XMTradingの禁止事項を徹底解説!11個の禁止取引とペナルティ、禁止されていない取引について
XMTradong(XM)では、禁止されている行為があり、規約違反によってはペナルティを受ける可能性があります。
このような人に向けて本記事では現役トレーダーの筆者が「XMの禁止事項」について詳しく解説します。
それでは順番に見ていきましょう。
公式サイト:https://xmtrading.com
XMTradingの特徴
XM Tradingは2009年からサービスを開始している老舗のFX会社で日本人に非常に人気があり、以下の特徴があります。
- MT4とMT5に対応していて、専用スマホアプリでもトレードできる
- KIWAMI極口座など海外FXとしては非常に狭いスプレッドで取引できる
- FXだけでなく株価指数、商品、貴金属など多様な取引銘柄がある
- XMPという取引に応じたポイント制度があり、ポイントはボーナスや現金に換金できる
- 日本語で24時間ライブチャットサポートが受けられる
XMの禁止事項・利用規約違反の取引とは?
XMで禁止されている取引は以下の11項目です。
順番に詳しく解説します。
1.複数口座間での両建て取引
XMは1つのアカウントで8つまで口座を持てます。
その1つのアカウントの中の複数口座間で両建て取引をすることは禁止されています。
「ドル円をハイレバレッジで1つの口座では買い、もう一つの口座では同量の売りのポジションを作ったとします。」
証拠金に余裕がないハイレバレッジでは相場が動けばどちらかの口座はマイナス残高になりますが、ゼロカットシステムによって証拠金以上の損失は出ません。
しかし、もう一つの利益の出ている口座の利益が伸び続ければ、ゼロカットになった口座の証拠金分以上の利益が残る可能性が高くなります。
このような取引はゼロカットシステムを悪用したトレードと見なされ禁止されています。
XMの両建てについて詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
2.他社口座を使った両建て取引
複数口座間での両建てと同じく、他社口座を使って複数口座間の両建てと同じスキームで両建てすることも禁止です。
これもゼロカットシステムを悪用したトレードと見なされます。
XMの口座でドル円をハイレバレッジで買い、他社口座でドル円を同じ量のハイレバレッジで売る、というケースがこれにあたります。
3.複数人グループで行う両建て取引
複数口座間の両建てを複数人のグループで行う取引で、これもゼロカットシステムを悪用したトレードなので禁止です。
2人の仲間が示し合わせてXMのAさん名義の口座でドル円をハイレバレッジで買い、Bさん名義の口座でドル円を同量売る、というような取引がこれにあたります。
さらに複数人で一見両建てとは見えないような複雑なポジションを構築して、同じスキームで両建て取引を行うことも禁止です。
4.窓あけや窓埋めのみを狙った取引
窓とは金曜日の最後のローソク足の最高値や最安値と月曜日の始値の間にできた空間のことをいいます。
ギャップということもあります。
XMではこの窓開けや窓埋め「のみ」を狙った取引を禁止しています。
下のチャートのように金曜日が高値で引けた場合、月曜日は窓を開けてさらに高い値から始めることを予想し、金曜日の市場クローズ直前に買い、月曜日のオープンで窓開けを確認して利益確定、という取引が窓開けを狙った取引です。
逆に、月曜日のオープンで窓を確認したらすぐに窓を埋める方向にエントリ―することを窓埋めを狙った取引と言います。
このような取引手法は通常取引と考えられるので問題はありませんが、このような取引「のみ」を行うと問題になります。
つまり「正当な利益を狙った取引とは見なされない」と判断され、XMの判断によって何らかの措置が取られる可能性があります。
5.経済指標発表時のみを狙ったハイレバトレード
経済指標の発表などでは相場が大きく速く動くことがあり、そのような相場の急変時のみを狙ったハイレバトレードは禁止されています。
ただし、相場の急変時に普通に取引することを禁止しているわけではありません。
特に以下の2つのイベントは要注意です。
禁止されている理由はハイレバトレードによるゼロカットシステムの悪用です。
アメリカの雇用統計の発表前にいくつかの口座を準備しておき、それぞれの口座に許容できる範囲の証拠金を入れておきます。
