XMの両建て取引を徹底解説!両建てのメリットから注文のやり方・解除の手順、注意点
XMTrading(XM)では両建ての方法によっては規約違反となる場合があり、注意が必要です。
本記事では、このような方に向けて、現役トレーダーの筆者がXMでの両建方法や注意点などを解説しています。
ぜひ最後までお読みいただき、両建てトレードに役立ててみてください。
公式サイト:https://xmtrading.com
XMにおける両建て取引の基本ルール
両建てとは、売りと買いのポジションを、どちらも保有している状態のことです。
XMでは、下記ルールが定められています。
- XM公式は両建てを認めている
- 同一口座内・同一通貨ペアの両建てのみOK
それでは、詳しくみていきましょう。
ルール1.XM公式は両建てを認めている
XM公式サイトでは、下記内容が記載されています。
すべての取引口座においてポジションを両建てしていただけますが、二つの異なる口座間での両建てはできません。両建ては、同じ銘柄で「買い」と「売り」両方のポジションを同時に保有した場合に成立します。
そのため、ルールを守ることで、XMの口座では両建てが可能です。
ルール2.同一口座内・同一通貨ペアの両建てのみOK
XMでは、「同一口座内・同一通貨ペアの両建てのみ」可能です。
〇両建てが認められる場合
A口座でUSDJPYを「買い」と「売り」エントリー
×両建てが認められない場合
A口座でUSDJPYを「買い」エントリー
B口座でUSDJPYを「売り)エントリー
このように、「同一口座」かつ「同一通貨ペア」での取引である必要があります。
XMで両建て取引を行う5つのメリット
それでは1つずつ、解説していきます。
メリット1.XMでは必要証拠金が”0″(ゼロ)になる
1つ目のメリットは、「XMでは証拠金がゼロになる」ことです。
具体例と実際の取引画面をみてみましょう。
USDJPY:「買い」を0.1ロットでエントリー
→必要証拠金は140円かかっている
USDJPY:「買い」と「売り」を0,1ロットでエントリー(両建て)
→それぞれのポジションを保有するための証拠金はゼロになる。
このように両建てをすると証拠金が必要とある海外FX業者が多い中、証拠金がゼロになる点はXMの魅力ですね。
XMの証拠金について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください
メリット2.ポジションを保有したままトレンドの様子見ができる
2つ目のメリットは、「ポジションを保有したままトレンドの様子見ができる」ことです。
保有ポジションで利益が発生している場合
→ 反対ポジションもエントリーする(損益±ゼロにする)
→ 相場状況を見て適切なタイミングで利益確定が可能
強制ロスカットを防ぎ、少しでも多く利益の確保が可能
このように、両建てを行い損益を固定することで、トレンドの様子見ができます。
メリット3.長期と短期のトレードを同時に行える
3つ目のメリットは、「長期と短期のトレードを同時にできる」ことです。
USDJPYを日足では「買い」、1時間足で「売り」ポジションを保有
このように、両建てを活用すると、異なる時間軸の取引を同時に行うことが可能です。
異なる時間軸を組み合わせることは、利益を獲得する機会の増加につながります。
メリット4.XMポイント(XMP)を獲得できる
4つ目のメリットは、「XMポイント(XMP)を獲得できる」ことです。
このXMポイント(XMP、ロイヤルティポイント)は、取引する度に獲得でき、出金可能な現金やクレジットボーナスに有効活用ができます。
つまり、両建てにより「買い」と「売り」両方のポジション分のポイントが貯まるのです。
ただし、意図的なXMポイント狙いの両建て取引は規約違反となるので注意してください。
XMのポイントについて詳しく知りたい方は、下記リンクで説明しています。
メリット5.両建て強制ロスカットを回避できる
最後に、5つ目のメリットは「強制ロスカットを回避できる」ことです。
XMのロスカット水準は20%です。
つまり、証拠金維持率が20%を切ると強制ロスカットとなります。
上記画像のとき、証拠金維持率は651%です。
この状態で同ロットの売りポジションを持つと、下画像のように、証拠金は0になります。
このとき、損失額も固定されるため、強制ロスカットの回避ができます。
XMのロスカットについて詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください
XMの両建て取引の注文のやり方
XMで両建て注文する方法を、「パソコン版」と「スマホ版」に分けて説明していきます。
自分のやりやすい方法で、取引を行ってみてください。
【パソコン版】XMの両建てのやり方
- チャートを右クリック
- 「注文発注」をクリック
- 「新規注文」をクリック
- 「買い」または「売り」を注文
まずはチャート画面で右クリックをします。
その後「注文発注」を選択し、「新規注文」をクリックします。
すると、上記右画像の画面が表示されますので、ロットを調整し「買い」または「売り」の注文を発注します。
先ほど注文したポジションとは逆のポジションを、再度同じ手順で発注します。
これで、両建て完了です。
【スマホ版】XMの両建てのやり方
