海外FXのスプレッドを徹底比較!スプレッドが狭いおすすめ業者や国内FXとの違いを解説【スプレッド比較一覧表付き】
スプレッドはFXでは必須のコストなので、避けては通れません。
とはいえ、コストはできる限り抑えたいのが人情です。
このような方に向けて、当記事は現役トレーダーの筆者が海外FXのスプレッドについて徹底的に解説いたします。
基礎知識やオススメの業者はもちろん、注意点やよくある質問についても解説いたしますので、ぜひ一度お読みください。
【比較一覧表】スプレッドが狭いおすすめ海外FX業者ランキング
当記事でオススメのスプレッドが狭い業者をランキング形式で記載してみました。
順位 | 業者 | おすすめ口座 | 取引手数料 | 平均スプレッドを1.0とした 場合の実質スプレッド |
---|---|---|---|---|
1位 | XMTrading | KIWAMI極口座 | なし | 1.0pips |
2位 | Exness | プロ口座 | なし | 1.0pips |
3位 | ThreeTrader | Raw口座 | 往復4ドル | 1.4pips |
4位 | AXIORY | ナノ口座 | 往復6ドル | 1.6pips |
5位 | Titan FX | ゼロブレード口座 | 往復7ドル | 1.7pips |
1位:XMTrading
XMTrading(エックスエム)は、国内トレーダーのシェア率でNo.1の地位を誇る、まさに元祖海外FX業者です。
初心者にもベテランにも対応している上、口座開設ボーナスもあるため軍資金が少ないトレーダーにとって大きなメリットとなります。
特に注目なのが「KIWAMI極口座」で、どの通貨ペアにおいてもスプレッドが狭いためローコストなトレードが可能です。
肝心の安全性についてカスタマーサポートに直接確認したところ、以下の回答がありました。
弊社Tradexfin LTDは非公開有限責任会社であり、弊社ウェブサイトに記載されていない特定の情報については公開は致しておりません。
しかしながら弊社に万が一の事があった場合にどうなるのかというお客様のご質問について以下の通り回答させて頂きます。
弊社Tradexfin LTDは金融サービス機構(Financial Services Authority)の規制管理下にて、ライセンス番号SD010を保有しております。
また規制機関による厳格なガイドラインに従っており、これに伴い資金の分別管理が義務付けられております。
すべてのお客様の資金は分離された口座に保管されており、会社資金とは別に保護されておりますためIFRS(国際財務報告基準)に基づいて計算される弊社貸借対照表には含まれておりません。
これは万が一弊社が倒産するようなことがございましたら、お客様の資金は分別されておりますため、影響をうけることはないということを意味しております。
このような事態となりました場合、管財人が任命され、顧客を含む弊社事業におけるすべての利害関係者への連絡を致します。
管財人の責任の一つは、全ての顧客の資金を確実に返戻することです。
ただし、以下の2点に注意が必要です。
XMの口座解説について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
XMのKIWAMI極口座について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
2位:Exness
Exness(エクスネス)は、無制限レバレッジとロスカット水準0%が特徴の業者です。
スキャルピングの取引制限がないため、積極的に高レバレッジでスキャルピングを行いたい方には最適な業者といえます。
「プロ口座」であれば最小スプレッドが0.1pipsの上、取引手数料もありません。
メジャー通貨ペアに関しては、1日の約9割でスプレッドを固定しているため安定したトレードが可能です。
注意点は以下の2点です。
3位:ThreeTrader
ThreeTredar(スリートレーダー)は2022年に初上陸した新進気鋭の海外FX業者です。
オススメは「Raw口座」で、最小スプレッドは0pipsからと狭さも申し分ありません。
最大の特徴は、トレードの成功・失敗に関わらず貯まるポイントでキャッシュバックやiPhoneといった商品と交換できる点です。
また、不明点は公式サイトのチャットですぐに聞けるため、海外FXを初めて使う方も安心して利用できます。
注意点は以下の2つです。
4位:AXIORY
AXIORY(アキシオリー)も非常に狭いスプレッドで知られています。
「ナノ口座」ではドル円が1pips以下という非常に狭いスプレッドのため、ローコストでのトレードが可能です。
また、約定率もサーバー管理をEQUINIX社に委託しているため、非常に優れています。
注意点は以下の2点です。
5位:TitanFX
TitanFXもスプレッドの狭さで定評ある海外FX業者です。
「ゼロブレード口座」では、特定の通貨ペアの最小スプレッドが0pipsのため非常にローコストでトレードが可能です。
また、AXIORY同様にサーバー管理をEQUINIX社に委託しているため、約定率に関しても申し分ありません。
注意点は以下の2つです。
たとえば、受け取り通貨をドルにした場合は往復7ドル(1ドル=150円として、1,050円)となり、円にした場合は720円となります。
参考までに、Titan FXのカスタマーサポートに取引手数料について質問した際の返答が以下になります。
FXの取引手数料は、1取引(片道)・1ロット(100,000通貨)あたり$3.5となります。
