、取引制限もありません。
最大の特徴はトレードごとに獲得したポイントで、キャッシュバックやiPhoneなどの賞品と交換できる点です。
おすすめの口座はRawゼロ口座で、最小スプレッド0でトレードできます。
海外FXのスキャルピングでおすすめ手法
海外FXでスキャルピングをする際におすすめの手法を以下4つにまとめました。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドは、1980年代にジョン・ボリンジャーによって開発されたテクニカル分析です。
中心の移動平均線と上下に配置された2つの標準偏差を使って市場の規模と加熱感を測ります。
一般的な使い方は以下の2つです。
- トレンド相場:バンドウォークに沿った順張りトレード
- レンジ相場:2つ目のバンドでの逆張りトレード
あらゆる状況で使えるテクニカル分析といえます。
移動平均線
移動平均線は、最も基本的なテクニカル分析の一つです。
ある一定期間の価格を平均化したデータを線としてチャートに表示し、トレンドの向きや強さ、持続性を判断するために使います。
使い方は以下の3つです。
- ゴールデンクロス:短期線が長期線を上回る時にエントリー
- デッドクロス:短期線が長期線を下回る時にエントリー
- パーフェクトオーダー:複数の移動平均線の向きでトレンドを測る
移動平均線もあらゆる状況で使えるテクニカル分析です。
押し目・戻り目狙い
トレンド相場では、押し目買いや戻り売りは定番の手法です。
押し目とは上昇トレンドで一時的に価格が下落する局面で、戻り目は逆の局面を指します。
どちらも、トレンド相場のエントリーシグナルとして利用されます。
ただし、基本的には逆張りとなるため、タイミングを誤ると損切りせざるを得ません。
複数のテクニカル分析でトレンドが継続するかを総合的に判断する必要があります。
キリ番を狙う
キリ番狙いは、50pipsごとのキリの良い数字をターゲットにする手法です。
世界共通の心理サポートやレジスタンスとして機能するため、到達時に反発する可能性があります。
逆を言うと、このキリ番を抜けた際に大きく値動きをする可能性が高まります。
シンプルなトレードをしたい場合、キリ番からの逆張りは効果的な戦略です。
海外FXのスキャルピングの禁止事項
海外FXでスキャルピングをする際の禁止事項は以下4点です。
複数口座/複数業者をまたいでの両建てスキャルピング
複数口座や業者をまたいでの両建てスキャルピングは、ほとんどの海外FX業者で禁止されています。
両建てとは、異なる口座や業者間で買いと売りの両方のポジションを持つ買い方です。
仮にどちらかに損失が出てもゼロカットシステムで補填される上、もう一方のポジションで利益が得られます。
両建てはゼロカットシステムの悪用による詐欺と見なされ、出金拒否や口座凍結となります。
裁定取引
裁定取引は、異なる市場や業者間で発生する為替レートの不一致を利用して利益を得るトレードです。
「業者Aではドル円が100円で他の業者では105円となっているとします」
このとき、業者Aでドルを購入すれば価格が是正されたタイミングで差額分の利益が得られます。
しかし、実際には裁定取引を行うのは不可能に近いため、わざわざ行うメリットはありません。
窓開けのみを狙ったスキャルピング
窓開けは市場のクローズ時に何らかのイベントが発生した際、週末とは大きく異なる価格でオープンする現象です。
この差を埋める動きに沿ってトレードを行えば、ギャップの分だけ利益が得られます。
そのため、ほとんどの海外FX業者では禁止されており出金拒否や口座凍結となります。
経済指標発表前後のみを狙ったスキャルピング
経済指標発表前後のみを狙ったスキャルピングも禁止です。
- 米国の雇用統計:ドル
- ECB(ヨーロッパ中央銀行)の政策金利発表:ユーロ
- GDP(国内総生産)速報値:日本含めた世界各国
普段、トレードしている分には問題ないですが、経済指標発表時のみのトレードはペナルティの可能性が高いです。
しかし、指標発表による値動きは、経済指標の結果と市場参加者との予測との間にギャップがあるときに発生します。
結果が予想通りであれば、値動きは限定的になるか織り込み済みとして事前に動いている可能性が高いでしょう。
スキャルピングを禁止している海外FX業者
スキャルピングはほとんどの海外FXで認可されています。