- 気配値からトレードしたい銘柄を長押し
- 「新規注文」をタップ
- ロットを調整し、「買い」(もしくは「売り」)をタップ
- もう片方のポジションを1から再度繰り返す
まずは、気配値からトレードしたい銘柄を長押しします。
その後、「新規注文」をタップすると、右画像の画面が表示されます。
そこで、注文したいロット数を調整できたら、画面下の「買い」か「売り」ボタンをタップします。
次に、もう片方のポジションも同じように注文ができたら両建て完了です。
XMで両建て解除を行う方法
次に、XMで両建て解除を行う方法を、「パソコン版」と「スマホ版」に分けて説明していきます。
【パソコン版】XMで両建てを解除する方法
- 保有ポジションを右クリック
- 「注文変更または取消」をクリック
- 注文種別の「両建て解除:通貨ペアを指定」を選択
- 「複数決済」をクリック
まずは、保有ポジションを右クリックします。
すると、上記画像画面が表示されます。
注文種別の「両建て解除:通貨ペアを指定」を選択します。
その後、上記画像に切り替わりますので、赤枠内の「複数決済」をクリックすると両建て解除完了です。
【スマホ版】XMで両建てを解除する方法
- 保有ポジションをタップ
- 画面下部の決済ボタンをタップ
MT4アプリの画面から、保有中のポジションを確認します。
その後、保有ポジションをタップすると、上記左画像のように「両建て解除」ボタンが表示されます。
そこをタップすると、画面に上記右画像が表示されます。
赤枠にある「CLOSE BY #数字」をタップすると両建て解除の完了です。
XMで禁止されている両建て取引とは?
以上3つの禁止行為を行った場合、利益分の出金拒否や口座凍結になる可能性があるので注意してください。
それでは、詳しく上記3つについて、詳しくみていきましょう。
1.XMの複数口座間で両建て取引
1つ目の禁止行為は、「XMの複数口座間での両建て」です。
「A口座 USDJPYで「買い」エントリー」
「B口座 USDJPYで「売り」エントリー」
→ 規約違反となり、口座凍結や出金拒否される可能性
下記の場合は特に注意が必要です。
以上の場合、知らない間に禁止行為を行っている可能性があります。
エントリーする場合は、注意してください。
2.XMと他社口座間での両建て取引
2つ目の禁止行為は、「XMと他社口座間での両建て取引」です。
XM:USDJPYで「買い」エントリー
Taitan FX:USDJPYで「売り」エントリー
→ 他社口座間で両建てとなり、規約違反となる
他社業者と口座を分けて管理している場合は、注意してください。
3.グループで複数口座を開設して両建て取引
3つ目の禁止行為は、「グループで複数口座を開設して両建てすること」です。
自分:USDJPYで「買い」エントリー
友人A:USDJPYで「売り」エントリー
→ このように、友人の口座と両建てを行うと、規約違反となる
上記例では、一見バレないのではないかと思われるかもしれません。
しかし、取引履歴から怪しいと判断されます。
口座凍結や出金拒否などにつながる可能性は高いので注意しましょう。
XMの口座凍結について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
XMが両建て取引に禁止事項を設けている理由
XMや海外FX会社が両建て取引に禁止事項を設けている理由は、ゼロカットシステムを悪用した取引を防ぐためです。
ゼロカットシステムとは、口座残高を上回る損失が発生しても、FX業者がマイナス分を補填してくれるサービスのことです。
損失分の入金は不要なため、安全に取引ができます。
それでは、具体例をみてみましょう。
A口座:USDJPYで「買い」エントリー
B口座:USDJPYで「売り」エントリー
→ 価格の変動により、B口座はゼロカットとなる。
A口座では利益が残る。
このように、ゼロカットシステムを利用し別口座で両建てを行うと、損失なく利益を得られます。
XMで両建て取引を行う際の注意点
それでは、それぞれ詳しくみていきましょう。
注意点1.長期保有の両建てはスワップポイントに注意
1つ目の注意点は「長期保有の両建て時のスワップポイント」です。
スワップポイントとは、取引をする通貨間の「金利の差」のことです。
まずは、下記をご覧ください。
(例)AUDNZDの両建ての場合 | |
---|---|
「買い」スワップ | -12.66 |
「売り」スワップ | -1.76 |
上記は2023年6月1日現在の、AUDNZDのスワップポイントです。
AUDNZDでは、どちらのポジションもマイナススワップです。
そのため、1ロットずつ両建てしている場合、毎日約1150円のマイナススワップが発生します。
さらに、日本時間の木曜早朝には、スワップポイントが3倍になるので、約3000円以上もマイナススワップが発生します。
また、XMではスワップポイントが毎週月曜日に新しくなります。
そのため、両建てのポジションを持ち越す場合は、事前にスワップポイントを確認しておくと良いでしょう。
XMのスワップポイントについて詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
注意点2.経済指標発表時の両建てには注意
2つ目の注意点は「経済指標発表時の両建て」です。