尚、ブレード口座の取引手数料は、取引口座の通貨ベースによって若干異なります。
円建て口座にて、FX通貨ペアを1ロットお取引される場合、往復で720円が手数料として計上されます。
以下、各通貨の往復の手数料でございます。
ドル口座 7USD
円口座 720JPY
海外FXのスプレッドの基本知識
スプレッドは、トレードごとにかかる売値と買値の差額コストです。
スプレッドが狭いほどトレードにかかるコストが低くなり、広くなればコストが高くなります。
ドル円が「売値100.01円」で「買値が100.02円」であれば、スプレッドは1pipsです。
ドル円のようなメジャー通貨ペアは流動性も高くスプレッドは狭くなり、トルコリラのようなマイナー通貨ペアは広くなる傾向があります。
海外FXのスプレッドについて知っておくべきこと
海外FXのスプレッドについて知っておくべきことは、以下の3点です。
- 通貨ペアをスプレッドで比較する
- 実質スプレッドで比較する
- リアルタイムスプレッドの確認
通貨ペアをスプレッドで比較する
トレードしたい通貨ペアごとにスプレッドを比較しましょう。
あるFX業者のドル円スプレッドが狭いからといって、ユーロ円やユーロドルが同じように狭いとは限りません。
実際、特定の通貨ペアでのトレードを促すために、対象の通貨ペアのスプレッドを極端に狭く設定する場合があります。
特定の通貨ペアにおいてスプレッドが極端に狭い場合は、他の通貨ペアもチェックし総コストが最適化されているかどうかを確認しましょう。
実質スプレッドで比較する
実質スプレッドを把握するのも重要です。
通常、スプレッドの表記は以下の3つに分かれています。
- 最小スプレッド:特定の期間中に記録された最も狭いスプレッド。
- 平均スプレッド:特定の期間内におけるスプレッドの平均値。
- 実質スプレッド:スプレッドと取引手数料の合計。キャッシュバックやボーナスがあれば差し引いたものが実質スプレッド。
上記3つのうち、実質スプレッドが最も重要です。
実質スプレッドは1つ1つのトレードにかかるコストのため、取引手数料がかかる場合は実質スプレッドを確認しましょう。
スプレッドが狭くても取引手数料が高ければ、別の業者の方が良かったということにもなりかねません。
リアルタイムスプレッドの確認
リアルタイムスプレッドの確認もしておきましょう。
自分がトレードしたい時間帯に提供されるスプレッドがどれくらいかを把握できれば、効果的なトレード戦略の立案が可能です。
リアルタイムスプレッドは業者の公式サイトでも確認できますが、MT4やMT5上で確認するのが一番確実な方法となります。
リアルタイムスプレッドの確認方法
リアルタイムスプレッドを確認するには、まずMT4かMT5にログインしてください。
表示タブ>気配値表示の順にクリックします。
ウィンドウ内の好きなところで右クリックし、表示列にカーソルをあわせましょう。
右側に新しい画面が展開されるので「スプレッド」をクリックします。
スプレッドが表示されたらOKです。
海外FXのスプレッドが広がるタイミング
海外FXのスプレッドが広がるタイミングは以下の3つです。
- 週明けの月曜日
- 早朝・深夜などの時間帯
- 経済指標や経済ニュースの発表時
週明けの月曜日
週明けの月曜日は、スプレッドが広がりやすい時間帯として知られています。
週末に市場に影響を与えるようなイベントや要人発言があった場合、市場がオープンした際に「窓開け」が発生するのが原因です。
窓開けは、週末にクローズした価格と週明けにオープンした価格にギャップがある現象です。
窓開けが発生すると、そのギャップを埋めるべくトレードが活発になるため、スプレッドが広がります。
また、窓開けを狙ったトレードは利用中の業者によっては規約違反となる点にも注意が必要です。
窓が埋まるとも限らないため、窓開けを狙ったトレードは避けたほうがいいでしょう。
早朝・深夜などの時間帯
早朝や深夜もスプレッドが広がりやすい時間帯です。
早朝の5時~8時の間は、ウェリントン市場やシドニー市場がメインなので、流動性も低くスプレッドが広めに設定されています。
対して、夜間の22時~翌2時頃はニューヨークやロンドン市場が活発になり流動性も高まるため、スプレッドが狭くなりやすい時間帯です。
ただし、同時に経済指標も発表される時間帯なので、曜日や時間帯によってはスプレッドが広がります。
経済指標や経済ニュースの発表時
経済指標や経済ニュースの発表時も、スプレッドが広がる傾向にあります。
特に、アメリカの雇用統計や各国中央銀行の政策金利発表など主要な経済指標の発表時には注意が必要です。
結果によっては大幅な値動きが予想されるため、発表前後では市場の流動性が低下しスプレッドが拡大します。
デイトレードが中心の方は夜の時間帯がメインなので、アメリカの経済指標やニュースのチェックは必須です。
また、長期間ポジションをもつスイングトレードが中心の方は、ユーロ圏の経済指標も頭に入れておく必要があります。
参考までに、アメリカとヨーロッパの主な経済指標と時間帯を下記にまとめました。
- アメリカ雇用統計:毎月第1金曜日。通常は22:30発表
- 消費者物価指数(CPI):毎月中旬。通常は22:30発表
- 国内総生産(GDP):四半期ごと。通常は22:30発表
- 欧州中央銀行(ECB)の金融政策発表:不定期。通常は20:30
- 国内総生産(GDP):四半期ごと。通常は18:00
- 製造業及びサービス業の勾配担当者指数(PMI):毎月末。通常は17:00
海外FXと国内FXのスプレッドの違いは?