しかし、中にはスキャルピングを全面的に禁止している業者がいます。
iFOREX
iFOREXでは、スキャルピングを全面的に禁止しています。
カスタマーサポートや運営会社の顧客契約でも、スキャルピングは許可されていないことが明記されています。
しかし、インターネット上でiFOREXを使用してスキャルピングを行っているという書き込みを見たという方もいるかもしれません。
真偽は不明ですが、規約に明記されている以上スキャルピングは行わない方が無難でしょう。
その上、iFOREXではレバレッジが最大400倍までなので、今回紹介した海外FX業者の方がスキャルピング環境は優れています。
海外FXのスキャルピングに関する注意点
海外FXのスキャルピングに関する注意点を以下4つの視点から解説します。
スキャルピング制限している業者もある
スキャルピングを許可しているとはいえ、制限のある業者もあります。
たとえば、XMではスキャルピング自体は許可されているものの、窓開けや経済指標発表時では禁止です。
利用規約に違反すると、出金拒否や口座凍結などのペナルティがあります。
したがって、利用規約の範囲内でスキャルピングを行うのが重要です。
国内FX業者よりも取引コストが高い
国内FX業者よりも取引コストが高い点に注意しましょう。
国内FXではトレーダーの損失が業者の利益となるため、比較的狭いスプレッドで利用できます。
一方、海外FXの主な収益源はスプレッドと取引手数料のため、流動性の低い時間帯ではスプレッドを広げてコストを高くします。
コストが最優先であれば、海外FXよりも国内FXの利用を検討しましょう。
海外FXと国内FXの違いについて詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
スプレッドは変動制
スプレッドは変動制となっている点も注意しましょう。
国内ではスプレッドは基本的には固定なので、いつでも同じスプレッドでトレードできます。
一方、海外では変動スプレッド制を採用しているため、市場の流動性や時間帯によってスプレッドが変動します。
状況によっては不利な条件でトレードする可能性があるため、国内FX以上にエントリーや決済のタイミングに注意が必要です。
海外FXのスプレッドについて詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
EA(自動売買)でのスキャルピング取引もOK
業者によっては、EAによるスキャルピングもOKです。
EA(Expert Adviser)は、いわゆる自動売買プログラムで特定のロジックに基づいたトレードを自動で行います。
スキャルピング専用のEAも存在するため、MT4やMT5を提供している業者であれば検討の余地があります。
ただし、規約違反に該当するEAの使用は禁止なので注意が必要です。
海外FXのスキャルピングに関するよくある質問
秒スキャ・高速スキャルでおすすめな海外FX業者はどこですか?
AXIORYとExnessで、どちらもスプレッドは狭く取引制限もありません。
AXIORYは信託保全を採用しており安全面では有利ですが、トレード環境面ではExnessが有利といえます。
最終的には、好みにあわせて選んでください。
海外FXで1億円出金できる業者はありますか?
以下の3社が1億円の出金が可能な業者です。
- XMTrading
- AXIORY
- Exness
3社の共通点は、会社としての信頼度が高い点です。
XMTradingとExnessは最高難易度の金融ライセンスを取得しており、AXIORYは信託保全を採用しています。
ただし、資格や制度だけでなく利用者の評判も含めて判断するのが重要です。
海外FXのスキャルピングで勝てない理由は?
海外FX業者の中には、スプレッドを広く設定しているところもあります。
スキャルピングは小さな価格変動を利用してトレードを行う戦略なので、スプレッドが高いと利益を出すのが難しくなります。
【まとめ】海外FXのスキャルピングは業者の選定がカギ!
以上、海外FXのスキャルピングについてまとめました。
海外FXでは、国内以上にスキャルピングを行う環境は整っています。
最大レバレッジやスプレッドなどのコストを考慮し、自分にあった最適な業者を選びましょう。
また、利用規約を確認し、規約違反となるようなトレードを避けるのも忘れてはいけません。
今回の記事が参考になれば幸いです。