アメリカの雇用統計で悪い数字が出てドル円が急落したとします。そこでまず1つの口座でドル円をハイレバレッジで売ります。
相場が激しく上下してもゼロカットシステムによって証拠金以上の損失は出ませんから損失は限定されます。
最初の口座が損切りになったら、次の口座で同じようにハイレバレッジで売り、含み益が失った証拠金以上になったところで利益確定すれば、トータルで損益がプラスになります。
このような取引「のみ」を繰り返すことはゼロカットシステムを悪用していると判断されるため、禁止されています。
XMのレバレッジについて詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
6.アービトラージ(裁定取引)
アービトラージ(裁定取引)とは、異なる業者間で起きる同一通貨ペアの価格差や、異なる通貨ペアで起きる価格差を利用して利益を狙う取引です。
業者間の価格差を狙ったアービトラージの場合は、高い値を示している業者の通貨を売り、安い値を示している通貨を買います。
A社のドル円が140円、B社のドル円が141円だった場合、A社でドル円を買い、B社でドル円を売ります。
しばらくしてA社とB社の値段が中間で同じ値段になれば、どちらのポジションにも利益がでます。
また異なる通貨間のアービトラージでは、ドル円、ユーロドル、ポンドドルなどの複数の通貨のドルレートの差をみつけ、その差益を狙います。
いずれの方法も非常に短時間で行う必要があります。
現在では通信環境が高速になっているため、このような価格差は出にくくなっています。
また、価格差が出たとしても小さいため、人間が対応できる取引ではないと考えられます。
7.接続・サーバー・レートエラー時の取引
XMのサーバーに遅延が発生したり、注文の集中などによりレートが正しく表示されない場合の取引も禁止されています。
これも「正当な利益を狙った取引とは見なされない」と判断され、ペナルティの対象となる可能性があります。
8.ボーナスやXMポイントの不正取得・不正利用
XMには以下のようなボーナスやポイントシステムがあります。
- 口座開設ボーナス
- 入金ボーナス
- ロイヤルティポイント(XMP)
このような顧客優遇サービスを不正に取得したり利用することは禁止されています。
第三者の名義を使って口座を開設し、口座開設ボーナスを二重取りしたり、XMPを貯めるだけのために両建てを行うなどの行為がこれにあたります。
XMのボーナスについて詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
XMのロイヤリティポイントについて詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
9.自己アフィリエイトの報酬の不正取引
自己アフィリエイトの報酬の不正取得は禁止です。
XMは顧客を広く募るためにパートナーサイト(IB)にアフィリエイト報酬を支払うシステムがあり、そのサイトを通してXMで口座を開設して取引を行うとIBサイトに報酬が支払われます。
このパートナーサイトのことをIB(Introducing Broker)といい、IBサイトの持ち主が、自身のIBサイトを経由してXMに口座を開設し、取引をすることでXMから報酬を得ることを自己アフィリエイトと言います。
XMはこれを禁止しています。
XMのアフィリエイトについて詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
10.日本在住者にXMでの取引を直接勧誘する行為
XMは日本の金融庁に登録されている業者ではなく、日本国内に事業所を持ってもいません。
したがって、いかなる第三者であっても日本国内在住者に対して対面や電話などでXMに勧誘を行うことはできません。
このような行為は金融庁の取り締まりの対象となる可能性があります。
ただし、日本在住の日本人が自らの意志でXMで取引することに問題はありません。
11.AIを使った取引
XMが禁止しているAIを使った取引とは、AIを使って大量の注文と決済を高速で行うタイプの取引です。
このような注文はXMの取引サーバーに大きな負荷がかかり、サーバーダウンに繋がります。
サーバー遅延やサーバーダウンは多くの顧客に不利益をもたらすため、AIを使った取引は禁止されています。
XMでの禁止行為・規約違反によるペナルティは?