海外FXと国内FXのスプレッドの違いは、以下の4つです。
- スプレッド単位の違い
- 変動スプレッド/固定スプレッドの違い
- 口座タイプ別スプレッドの違い
- 「DD方式」と「NDD方式」の違い
スプレッド単位の違い
海外FXではpipsで、国内FXでは銭とスプレッドの単位が違います。
特に、ドル円など円が関わる通貨ペアでは「銭」が用いられ、ユーロドルなど円が絡まない通貨ペアでは「pips」が用いられます。
つまり、ドル円で1円分の利益を得るには100pipsあるいは100銭が必要です。
参考までに、円の場合の単位を表にしました。
海外FX | 国内FX | |
---|---|---|
単位 | pips | 銭 |
0.01円 | 1pips | 1銭 |
1円 | 100pips | 100銭 |
変動スプレッド/固定スプレッドの違い
海外FXでは、主に変動スプレッド制が採用されています。
変動スプレッド制では、市場の流動性や時間帯によってスプレッドが変動します。
一方、国内FXでは固定スプレッド制を採用しており、基本的にはスプレッドの変動はありません。
どちらにも一長一短ありますが、時間帯によっては有利にトレードできる海外FXのほうが魅力的にみえる可能性が高いです。
口座タイプ別スプレッドの違い
海外FX業者が提供する口座タイプによっても、スプレッドが異なります。
たとえば、XMTradingでは口座タイプによって以下の表のようにスプレッドや取引手数料、ボーナスの有無が違います。
Standard | KIWAMI極 | XMTrading Zero | |
---|---|---|---|
最低スプレッド | 1.0pips | 0.6pips | 0pips |
取引手数料 | なし | なし | 往復10ドル |
入金ボーナス | あり | なし | なし |
自身の実力にあわせた最適な口座の選択が、海外FXで利益をあげるカギです。
「DD方式」と「NDD方式」の違い
DD(Dealing Desk)方式とNDD(Non-Dealing Desk)方式の主な違いは、トレードにディーラーが介入するか否かです。
DD方式は主に国内FX業者が採用しており、トレーダーの損失が業者の利益となります。
対して、海外FXではディーラーの介入がないNDD方式を採用しています。
そのため、基本的にはスプレッドが広くなりがちですが、流動性や時間帯によっては狭いスプレッドでのトレードも可能です。
海外FXのNDD方式について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
海外FXのスプレッドに関する注意点
海外FXのスプレッドに関する注意点は以下の4点です。
スリッページが起こることがある
海外FXでも、スリッページが発生する可能性はあります。
スリッページは経済指標発表時など流動性の高い時間帯で自分が意図した注文価格と実際の注文価格にズレが生じる現象です。
国内FXでは、スリッページによって追証を払うケースも珍しくありません。
一方で、多くの海外FXではゼロカットシステムによりトレードの損失は業者が支払います。
そのため、海外FXで追証を支払うケースは、ほぼないといえます。
海外FXの追証について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
約定力の高さをチェックする
約定力の高さも重要なチェックポイントです。
約定力は、注文が指示通りに執行されるかどうかを測る指標です。
約定力が低いと思い通りの注文ができず、理想的なエントリーや利益確定が難しくなります。
計画上のリスクリワードが問題なかったとしても、想定通りの約定ができなければ損失や利益をコントロールできません。
約定力をチェックするには、主に以下の2つをチェックしてください。
- サーバー管理をどこに委託しているか?
- 公式サイトで約定率を公開しているか?