経済指標発表時は、相場が乱高下しやすくなります。
その時に両建てを行っていると、ゼロカットシステム発動までに時間がかかることがあります。
また、ポジションの解消にミスが生じると、資金を大きく失うこともあります。
両建て取引では、売り・買いと2つのポジションを保有しています。
そのため、両建てが上手く機能しなかった場合は、損失も通常の2倍になる可能性もあるのです。
よって、XMで両建てをする場合は、経済指標発表時は避けて行いましょう。
注意点3.両建ては同時解除しないと証拠金が必要になる
3つ目の注意点は「両建ては同時に解除しないと証拠金が必要になる」ことです。
両建てポジションを保有している最中は、証拠金はゼロになります。
注意が必要なのは、両建て解除時です。
上記画像では、両建て中のため証拠金がゼロになっています。
そこで、「売り」ポジションを決済しました。
すると、証拠金が「139円」と表示されていますね。
このように、両建ては同時解除しないと、証拠金が発生するので注意してください。
注意点4.強制ロスカットになるケースがある
4つ目の注意点は「強制ロスカットになるケースがある」ことです。
前述したメリット5では、「両建て強制ロスカットを回避できる」とお伝えしました。
しかし、「有効証拠金がマイナスになった場合」は注意が必要です。
有効証拠金とは、「取引口座に預け入れた金銭+損益」のことです。
次の例を見てみましょう。
- 経済指標発表時などでスプレッドが広がったとき
- マイナススワップの支払いが膨らんだとき
以上の場合、両建てをしていても有効証拠金がマイナスになることがあります。
そのため、証拠金維持率が20%を下回らないように、注意してください。
XMのロスカットについて詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください
注意点5.EA(自動売買システム)は複数口座での両建てにならないようにロジックを組む
最後に、5つ目の注意点は「EA(自動売買システム)は複数口座での両建てにならないようにロジックを組む」ことです。
具体例をみてみましょう。
口座A:EAを使用しUSDJPYを「買い」エントリー
口座B:EAを使用しUSDJPYを「売り」エントリー
→同一口座ではないため、XMの規約違反となる。
このように、XMでEAを稼働する場合、複数口座での両建てにならないようにロジックを組むようにしてください。
XMの両建てに関するよくある質問
XMの両建てに関するよくある質問を、下記にまとめてみました。
XMで両建てナンピンはできる?
はい、XMでナンピンは可能です。
ただし、相場がそのまま逆方向に進むと、大怪我をする可能性があります。
ナンピン取引をする際は、十分注意してください。
保有ポジションとは逆に相場が進んだ際、買い増しまたは売り増しして損失を平均化し,回復しようとすること。
XMで勝つための必勝法はある?
投資に100%勝つ方法はありません。
唯一、必勝法を見つける手段として、過去検証がおすすめです。
勝っているトレーダーで過去検証したことがない人はいません。
つまり、まずは自分と相性の合う通貨や時間軸など、トレードの軸を作るところから始めると良いでしょう。
両建ての解除のタイミングは?
両建てを解除するタイミングは、両建て後に確実にトレンドが定まったときです。
トレンドが定まったときに、逆ポジションを持っていても利益が減っていきます。
そのため、トレンドの方向感が定まったときに解除すると良いでしょう。
両建て解除はアプリでできる?
はい、できます。
解除方法を前述していますので、ご参照ください。
国内のFX業者は両建て禁止なの?
国内のFX業者も、両建ては可能です。
ただし、取引業者によってはXM同様、規約違反を定めている会社もあります。
また、必要証拠金が両ポジションに必要な場合などもあるので注意が必要です。
XMの両建てのやり方は?
XMでの両建て取引やり方は、MT4またはMT5のプラットフォームで売りまたは買いのポジションを保有後、その逆のポジションをエントリーすることで実行されます。
解除方法を前述していますので、ご参照ください。
XMのMT4について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
XMのMT5について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
禁止されている両建て取引はなぜバレるの?
理由は、「海外FX業者はMT4やMT5の全取引履歴を確認できるため」です。
そのためMT4やMT5の取引履歴が、XM側で確認できます。
また、業者は「他海外FX業者を利用した両建て取引発見ツール」も採用しています。
この仕組みによって、規約違反が簡単にバレてしまうのです。
【まとめ】両建て取引は正しく利用して味方につけよう!
本記事では、XMの両建てについて徹底的に解説をしました。
XMでは規約範囲内での両建ては可能です。
しかし、知らず知らずのうちに、規約違反をしていることもあります。
規約違反をすると、出金拒否や口座凍結などになる可能性があります。
そのため、両建てをしたい方は、今回の記事内容を理解した上で行うと良いでしょう。
公式サイト:https://xmtrading.com