XMで禁止行為や規約違反を行った際のペナルティは4つあります。
詳しく見ていきましょう。
1.最大レバレッジの制限
禁止行為や規約違反が発覚した場合、XMの判断によって違反者の口座にレバレッジ制限がかけられることがあります。
これをやったらこのくらいの制限というルールがあるわけではなく、その都度XMが判断するようです。
ネット上には1,000倍のレバレッジが、50倍、100倍に制限される等の情報があります。
XMのレバレッジ制限について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
2.取引で発生した利益の取り消し
禁止行為や規約違反が発覚した場合、該当行為によって得られた利益は取り消されることがあります。
禁止行為や規約違反は「誰かに被害がでる可能性がある行為」です。
そのような行為によって得られた利益は「正当な利益」ではないため、ペナルティの対象となります。
3.出金拒否・ボーナスの没収
禁止行為や規約違反が発覚した場合は、出金拒否やボーナスが没収されることがあります。
出金が拒否され、ボーナスも没収されてしまうとそれまでの努力がすべて無くなってしまいます。
禁止行為や規約違反に手を出すことは非常に重いペナルティの対象となることを覚えておきましょう。
4.口座の凍結・アカウントの停止
禁止行為や規約違反が発覚した場合は、アカウントのすべての口座の凍結やアカウントの停止になることがあります。
口座が凍結されるとその口座に残っていた残高を引き出すことはできません。
また、凍結口座やアカウントの停止を復活させる方法もありません。
このような事態にならないように、不正と疑われるような行為をしないように十分注意しましょう。
XMの口座凍結について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
XMTradingで禁止されていない取引
ここまでXMで禁止されている取引を見てきましたが、以下の取引は禁止されていません。
詳しく解説します。
1.同一口座内での両建て
同一口座内での両建てはOKです。例えばA口座でドル円の両建て、B口座ではユーロドルの両建て、などは問題ありません。
XMの両建てについて詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
2.スキャルピングトレード
XMはスキャルピングトレードを公認しています。
なぜXMがそのような取引を禁止しているのかを考えれば、どのような取引が禁止行為や規約違反になるのかは自然に理解できます。
「スキャルピングは公認だからいつどんな方法でスキャルピングトレードしても問題ない」と都合よく解釈するのではなく、禁止行為や規約に違反しない範囲でのスキャルピングは公認されている、と常識的に考えましょう。
XMのスキャルピングについて詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
3.経済指標トレード
経済指標発表時にトレードすることは禁止されていません。
相場が大きく動くときは利益を出すチャンスでもあるので、経済指標発表時に積極的にトレードしても問題はありません。
4.EA(自動売買)取引
XMはEA(自動売買)を使った取引ができます。
したがって、利用しようとするEAのロジックが禁止行為や規約違反トレードをしないことを確認してから自動売買を利用しましょう。
XMのEA(自動売買)について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
XMの禁止事項に関するよくある質問
XMの禁止事項に関するFAQを見ていきましょう。
XMで経済指標トレードは禁止されている?
いいえ。経済指標発表時のトレードは禁止されていません。
ただし、経済指標発表時にどんなトレードをしてもよいということではなく、重要経済指標発表時のみを狙ったハイレバレッジでゼロカットシステムを悪用するような取引は禁止されています。
XMの両建て取引の禁止事項は?
XMでは以下の両建ては禁止されています。
- 同一アカウントで複数口座の両建て
- XMと他業者の口座を使った両建て
- 複数人のグループの口座を使った両建て
XMの両建てについて詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
FX取引が禁止されている職業は?
一般的には金融機関に勤務している場合はFX会社によって口座開設を拒否される可能性があります。
また金融機関に関わらず、会社の社内規定によりFX取引を禁止している場合もあるようです。
金融先物取引業協会の規則「金融先物取引業務に従事する従業員等の服務に関する規則」によれば、協会の会員・特別参加者である証券会社・金融機関等の従業員や金融先物取引業の業務に従事する人は、同規則で定める「金融先物取引」が禁止されています。
これに伴って同協会の会員はFXの口座開設ができない場合があります。
XMの口座が急に凍結されました、原因と解除方法は?
XMの口座が凍結された場合、凍結を解除する方法はありません。
長期間口座を放置したり、禁止行為や規約違反を行ったなどの口座凍結理由に身に覚えがない場合は、サポートに問い合わせましょう。
XMの口座凍結について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
【まとめ】XMでは普通に取引していれば禁止行為になることはない!
XMの禁止行為はすべてかなり特殊な取引なので、普通に取引をしている限り禁止行為に該当することはまずありません。
ただし、どのような取引がなぜ禁止されているのかを理解し、ペナルティの対象とならないように注意しましょう。
公式サイト:https://xmtrading.com