約定力の高い業者であれば、多少のスプレッドの大小は気にならなくなります。
ECN口座は最低入金額が高めの場合がある
ECN口座は最低入金額の設定が、高めに設定されている傾向があります。
基本的にECN口座はスプレッドが狭いため、業者にとってはあまり収入が見込めません。
利益を出すにはトレードを促す必要があるため、通常口座よりも最低入金額を高く設定しています。
スプレッドが狭くても、軍資金が用意できなければ意味がありません。
ECN口座を検討する際は最低入金額のチェックも怠らないようにしましょう。
ECN口座は取引手数料込みのコストを比較する
ECN口座を選択する際は、取引手数料を含めた総コストの比較が必要です。
ほとんどのECN口座ではトレードごとの取引手数料を要求しています。
公式サイトではスプレッドの狭さばかり目立ちますが、最終的には取引手数料を含めた実質スプレッドのチェックが欠かせません。
基本的に取引手数料はドル表示のため、総コストを計算するには取引手数料をスプレッドに置き換えて計算します。
具体的な計算式は以下の通りです。
- 往復の場合:1ドル÷ロット数(1万通貨)=0.01pips
- 片道の場合:1ドル÷ロット数(1万通貨)=0.02pips
たとえば、取引手数料が往復10ドルで平均スプレッドが1pipsの場合、0.1+1.0で総コストは1.1pipsになります。
海外FXのスプレッドに関するよくある質問
海外FXのスプレッドに関するよくある質問は以下の5つです。
- 海外FXのゴールドのスプレッド比較は?
- 海外FXのリアルタイムスプレッドとは?
- 海外FXのスプレッドの手数料はいくらですか?
- 海外FXのスキャルピングおすすめ口座は?
- 海外FXのスプレッドが広い時の対策は?
海外FXのゴールドのスプレッド比較は?
海外FXでゴールドのトレードをするなら、XMの「KIWAMI極口座」がオススメです。
一般的にゴールドのスプレッドは若干広めですが、KIWAMI極口座では最小スプレッドが1.5pipsとかなり狭く設定されています。
また、ゴールドは流動性が高く短期間で利益を上げたい方にオススメです。
XMのKIWAMI極口座について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
海外FXのリアルタイムスプレッドとは?
リアルタイムスプレッドは、実際にトレードを行う時間帯において提示されるスプレッドです。
ほとんどの海外FX業者の公式サイトで、リアルタイムスプレッドが確認できます。
もし、リアルタイムスプレッドが確認できない場合は、MT4やMT5で直接確認しましょう。
公式サイトとMT4でリアルタイムスプレッドが乖離している場合は、その業者の利用を慎重に検討すべきです。
海外FXのスプレッドの手数料はいくらですか?
海外FXにおけるスプレッドの手数料は、業者や選択した口座タイプによって異なります。
たとえば、AXIORYのスタンダード口座であれば、手数料はスプレッドのみです。
対して、ナノ口座ではトレードごとに別途手数料が発生します。
海外FXのスキャルピングおすすめ口座は?
スキャルピングにオススメなのは、ECN口座です。
ECN口座は、スプレッドも狭く設定されており業者によっては、スタンダード口座以上の高レバレッジでトレードできます。
ECN口座を提供している業者でオススメなのは、AXIORYとExnessの2つです。
AXIORYはサーバー管理を信頼性の高いEQUINIX社に委託しており、約定率の高さが違います。
また、顧客の資金管理に信託保全を採用しているため、安全性も高いと評価されています。
一方、ExnessはAXIORYよりもさらにスキャルピングに特化したトレード環境を提供しているため、積極的なトレードを行いたい方にとって理想的な業者です。
海外FXのスプレッドが広い時の対策は?
海外FXでスプレッドが広いと感じる場合、以下の4つの対策が考えられます。
- 利用している業者で、より優れた条件を提供する上位口座に移行する。
- スプレッドがより狭い業者に乗り換える。
- ECN口座への移行を考える。
- トレードスタイルをデイトレードやスイングトレードに変更する。
どれも一長一短ありますが、当記事で紹介している業者は基本的にスプレッドが狭く、口座のバリエーションも豊富です。
【まとめ】スプレッドは実質スプレッドが基本!トータルコストを確認し、ローコストなトレードを。
スプレッドはFXを行う上で避けては通れないため、できるだけスプレッドの狭い業者でトレードをするのが鉄則です。
しかし、スプレッドが狭いだけでローコストなトレードができるとはいえません。
業者や口座によっては取引手数料も要求されるため、取引手数料を含めた総コストで業者や口座を選ぶ必要があります。
当記事で紹介した総コストの計算方法やリアルタイムスプレッドの確認方法を利用して、ぜひ最適な業者を選んでください。